節電にもなる夏の救世主「サーキュレーター」は扇風機と何が違う?

ここ数年、家電売場でよく目にするようになったサーキュレーター。「ちょっとお洒落な扇風機」くらいに認識している人も多いのでは?実は、扇風機とサーキュレーターには大きな違いがあるのです。

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目次

    似ているようで違う?扇風機とサーキュレーターの違い

    日本の夏の風物詩でもある扇風機。高温多湿の夏には、ベタベタと不快な汗に悩まされることも多いですが、扇風機の風に当たると汗がスーッとひきます。同じ室温でも快適に過ごすことができるのです。

    扇風機は首振りやランダム運転など、さまざまな機能があります。また、扇風機は風が広がりながら吹き出す構造になっており、リビングなどの広い空間に人が集まる際にも、すべての人に風を快適に当ててくれます。

    サーキュレーターは扇風機と目的が違う

    一方、サーキュレーターからは風を遠くまで届けるため、回転が弱まりにくい風を吹き出す構造になっています。これは、扇風機のように人に風を当てることが目的ではなく、部屋の空気を撹拌(かくはん)させることが目的のためです。目的に合った風を送るために、サーキュレーターの前面には広がろうとする風の向きを整える風切り羽根が付いています。

    サーキュレーターで室内の空気を撹拌(かくはん)することで、さまざまなメリットを得ることができます。

    サーキュレーターは1年中役立つ!一台は持っておきたいその理由

    サーキュレーターは、エアコンと組み合わせることで、節電効果をもたらします。

    エアコンを使うと、夏は冷たい空気が床付近に、冬は温かい空気が天井付近に停滞してしまいがちです。夏は足元が冷えやすく、冬は足元がなかなか温まらないのもそのせいです。

    しかし、サーキュレーターで部屋の空気を撹拌(かくはん)することで、冷暖房の空気を部屋の隅々まで行き渡らせることができます。

    室温を均一にすることで、冷房や暖房を強くすることがなくなり、節電することができます。夏なら10%(設定温度28℃)冬なら7%(設定温度20℃)の削電効果が見込めます。

    ※出典元:経済産業省「節電アクション」
    ※削電効果(削減率)は、使用環境に影響を受ける場合があります。

    部屋干しにもメリットあり

    もう一点のメリットは、部屋干しをする時にも役立つことです。最近では、年中部屋干しをする方も増えていますが、サーキュレーターがあれば風通しが良くなり、乾燥時間が短くなります。冷暖房にも部屋干しにも使えるサーキュレーターは、年間を通して役立つアイテムと言えます。

    サーキュレーターは音がうるさい?!

    SNSや商品レビューサイトでは時折、「サーキュレーターの音がうるさい」というコメントを目にします。

    実際、サーキュレーターは扇風機よりファンの回転が速く、前方の風切り羽根に風が当たる構造上、扇風機より音が大きくなりがちです。しかし、最近では静音タイプのサーキュレーターも販売されています。

    当サイトでお馴染みの家電ママるかぽんさんが、自室の扇風機とアイリスオーヤマの静音タイプサーキュレーターでどれくらい音が違うかをテストしてくれました。

    結果は、サーキュレーターが扇風機より静かでした。

    「サーキュレーターはうるさい」というイメージは、今後変わっていくかもしれませんね。

    サーキュレーターは設置方法が肝心

    サーキュレーターで空気を効率よく撹拌(かくはん)させるためには、設置方法にもちょっとしたコツがあります。

    夏はエアコンを背にして配置するのがおすすめです。床に降りてくる冷気を部屋全体に循環させます。冬は部屋の隅からエアコンに向けて対角線上に設置するのがおすすめです。天井付近に溜まりがちな暖気を動かし、部屋の空気を効率よく循環させます。

    • 冷気を部屋全体へ
    • 暖かい空気を足元へ

    もし、家具などが妨げになり対角線上にサーキュレーターを設置できない場合は、床から天井に向かって垂直に風が吹くように設置しましょう。上下の空気をかき回し入れ替えることができます。

    サーキュレーターの設置方法

    サーキュレーターの一般的な電気代は基本料金によっても異なりますが、24時間つけっぱなしにしても1日に約20円くらいで済みます。エアコンとサーキュレーターを併用しても、エアコンの節電効果がサーキュレーターの消費電力を上回るため、むしろ電気代は安くなります。

    ご自宅にピッタリのサーキュレーターはどれ?

    ひと口にサーキュレーターと言っても、最近では様々なタイプのものが販売されています。ここでは、どのようなサーキュレーターを選べばいいのか、解説していきましょう。

    部屋の畳数に合ったサーキュレーターを

    まずは、製品パッケージに記載されている適応畳数を目安にするといいでしょう。

    適応畳数によりサーキュレータの風力は異なります。広い部屋の空気を循環させるには、適応畳数の小さなサーキュレーターでは力不足です。

    最近では、上下に角度を調整できるだけでなく左右に首振りするタイプや、就寝中にも使える静音タイプなどもあります。

    タイマー機能がついているものなら、おやすみ前や、部屋干しをして出かける際にもとても便利です。リモコンで操作できるサーキュレーターもあります。使う場所や用途に合わせて必要な機能を考えましょう。

    コンパクトサーキュレーター 固定タイプ PCF-HD15N

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    首振りタイプ Hシリーズ PCF-HM23

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    静音モード搭載で35dB以下の静かなサーキュレーターです。自動で左右に首を振る首振り機能付きです。3段階の風量調整と正面から上90度、下20度まで縦方向角度調整ができます。

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    春夏秋冬も梅雨も、サーキュレーターで快適に

    最近のエアコンは省エネ設計になっていますが、サーキュレーターを併用することで更に節電ができ、家計の節約に一役買ってくれます。冷房の冷えすぎや、暖房の効きの悪さにお悩みの方も、ぜひ、サーキュレーターを活用してみましょう。

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