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犬にも虫歯はあるの?

人間にとって大事な「歯」。それは犬にとっても同じこと。犬の虫歯ってあるの?歯周病の原因とは?犬の歯を守る対策をご紹介します。

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目次

人間にとって大事な「歯」。それは犬にとっても同じこと。
犬の虫歯ってあるの?歯周病の原因とは?犬の歯を守る対策をご紹介します。

1.歯の種類と数

<歯の種類と数>
顔の先端から上下ともに切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯と呼ばれますがこれは人と一緒の区別です。
それぞれの数を片側いくつあるかを歯式というもので表します。

●犬の場合
上が3142
(切歯3本 犬歯1本 前臼歯4本 後臼歯2本)
下が3143
(切歯3本 犬歯1本 前臼歯4本 後臼歯3本)
という数になります。

●他の動物の場合(切歯 犬歯 前臼歯 後臼歯)
猫の場合(上)3131 (下)3121
牛の場合(上)0033 (下)4033
馬の場合(上)3133 (下)3133
人の場合(上)2123 (下)2123

牛の前歯は、上はなんにも無い歯茎だけというのがこの式から読めましたか?
肉食の猫は臼歯の数が少ないのがわかります。

<歯の生え変わりっていつなの?>
犬にも乳歯と永久歯があります。犬種により差がありますが生後4ヶ月くらいから乳歯が抜け始めます。
切歯から始まり最後に犬歯が抜け替わります。6ヶ月くらいまでに生え変わりますがチワワやポメラニアンなどでは8ヶ月くらいまで残る場合もあります。
それ以降でもまだ乳歯が抜けない場合はそのまま残ってしまうことがほとんどです。

乳歯が残存した場合は歯の隙間がたくさんできて歯垢が付きやすくなり歯石、歯周病の原因にもなり得ますから数が多い場合は病院で抜歯をしてもらうのも一つの手段です。 乳歯が残っていても食事の摂取などには問題がありませんが、歯磨きは通常の犬に比べて歯の病気を予防する上で重要になります。

2.犬にも虫歯はあるの?

犬でも虫歯はありますが、かなり珍しいといえます。犬に多いのは虫歯よりも歯周疾患です。

歯周疾患の代表的なものは歯周病。これは歯石や歯垢がついたまま放置されると細菌の出す毒素により歯茎が炎症を起こし、やせていきます。
そこにまた歯石が付きもっと歯茎がやせてくる、これを繰り返すと歯根部分が見えるまでに歯茎は後退してしまい、ついには歯が抜け落ちてしまいます。
1本歯根まで侵襲が進むとすぐ隣の歯根に波及しますのであっという間に多くの歯がぐらぐら揺れ出してしまいます。薄くなってしまった歯茎は元には戻す事ができません。

治療は歯石の除去と揺れる歯の抜歯ですが進行を止めるだけでもとに戻す事はできません。

<歯周病>
犬種に歯周病は関係ありませんが室内飼育の小型犬に多い傾向にあります。
以前は缶詰のフードばかり与えると歯垢が付きやすく歯周病や歯石の原因になると言われていましたが、現在はそうではないと考えられています。

歯周病になるならないは食事の内容よりも、通常から口の中にいる細菌の種類によるというのが現在の考え方になっています。
歯周病原因菌をもつ犬は何を食べても歯周病の危険はつきまといますし、そのような細菌を持たない犬は何を食べても、歯磨きなど一切なくても口の中はきれいなままです。

歯周病は歯が抜けるだけと思ったらそんなに甘くはありません。
犬の犬歯は根が深く、歯根の先端まで細菌感染が進むと歯槽骨を溶かして鼻孔に貫通してしまう事がよく見られます。
くしゃみを頻発して膿性の鼻汁を飛ばすようになり、犬歯が抜け落ちると鼻孔と通ずる穴がぽかりと開いて、食べた物が鼻の穴から出てくるというとんでもない事態になる場合も珍しくありません。

奥歯(臼歯)の歯根で化膿が進んだ場合は膿瘍という膿の袋を形成して眼の下に腫れができて、膿が排泄されてくる事もあります。下顎の歯周病から下顎骨が融解して骨折をおこす場合もあります。

口だけではありません。常に細菌の繁殖場となっているので歯周病部分から細菌が血流に心臓の内側の膜に炎症を起こすと言われています。これが原因となり心疾患となる犬もいます。

慢性的な炎症から免疫が細菌類を退治しようと常に活性化した状態になります。抗体と細菌のくっついた複合体が腎不全をおこすという説も有力です。実際に歯周病がある犬猫は腎不全を患いやすいです。歯だからと言って侮ってはいけませんね。

3.犬の歯周病菌の原因は人間?

人間から移っているってホント?
なぜ、小型犬種に歯周病が多いのかはおそらく人の歯周病菌が伝染しているのではないかと推測されます。
証明されてはいませんが、小型の室内犬種の場合は人が口移しで食物を与えたりする機会が多く人間の歯周病菌感染の危険が多いと考えられます。

また、この歯周病菌は犬同士でも伝染しますので多頭飼育の場合、集団で皆歯石、口臭たっぷりという具合になりやすいです。
この細菌ですが、一旦住みついてしまうと退治することは困難です。抗生物質を投与した時のみは減少しますが、歯石をとっても歯を磨いてもまた湧いてきてしまいます。一旦付いてしまうとその後は一生のお付き合いになってしまいます。

●歯周病のチェック項目
・歯茎の色が赤黒い(濃い赤も要注意)
・口臭がキツイ
・歯茎のラインが低く、歯が長く見える
・歯石がついて歯が黄色っぽくなっている

歯と歯茎の境界に注目して赤黒く変色していれば、歯周病の疑いありです。
歯茎のラインがまわりの歯よりも痩せて歯が長く見えるようだと歯茎が痩せていている兆しあり。
歯石に伴い歯周病が発生することが多いので歯茎と接する歯石は要注意です。
悪化した歯周病はキツイ口臭を伴うようになります。動物病院の診察室に入って口の中を見なくても臭いで歯周病があるなとわかる犬もいます。

4.歯周病予防と治療

<歯周病の予防は何がいいの?>
歯みがきが第一です。できれば毎食後、食事のカスを歯ブラシで除去してやります。
歯磨粉は得に必要ありませんし、歯ブラシも専用のものでなくても人間用の幼児タイプの物を使用してかまいません。犬用の歯磨薬も市販されていますので、味が気にいればそれらを使用してもかまいません。


最近はドッグフードでも歯石の付着を予防する効果をうたうものがありますのでそれらを与えるのも一つの手段ですね。

<歯周病の治療法って?>
歯石がたくさん付いた場合は除去が必要です。通常は全身麻酔下において超音波スケーラーというもので破砕して除去します。歯石を除去しても放置すると1年でほぼ元通りに付着しますので歯石を除去してからこそ歯みがきが大事です。

スケーリング後は顕微鏡レベルでの微小な傷が歯の表面につくのでよりいっそう歯石が付着しやすくなるとも言われています。

よって、初回の歯石除去はなるべく5歳以降にしたいところです。犬によっては3歳くらいで重度の歯周病からやむなく除去する場合もありますがよほど強烈な歯周病菌に付きまとわれない限りは7歳あたりまで歯石除去とは無縁でいたいものです。

最後に…
犬が歯周病の場合は飼い主も歯周病を患っているケースが多いです。動物病院で犬の歯周病を指摘されたなら一応、飼い主さんも歯医者さんで検診をしてみてはいかがでしょうか?

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