『日経トレンディネット』等で家電ライターを務める石井和美さんがアイリス家電を本音レビュー!「私に合う家電は?」「実力・性能は?」など気になるトコロをプロの視点で客観的に語ってもらいます。読めばきっと、あなたにピッタリのアイリス家電が見つかるはず!
第1回
リクック熱風オーブン徹底解剖!

今回レビューする商品は
リクック熱風オーブン FVX-M3A-W
ノンフライ機能で油を使わず簡単・ヘルシーな揚げもの料理ができます。温めなおしに便利なリクック機能で、お惣菜や作り置きのおかずがサクッと揚げたて食感に!自動調理メニューはボタンひとつで操作が簡単!トースター・グリル機能も搭載。
石井の本音!
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- リクックで揚げ物サクッ!
ノンフライ調理で外カリッ・中ジューシー
おもてなし料理から簡単な副菜までレパートリーが広がる
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- 置き場所には悩むかも?
ただしオーブンレンジとトースターの出番は激減。個人的には電子レンジと並べてでも使ってほしい
アイリスオーヤマの家電、その魅力とは?
アイリスオーヤマが家電事業に本格参入したのは2009年。本腰を入れ始めてから6年ほどしか経っていないのにも関わらず、売上の40%を占めるほどの急成長を果たしました。歴史が浅いのにもかかわらずグングン成長しているワケは、"シンプルな使い勝手"、"お手頃な価格"、そして"ちょっとした不満を解消してくれるアイデア"が受け入れられているからです。

一昔前のアイリスオーヤマの製品は「壊れやすい」といった声もありましたが、最近は耐久性も向上しています。我が家もアイリスオーヤマの家電を色々使っていますが、壊れたことは今のところ一度もありません。
今回ご紹介するのは、買ってきたお総菜がパリッとよみがえる"リクック"機能が大変話題となった「リクック熱風オーブン」です。我が家も前モデルのノンフライ熱風オーブンを愛用中ですが、こちらはさらに使いやすくなった新しいモデルです。

油で揚げなくていいからヘルシー! 一度使ったら手放せなくなる美味しさ

リクック熱風オーブンは、強い熱風で食材をムラなく加熱することにより油を使わずに揚げ物料理ができます。油を使って調理をする場合に比べ脂質を大幅にカットできるだけでなく、油の廃棄などの後処理が不要なため時間短縮につながります。
そして何より感激するのは食感! 揚げ物は電子レンジ等で温めなおすと食感や風味を損なって、しんなりしてしまう不満がありました。しかし、リクック機能は揚げたてのおいしさを再現し、カラッとよみがえるのです。
操作はとても簡単。ボタンは多めですが直感的に操作でき、慣れてしまうと簡単です。よく使う「リクック」メニューや「自動調理」メニューが登録されているから、温度や時間を設定する動作がありません。時間がないときも迷わず操作できて助かっています。

最初にスーパーで購入したかき揚げを試しました。使用頻度が高そうなリクックメニューが8種類登録されており、「かきあげ」もそこに入っています。かきあげボタンを押したら、強め・標準・弱めから仕上がり調整を選んでスタートボタンを押すだけ。あとは自動で量を検知して残り時間を調整してくれます。
調理が始まると0.5分単位で残り時間のめやすが表示されます。終わりの時間が一目でわかるのも便利ですね。フライ用受け皿があるので、油が下に落ちて汚れることもありませんでした。
途中からジューッという美味しそうな音が聞こえてきます。包丁で切ってみると、サクッ!という音に驚きました。これなら時間が経ってしまっても、また美味しく食べられますね。子供たちも大喜びでした。

コロッケや唐揚げといったお総菜も、リクックメニューから選んでスタートボタンを押せば、見事に出来たてアツアツ。下には余分な油がたくさん落ちています。



オイルスプレーで満足感アップ! 揚げない「揚げ豆腐」が絶品
熱風オーブンシリーズで特徴的なのは、オイルを入れるスプレーボトルが付属されていること。過熱水蒸気系やノンフライ系ではちょっと物足りない方のために、サラダ油を表面に薄く吹きつけることでヘルシーでありながらボリューム感も味わえるのです。

調理温度は60℃〜200℃で設定できます。温度と調理時間を設定して、スタートボタンを押すだけ。調理時間は赤、タイマーは緑で文字が表示されるのですが、色が分かれているから間違うこともなく遠くからでも見やすいのが特徴でした。

我が家で大好評の揚げ春巻。こちらも春巻きの皮で具材を包み、オイルスプレーで仕上げます。短時間でできるのに揚げたように皮がパリパリで、手の込んだ料理に見えます。いつもよりちょっと豪華なメニューで、お客様に出しても喜ばれます。



手羽元を使ったタンドリーチキンにも挑戦しました。カレー粉、ヨーグルトなどにつけ込んだお肉は、最後にオイルスプレーを吹き付けます。こうすることで、サラダ油はごく少量でもこってりした食感を味わえます。熱風のおかげで外はカリッとしながらも中はとてもジューシーです。


洋食だけではありません。揚げ豆腐も揚げずにできます。水切りした豆腐に小麦粉をつけて、オイルスプレーでまんべんなくサラダ油を吹き付けます。あとはフライヤーモードに設定して200℃で5分。あっという間にできますよ。


おしゃれなアクアパッツァも15分ほどでできます。ちょっと焦げたトマトがアクセントになっていますね。こちらはアサリやタラを入れて白ワインと塩こしょうだけ。オーブンならではの調理で、我が家では定番メニューとなっています。庫内が広いから、大きめのグラタン皿も入りますよ。

ニオイが気になる「焼き魚」も煙がほとんど出ない
自動メニューの「シャケ」を使って鮭を焼いてみました。2切れを並べて焼いてみたところ煙がほとんど出ませんでした。焼き魚は煙やニオイが出るので苦手という方も多いのですが、これなら大丈夫。フライ用受け皿やフライ用網は汚れもすぐに落ちるので、魚を焼いた後のあのベタつきも気になりませんでした。
魚の表面もパリッとした仕上がりです。焼き鮭なら一度に4切れ焼いても余裕ですね。

トーストも「トースト」ボタンがあるから忙しい朝でも大助かり
フライヤーとしてだけでなくトースター機能も備えていますから、トーストやグラタンなどの調理も可能です。よく使うトーストは「トースト」ボタンがあるので忙しい朝でも助かります。
本体はコンパクトなサイズでありながら、食パン4枚が一度に焼ける広々とした庫内も魅力のひとつ。一人暮らしや二人暮らしはもちろん、我が家のように4人家族でも十分足りる量を作れます。

はじめは置き場所に悩むが、今ではキッチン家電のスタメン入り
我が家はオーブンレンジもトースターも持っていてそれぞれ使っていましたが、リクック熱風オーブンがやってきてから出番が激減しました。
共働き家庭で忙しく、疲れたときはお総菜を買って済ませてしまうことも多いのですが、コロッケや唐揚げがまるで揚げたてのようにサクサク感がよみがえって美味しくなるので本当にありがたいのです。リクック機能だけでなく、熱風オーブン機能を使って簡単に副菜ができるのも助かります。
電子レンジ機能がないため購入を躊躇する方もいらっしゃるのですが、個人的には電子レンジと二台並べてもぜひ使っていただきたい製品。我が家も置き場所で悩みましたが、今はキッチンの中で使いやすい位置に置いていつでも使えるようにしています。
一度使ってしまうと、話題になった理由がよくわかります。戻れなくなる便利さですよ。