第4回 ごぼう

ごぼうが美味しい時期を迎えます。「新ごぼう」として初夏に出回りますが 本来の旬は11月〜2月の寒い時期です。

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目次

「細く長く幸せに」

ごぼうと言えば煮物です。お節料理の中にも「煮もの」や「たたきごぼう」として登場しますね。
お正月のお節料理には一つ一つ縁起の良い言われがありますが
ごぼうは「細く長く幸せに」。
これは細く長く土の中でしっかり根を張るごぼうから。更には、家業がしっかりと安定するようにという願いも込められています。
先人はごぼうをこんな風に子供たちに話しながら、たくさん取れて美味しい時期を逃さず家族皆で食べたのでしょうね。

ごぼうは水でさらさない!?

見た目も地味なごぼうですが 今年は「ごぼう茶」で一躍ごぼうブームに。 ごぼうの栄養成分もいろいろと日の目をみることになりました。

ごぼうパワー その1 抗酸化力

ごぼうはアクをとるため 刻んだら水にさらしますね。
このアクはごぼうが自分を守るために備わったポリフェノールで、
サポニン、クロロゲン酸、タンニンなどが含まれます。
クロロゲン酸、サポニンは強い抗酸化力を持ち血液をサラサラにする働きや
抗がん作用などあります。また、美肌効果も注目の点です。

ですから、このごぼうパワーを効率よく取り込むには アクぬきはしない方が
体にお得。わたしも近頃は美味しさとポリフェノールを逃さず頂くため
あく抜きはしていません。(手抜きではなく)

これらの力はごぼうを加熱し焙煎する事でパワーを増すといことで
「ごぼう茶」なる物が脚光をあびたわけです。

ごぼうパワー その2 食物繊維

皆さんが食物繊維の代表格のごぼう。腸内の善玉菌を増やし、便秘予防だけでなく、胆汁酸吸着作用で血中コレステロール抑制効果もあります。

ごぼうは便秘予防だけでなく 生活習慣病、ガン予防、美容にも欠かせない
私たちの健康を細く長く守り幸せを招いてくれる根菜。
ぜひ 洗いごぼうなどあり、手軽に使えますので日々の食卓で美味しく食べて幸せを呼び込みましょう。

おすすめごぼうメニュー

<ごぼうのきんぴら>

ごぼう料理の定番、きんぴらごぼう。
食物繊維がたっぷり!家庭の定番のメニュー。
「おふくろの味」だけに各家庭で ごぼうは細く切ったり 太めだったり
そこから違うのが きんぴらごぼう。
甘辛味でご飯に合いますね。我が家はにんじんと、白ゴマを多めにつくります。

若宮 寿子先生のプロフィール

若宮 寿子先生

若宮 寿子(わかみや ひさこ)

料理研究家・栄養士
若宮ヘルシークッキングスタジオ主宰。
あらゆる世代の健康を考えたヘルシー料理を雑誌・テレビで紹介。
農水省食育レシピにも携わる。
著書「大人の自炊」泉書房「おいしくなる料理のコツワザ」池田出版 他
若宮ヘルシークッキングスタジオHP
http://www.cooklook.jp/

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