猫の入院 

人でも、あまりしたいものではない入院。
猫にとっても入院は、住み慣れた家と飼い主から離されることになり、
心細くなることは間違いありません。
飼い主にとっても、愛猫を入院させるとなると、とても心配ですね。
今回は、動物病院に入院すると
猫がどんな環境に置かれるのかを見てみましょう。

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目次

    1.入院が必要な時ってどんな時?

    (1)猫は元気だけれど経過観察のため
    これは全身麻酔の後が代表的です。短時間の麻酔ならば入院しての経過観察は必要ないでしょうがメスの避妊手術ともなれば麻酔後の神経症状や出血に備え、入院して経過を観察することが多いです。実際に入院していなかったら死んでいたかもしれない、という例はよくあります。

    (2)通院ではできない処置のため
    入院しなければできない処置がある場合にも入院対象です。点滴や酸素吸入、持続的薬物の投与、継続した検査など通院ではできない場合です。
    様態が悪く、いつどうなるか判らないというのが最悪の入院ですね。こんな子はICUと呼ばれる入院施設に入ります。

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    (3)飼い主の都合による入院
    飼い主の都合による入院というケースもありますね。何度も通院ができない場合など。これはペットホテルに似ているのかもしれません。

    (4)その他
    大変稀ですが、病院の都合による入院というのもあるらしいです。酷い話ですが、入院頭数のノルマを設定している病院があるそうです。

    <入院する前にはワクチンを接種しましょう!>

    入院するときに必ず必要なのはワクチンです。猫では最低限、猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症、猫パルボウィルス感染症の3種類のワクチン接種が無いと入院を拒まれる事がほとんどです。未接種の猫が入院したことによってその病気を持ち込み、他の猫に感染する危険性があるためと、その逆に未接種で入院した猫が他の猫から感染する危険性もあるためです。入院したら他の猫の病気がうつって死んでしまった…ということが実際にとても多かったそうです。

    それでは全くワクチンの打っていない猫が点滴や手術が必要な場合はどうするのか。その対策として隔離入院室という個室が病院には備えられています。ワクチン接種が無くても完全に他の猫から隔離されていれば病気の伝染の可能性は低くなります。

    2.入院施設の種類

    (1)一般入院室
    犬猫で共通の場合と犬だけ、猫だけの部屋に分かれている病院があります。ステンレス製のケージと呼ばれるボックスに入れられる場合がほとんどです。

    一般入院室

    (2)隔離入院室
    個室になっていて他の部屋と空気が遮断されています。伝染病を患った猫が入院します。

    隔離入院室

    (3)ICU入院室
    集中治療室とも呼ばれます。一般の入院室は病院の奥の見えない場所に置かれることが多いですが、ICUはつねに病院スタッフの目の届く場所に置かれます。温度・湿度・酸素濃度がつねに一定にコントロールされ扉も内部が見やすい素材でできています。
    昔は人の保育器を流用していましたが現在は犬猫専用のものが市販されています。

    ICU入院室

    <夜間はどうしているの?>
    つきっきりで24時間監視しているわけではありません。回診時間は病院によっていろいろですし、入院している動物の状態により回診する回数も日によって変わります。

    テレビカメラで監視する装置などもありますが、やはりこれを見るのも人間ですから寝ないで見ているわけにもいきません。

    ほとんどの動物病院では当直医制度などはありませんので、その病院の院長が夜中に起きて見回りをしています。重症患者が続くと院長は寝不足になってしまうことも。

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    3.入院中の食事・面会

    <入院中の食事>
    通常1日2回です。食事は一般的な病院で推奨されるキャットフードが使用されます。病気によっては処方食になります。

    「うちの猫は高級マグロしか食べない」などの偏食がある場合は、食事を持参すると(病気に影響が無い限り)その食事を与えてくれます。しかし、家だと偏食だけれど入院すると与えられたキャットフードを食べる事が多いです。

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    <入院中の面会>
    可能です。事前に連絡し、病院の指定する時間に会いに行くようにします。
    稀にですが面会させないという病院もあります。これは内部を見られると困る何らかの理由があるからでしょう。どんな環境に自分の猫が入院しているのかを知るのは飼い主の当然の権利です。

    4.退院後に気をつけること

    入院中は緊張のため大人しくしているけれど、帰宅してから傷口(手術部位)を舐めてしまう猫がとても多いです。その場合は舐めるのを防止するためにエリザベスカラーの装着が必要な場合もあります。

    避妊手術などを除けば、入院するのは重症例ですから、症状の変化があれば病院に気軽に相談してください。

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    最後に…
    人間同様、入院は不安なことがたくさんありますので、分からないことは遠慮なく獣医さんに確認するのが一番だと思います。猫が安心して預けられるように日頃からキャリーに入れる練習などをしても良いですね。

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