うさぎの下痢

うさぎの下痢についてご紹介します。

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目次

    下痢をおこす病気はたくさんあり、自然に治ってしまうものもあれば、数日で死に至るものまであり、その判断は難しいのですが、小動物は下痢をおこすとすぐに脱水症状をおこして状態が悪化してしまうので、あまり放置せずに、できるだけ早く原因を調べて治療を始めなくてはなりません。

    うさぎに下痢をおこす病気

    【食餌性の下痢・軟便】
    【消化管内寄生虫】
    【腸性中毒(腸性毒血症)】

    【食餌性の下痢・軟便】

    食餌性の下痢は慢性的な下痢を繰り返すという特徴があります。 「うちのコは、おなかが弱くてよく下痢をする。」という場合のほとんどは、食事の内容に問題があります。
    最も多いのはやはり繊維質の不足です。このようなうさぎのほとんどが、乾草・牧草を食べていないか、食べていてもごく少量です。あるいは野菜の与えすぎの場合もあります。
    フードの量を調整して、牧草をたっぷり与えることが必要です。
    牧草を食べていても、下痢をするうさぎは、フード自体に問題があることが考えられます。
    それは、防腐剤や香料などの添加物や、カビの発生などです。
    牧草をたっぷり与えているにも関わらず下痢をおこす場合は、信頼性のあるフードに変更してみましょう。フードは1kg程度の袋で買って、短期間で新しい袋を開封するといいでしょう。フードを変更する場合は、急に変えずに、1週間くらい今までのフードと混ぜて与えて、徐々に変更しましょう。

    【消化管内寄生虫】

    あらゆる寄生虫の感染の可能性がありますが、うさぎで最も多くみられ、注意が必要なものは、コクシジウムという原虫です。
    特に子うさぎによく発生し、脱水症状から死に至る場合も少なくありません。購入して間もない子うさぎが下痢をしていたらすぐに動物病院で検便をしてもらいましょう。
    体力が低下する前に駆虫薬を投与すれば、1週間ほどで回復するでしょう。

    腸性中毒(腸性毒血症)

    うさぎの腸内に通常存在している菌が、異常増殖して毒素を発生し、下痢をおこして短期間で死に至る可能性が高い、恐ろしい病気です。
    離乳期から8週齢の子うさぎに多く発生し、低線維質の食事や高でんぷん質の食事が発症要因として重要ですが、細菌・寄生虫やウイルスの関与も指摘されています。
    また、大人のうさぎでも、高カロリーの食事を与えられている場合や、うさぎに適していない抗生物質を投与したばあいに発生がみられます。
    抗生物質や輸液、栄養剤などによる治療を行いますが、効果なく死亡するものが少なくありません。

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