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冬と夏では電気の使われ方が違うのをご存知ですか?冬には冬の節電対策があります!節電に役立つおすすめアイテムの活用方法や冬の節電ポイントをご紹介します!
1.冬の節電と夏の節電の違い
夏と同じことをすればいいの?いいえ、冬の節電対策が必要です!!
月別最大電力の推移(10電力合成)
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冬の家庭での電気の使われ方
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夏と冬の家庭での電気の使われ方
2.冬の節電対策 その1.あったか空間
寒さの厳しくなる冬、もっとも電力消費が多くなるのが「暖房」に関わるもの。 お部屋全体の空間づくりのためにできる「あったか」節電術をご紹介!- 暖房器具と併せてサーキュレーターを活用しよう!
- 暖房の暖かい空気が、部屋の天井付近にたまって、足元は冷たいまま・・という経験をしたことはありませんか?
- 暖房器具の暖気をサーキュレーターや扇風機を使って循環させれば、設定温度を2℃下げても体感温度は変わらず、消費電力を約20%節約できます!
- ※アイリスオーヤマ調べ(2.7kWのエアコン(8畳用を120分使用した場合)。エアコン+サーキュレーターの使用電力で比較。
- 天井と床の温度差を小さくしてくれるサーキュレーターの効果!
- より速く部屋の温度差を減らすので、節電効果もあります。
- 冬場に冷えやすくなる足元もあったか!
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- エアコンのみ
- 10分後には部屋の温度差が8.8℃大きくなります。
- エアコンとサーキュレーター併用
- サーキュレーターを使用し始めると、部屋の温度差が急速に小さくなります。
- 検証方法:8畳洋室でエアコン(ヒーター)の温度29℃を設定。サーキュレーター(首振り無し。消費電力42W)をエアコンに対面させ、天井方向に向けて設置。エアコンのみ、エアコンとサーキュレーターを併用し、それぞれ60分ずつ運転させた時の室内温度を測定。
冬の節電ポイント@ 暖房器具の設定温度は20℃に!サーキュレーターを併用して上から下まであったか空間!
- 足元ヒヤリをカーペットで改善!
- 冬場、素足で床の上を歩いてヒヤッとしたことはありませんか?暖房に頼るばかりでなく、お部屋のインテリアでも寒さを回避させることは出来るんです! その代表的なアイテムである「カーペット」は、カーペットの繊維が空気の層になり、素足で歩いても冷たさを感じにくくしてくれます。 ホットカーペットは、分暖機能やタイマー機能を上手に使って必要な時だけ温めるようにしましょう。 カーペットの下には断熱マットや、新聞紙などを敷くと温まった熱が床に逃げるのを防いでくれるので、さらに暖房効率がUPします。
冬の節電ポイントA カーペットの空気層で素足でもあったか!ホットカーペットは使用用途に応じて温める部分や設定温度をこまめに調節しよう!
- あったか空間づくりで注意したいこと
- 室内を暖めると気になるのが「結露」―――石油ストーブやファンヒーターは、暖気中に大量の水蒸気を含んでいます。長時間運転すると室内の湿気がたまり、さらに室外との温度差によって発生しやすくなります。
- 今スグ出来る結露対策は、「こまめな換気」です。 こまめに窓を開けて換気すると、室内にこもった湿気が外に出されて、結露を軽減します。 どうしても「結露」が気になる場合は、窓ガラスに貼り付ける結露防止シートを活用しましょう!
- ただ、同じ室温でも乾燥していると、体は寒く感じるので、適度な湿度を保つことは、節電対策・あったか空間づくりの大切なポイントです。
- 湿度計を用意して、加湿器で50〜60%の湿度を保ちましょう。加湿器の消費電力が気になる人は、加熱式よりもハイブリッド式の方が比較的省電力です。購入前に消費電力の確認をしておきましょう。
冬の節電ポイントB こまめな寒気で結露防止&キレイな空気もキープ!
冬の節電ポイントC 加湿器などを上手に使って、乾燥グッバイ!快湿空間!
3. 冬の節電対策 その2:あったかボディ
「冷え」は万病の元と言われるほど、代謝や免疫力の低下、のちの生活習慣病へと繋がる恐れがあるので注意したいポイントです!冬は、冷気で体温が上げにくくなります。あったかボディを作れば、お部屋の過度の暖房も防ぎ、「節電対策」にもなります。- ホットドリンクであったか&節電
- 夏の冷たい麦茶から、冬の温かいコーヒーに代わり、何杯も飲むからと余分に電気ポットでお湯を作りがちな人は要注意! 1度に2〜3Lのお湯を確保できる電気ポット。実は、沸騰よりも待機電力にかかる消費電力が多いんです。 1度に沸かす量が1L未満の場合は、電気ケトルで必要な分だけを沸かすだけで節電になります。
- これだけ違う!電気ポットVS電気ケトル
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- 電気ポット
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- [沸騰時] 8円/回(消費電力:900W、2Lの水を沸騰するまでの時間:20分、電気料金目安単価:27円/kWhで算出。)
[1日あたりの待機電力] 6.4円/日(待機時消費電力:20W、1日12時間保温、電気料金目安単価:27円/kWhで算出。) - →1ケ月(30日)毎日電気ポットを使用すると 電気代約432円
- VS
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- 電気ケトル
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- [沸騰時] 5.6円/回(消費電力:1000W、2Lの水を沸騰するまでの時間:約13分(1L:6分25秒)、電気料金目安単価:27円/kWhで算出。)
- →1ケ月(30日)毎日電気ケトルを使用すると 電気代約170円
- 電気ポットに比べて約262円節約!
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冬の節電ポイントD必要な分だけ、その都度電気ケトルでお湯を沸かして節電!
- 食事のひと工夫で節電
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- 「あったか空間」が増えれば、どれだけ節電しても電力が多くなります。 夕食や休日の昼食を、家族が一部屋に集まってグリル鍋やホットプレートを使って作れば、暖房や照明にかかる電力を減らせます!
- また、身体を内側から温めてくれる食材を積極的に摂ってみてはいかがでしょうか?
- たとえば「ショウガ」は、炒め物など火を通した料理で摂取すると体中の血管が拡張し血液のめぐりがよくなり、体を温める効果があります。1日10g程度(スライスだと6枚、おろしたものだと小さじ1杯程度)を摂るのが良いとされています。
身体を温める「ショウガ」を使ったオススメレシピ


冬の節電ポイントE 一部屋みんなで鍋やホットプレートを囲んで楽しく節電!
冬の節電ポイントF あったかボディの強い味方「ショウガ」レシピで美味しく節電!
- シャワーじゃなく、湯船に使ってぽっかぽか
- ゆっくりお風呂につかると、体の芯から温まるので、湯上り後も温かさが持続します。温まった体に冷たいシャワーをかけて湯船につかることを繰り返すと、さらに湯ざめしにくくなります。また、追い炊きしないように間をあけずに入浴することも節電につながります。
冬の節電ポイントG いい湯だな〜と、ゆったり湯船につかって節電しよう!
- 電気を使わず身体を温める
- 寝る前に「湯たんぽ」を布団の中に入れておくと、体を冷やさずに寝ることができます。
冬の節電ポイントH 湯たんぽを布団に忍ばせ、快眠&節電!
4. 冬の節電対策 その3:LED照明で節電
日照時間が短くなり、夏以上に照明にかかる電力が多くなるので、より省エネ性能の高い照明を選んで節電しましょう。- 年末の大掃除といっしょに、家中まるごとLED!
- 年末の一大イベント「大掃除」。普段なかなか手が回らない照明のお掃除と一緒に、LED電球やLEDシーリングライトなどのLED照明に換えてみてはいかがでしょうか?
- 照明器具を換えずに、人を感知して自動で点灯してくれる人感センサーを搭載したLED電球やダウンライト用など、さまざまな種類があるのでお部屋や用途に合ったものを選びましょう。
- 白熱電球からLED電球に1球換えるだけで…
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- 1日12時間点灯した場合の電気代
- [白熱電球] 約17.4円(一般白熱電球60W形(消費電力54W)、電気料金目安単価27円/kWhにて算出。)
- [LED電球] 約3.4円(LED電球(全光束の明るさ一般白熱電球60W相当)(消費電力10.7W)、電気料金目安単価27円/kWhにて算出。)
- →1日あたり14円、1週間で98円
- 1ヶ月で420円の節約・節電に!
- 電球交換となると、踏み台や脚立を準備して腕をぐーっと伸ばして交換・・・と、女性にとっては重労働です。長寿命のLED電球に換えれば、そんな苦労も激減します。
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- 1日12時間点灯した場合の電球寿命
- [白熱電球] 約2.7ヶ月(一般白熱電球(定格寿命1000時間)、1ケ月30日で算出。)
- [LED電球] 約9年3ヶ月(LED電球(定格寿命40000時間)、1ケ月30日で算出。)
- →今年交換したら
- 次の交換は9年後?!
- 蛍光灯シーリングライトからLEDシーリングライトに換えるだけで…
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- 1日12時間点灯した場合
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- [蛍光灯シーリングライト] 約25.9円(8畳用インバータータイプ(消費電力80W)、電気料金目安単価27円/kWhにて算出。)
- [LEDシーリングライト] 約8.1円(LEDシーリング FEVシリーズ コンパクトモデル 8畳 CL8DL-FEIII(消費電力25.3W)、 電気料金目安単価27円/kWhにて算出。)
- →1日あたり約17.8円、1週間で約124.6円
- 1ヶ月で約534円の節約・節電に!
最後に
夏とは違う冬の節電対策。唯一共通していることは、節電は一人ひとりの毎日の心がけが大きな力となるということ。今回ご紹介した「暖房」と「照明」から冬の節電対策をはじめましょう!!