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排泄物でみる健康~猫のうんち・おしっこチェック~

うんちやおしっこ(尿)をちゃんと出しているかというのは、健康状態を把握するために大事な指標となります。うんちやおしっこ(尿)の回数や色、臭い(ニオイ)に異常が見られた場合は、普段と比較して判断しましょう。そのうえで、動物病院で獣医師さんに診てもらいましょう。飼い主さんが便秘だと思っていても違う場合もあります。泌尿器系の病気、尿石症なども同様です。うんちから瓜実条虫(サナダムシ)などの虫が出てきた場合は、現物を持参するようにしましょう。

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目次

排泄物でみる健康~猫のうんち・おしっこチェック~

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1.猫のうんちの色・量・臭いについて

<うんちに異常が見られたら ~うんちに虫が入っていた!?~>
「うんちに虫が出た」と来院する患者さんは結構います。この場合、気持ち悪いのはわかりますが、出た現物を持参すること。
出てくる虫は瓜実条虫(サナダムシ)が圧倒的に多いのですがこの虫、検便しても卵が糞の中に出てきません。検便では診断できないのが条虫類です。「こんな形でこんなに長くて・・・」と一生懸命説明されても回虫なのか条虫なのか判断しかねることが多いです。
虫が出たといってよくよく見たら実はエノキ茸だったりしたこともあります。

外出する猫は、稀にマンソンという寄生虫がつく事があります。長さは何と1mを越える事もあり、平べったい1cm幅のきしめんみたいなものが「だらーん」とお尻の穴から垂れ下がってきます。
虫によって薬の種類や使う量が違うので、できるだけ現物を持参しましょう。

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<うんちの臭い>
決まったフードだけを与えていれば同じ臭いになるはずです。
異常な時の特徴的な臭いとしては「血液の臭い」や「硫黄の臭い」などが気付きやすいところです。

<うんちの量>
太くて適度な柔らかさのうんちを大量に出すと「快食快便」と思ってしまいます。しかし、実際はうんちの量が多いフードは消化率が悪かったり、混ぜ物でかさを増やしていたりする事が多いです。良質のフードは与えた量に比較して意外にうんちの量が少ないです。
肥満猫用のフードが良い例で、カロリーを減らし、満腹感を出させるためにかさ増しするのに大量に食物繊維が混ぜ込んであります。
このために肥満用フードはうんちが異常に大きくなります。うちの子は一般食なのにやたらうんちが太い!という場合はフードの質を見直してみるのも良いかもしれません。

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<うんちの色>
赤ければ血便というのは誰でもわかりますが黒くても血便の場合があります。胃からの出血ですとドス黒くコールタールのような軟便になります。
ジャーキーなどのオヤツには紅い色素をたっぷり使用したものも多く、これが便にまざり真っ赤なうんちになることもありますので要注意です。
決まったフードだけを与えていれば、うんちの色は毎回同じ色のうんちになり判断の目安になります。
オヤツや人のおかずを与えると毎日便の形や色は変化しますので見分けるのが困難です。

2.猫のおしっこの回数について

「尿が出ない」と来院する方はとても多いです。膀胱炎になると炎症が刺激をする為、膀胱がカラッポの状態でも尿意をもよおします。人で言うところの残尿感と言うところでしょうか。実際、膀胱には尿は溜まっていないので出ませんが、そのポーズだけを繰り返し、数滴ずつチョンチョンと排尿します。
これがあたかも尿が詰まって出ないかのように飼い主には見えるのです。本人は何度もトイレに行きたくて大変ですが、そんなに危険はありません。膀胱炎が治れば回数も落ち着きます。

猫トイレ

しかし、本当に出なくなる場合もあります。
雄は尿道が長い為、結石や膀胱炎で発生した血や細胞の屑などが尿道を閉塞することがあります。これは一大事。便秘で2週間ウンチがでなくてもまず死んだりはしませんが、尿が2~3日出なくなると尿毒症ですぐにアウトです。
閉塞して24時間以内であれば問題ない範囲ですが、48時間だと多くは尿毒症の症状が出て危険な状態になっています。72時間出ないと半分は死にます。
膀胱炎でもトイレに何度も行くし、閉塞してもトイレに行くしで見た目は一緒ですから、区別がちょっと難しいです。

しかし閉塞した場合は見るからに苦しさが違います。「詰まったかな?」と思ったら当日か翌日までには病院へ行くようにしましょう。
雌は尿道が太いので閉塞することは滅多にありません。

3.猫のうんちの回数について

小腸性の下痢の場合は回数はあまり増えません。水様便になりやすく、一回に出る下痢の量も大量です。小腸で出血した場合は深刻な病気も多いです。この場合は黒色からケチャップをどす黒くしたような便になります。
小腸性の下痢の場合は元気食欲が消失することが多いです。

回数が増えると大腸で下痢になっている場合が多いです。大腸性の下痢の場合はゼリーの様な粘液便もよく見られます。
出口に近いために出血が目立ちやすく、「血便だ!」と慌てがちですが、案外大腸性の下痢からの出血は大事には至らない事が多いです。頻繁に少量ずつうんちをしていれば下痢の場所は大腸の可能性が高いです。

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<排便ポーズをとっても出ない時>
便秘はもちろんですが、「しぶり」と言って大腸に炎症があって実際に便が溜まっていないのに便意だけを催す時も何度もポーズをとります。
便秘では前立腺や会陰ヘルニアなどが原因の場合もありますので慢性の場合は病院で診察を受けた方がよいでしょう。

<回数が少なくなったら?>
回数が少なくなったからといって即便秘だとは言えません。排便ポーズをとっても便が出せなければ便秘の疑いが強いです。
食べないと便は出ません。食欲不振が続き、排便もなくなると便秘を心配する方が多いですが便が出来てない場合も多いです。

正常な排便の回数というのは特に決まりがありません。毎日3回以上うんちをする猫もいれば、1日1回の猫もいるでしょう。「何回だったら異常である」とは言い切れません。普段のその猫の回数と比較してどうなのかで判断します。

4.猫のおしっこの色・臭い

<色が薄い方が危険!?>
尿の色が薄く、たくさん排尿すると何となく調子が良さそうに見えるらしいですが、これは落とし穴。過剰に水分を摂取すると尿が薄くなるのは当たり前ですが、そうじゃない場合も多いです。
代表は腎不全。腎臓の機能が衰え、尿を濃縮することが出来なくなると薄い尿しか作れなくなり、大量に薄い尿を排泄します。水分がどんどん失われるので、喉が渇きたくさん水を欲しがります。
飼い主としては「水を飲むから尿がたくさん出るのだろう」と思うのですが、実際の仕組みは逆で、尿に水分を取られてしまうので水を飲まざるを得ないのです。この状態で余計な事を考え、「水を飲ませなければおしっこをしないだろう」と水分を制限すると、たちまち脱水をおこし体調は悪化します。実は、薄いおしっここそ要注意なのです。

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<おしっこの臭い>
尿の臭いは分かりやすいものだと、糖尿病。特徴的な甘い匂いがする場合があります。また、血尿が酷いと鉄臭い血の匂いがする事もありますね。
膀胱の麻痺が起きると尿が全部絞りきれず、膀胱内部で細菌が発酵して臭いが出ることもあります。ここだけの話、この匂いなんとなくラーメン屋の匂いに似てるんですよね・・・。

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<色が濃い>
「尿の色が濃い」といって来院される飼い主さんは結構多いのです。しかし、色が濃いだけではあまり病気とは関係ありません。飲む水の量が少なければ必然的に尿は濃くなり、色も濃くなります。
たくさん運動した後などは、水分を呼気とともに出しますから体液の量も少なくなり、筋肉からの色素も混じって余計に濃く見えます。これは気にする必要はありません。こんな場合は大抵元気です。
気をつけるのは黄疸の尿。黄色といっても山吹色のような黄色になります。あきらかに黄色の色調が違う。ビールを濃くしたような色といえばいいんでしょうか。怪しいと思ったら目の白目の部分を確認します。何となくでも黄色く見えたら黄疸です。即刻病院へ行きましょう。

お医者さんと猫

尿の色はふつうは黄色。赤っぽくなったら血尿なのは誰でも分かりますね。膀胱炎やネギ中毒など、赤血球の破壊でも赤色尿になります。薄い出血の場合は赤に見えず、茶色に見える事が多いです。

最後に…
うんちやおしっこは大切な健康のバロメーターです。
多い少ないといった状態ではなく、常日頃から自分の愛猫のうんちやおしっこの状態をチェックし、普段と違うか違わないかを基準として健康チェックを行っていきましょう。

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