- 始めの1週間
- 子犬をサークルから出したいけど出さないこと!
- 吠えた場合の対処法
- 2週間目
- 3週間目
- 狭いスペースであれば自分から戻るようになってきたら
- トイレトレーニングに必要なもの
- サークルやケージを使用する際の注意点
- 配置場所
- 仕切り
始めの1週間
子犬を迎え入れたその日がスタートです。まずは1週間、サークルから出さないようにしましょう。サークルは仕切りを入れて両側にペットシーツを敷き、部屋の隅に設置します。


【★気をつけて★】
初めから飼い主がトイレ場所を決めてしまうのが失敗する原因の1つです。注意しましょう。
子犬をサークルから出したいけど出さないこと!
一番の理由はトイレを失敗させないためですが、サークルから出さないことで環境が変わったことによるストレスを軽減することができます。
もともと犬は穴で暮らす動物のため、狭い場所の方が安心して眠ることができます。
また、子犬はそっとしておいてあげましょう。
生後2ヶ月の子犬は、1日に17時間は睡眠をとらなければなりません。
飼い主がじっと見ていれば眠るはずも無く、気づかないうちに体力を使ってしまうのです。冬であれば簡単に低血糖を起こして倒れてしまう恐れもあります。
初めのうち、子犬は排泄を両方でするでしょう。1週間もすると7対3の割合で、片側で排泄するようになります。7割側をトイレの場所とします。3割側に水やご飯の食器を置いてください
【★気をつけて★】
濡れてもいいようにとトイレ側にドリンクボトル等を設置してしまいがちですが、これも失敗原因の1つ。基本的に犬は食べる場所を汚すのを嫌います。また、この間あまり構わないようにすることで子犬が自立をしはじめます。

・口にするものはトイレから一番遠いところに
・シーツはこまめに取り替える
吠えた場合の対処法
吠える行動には「要求咆哮」と「威嚇咆哮」の2つのタイプがあります。
「要求咆哮」(ようきゅうほうこう)
相手に何かして欲しい時に吠えるもの。「触って」、「出して」、「片付けて」、「遊んで」、「お腹すいた」など。つまり人を呼んでいます。
「威嚇咆哮」(いかくほうこう)
相手に何処かへ行って欲しい時、戦う時、などに吠えます。危険だ、不快だなど。
子犬期の場合、「要求咆哮」がほとんどです。しかし、過度な"しつけ"を行うと「威嚇咆哮」を行う恐れもありますので注意しましょう。
【要求咆哮を防ぐには】
飼い主が子犬の世話を焼きすぎない事です。
この時期、子犬から何かを要求してきた時に一番効果的なのは吠え止むまで外へ出かける事です(別の部屋に姿を隠すだけでは効果無し)。鳴き止んだら子犬のもとに戻る事を繰り返します。子犬が家に来たときから始めれば長くても1週間、覚えの良い子なら1日で鳴かなくなります。

この頃の子犬の1日の平均排泄回数は便が5〜6回、尿がその3倍と言われますから20回はします。
(その後1ヶ月で半分以下になるので、排泄回数が多いうちに訓練)。
新聞紙を重ねて短冊状に裂いてたくさん入れてあげれば、体が汚れるのを防ぐことができます。
排泄に気づいたらマメに取り替えましょう。眠りから覚めたときや、食後はよく排泄します。トイレが汚れていてはトイレを覚えません。犬はもともとキレイ好きな動物です。
【★気をつけて★】
多くの本には尿の臭いの付いたところで排泄すると書かれているため、飼い主さんはあえて前の排泄を残しておく方が多いようです。これも失敗の原因に。
母犬の臭いならともかく、まだマーキングするような年齢でもありません。汚れているところで排泄はしません。犬はもともとキレイ好きな動物です。片付けたとたんに排泄したと言う経験をお持ちの方は多いのでは?きれいになるのを犬は待っていたのですね。
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2週間目
トイレ側で排泄した時のみ、大げさに褒めて(手をたたくなど)サークルから出してあげましょう。 チャンスは1日に20回あるわけですから、忙しい方でも2〜3回は出せますよね?もちろんサークルから出す回数が多いほど早く覚えます。 3日もすると飼い主さんと目があうたびに排泄するようになります。ただしポイントを守ってください。
〇ポイント
・排泄は、する瞬間を目撃した時のみサークルから出してください。いつしたか分らないものは子犬を抱いたまま片付けるか、段ボール箱に移して片付けましょう。
・排泄の瞬間を目撃したらまず、声で大げさに褒め、犬を放します。片付けるのはその後。
・子犬をサークルから出し入れする時は上から出さないで扉から。後々自力で戻らせるためです。
【★気をつけて★】
ほとんどの飼い主さんは声で褒めないで撫でて終わってしまいます。子犬は撫でられるのは嫌いな為これでは理解できません。
また、片付けてから出したりおやつをあげたりしてしまうようです。順序がちがうと時間が経ってしまい、どうして褒められたのか分らないのです。褒める→犬を出す→片付けるの順で。
必ず10分経ったら、扉からサークルの中に戻しましょう。3ヶ月齢なら15分、4ヶ月齢以上なら20分まで。もちろん掃除をしたらすぐに戻してもかまいません。
ほとんどの飼い主さんが1時間以上出しているようです。時間を守るのが近道です。早くトイレを覚えれば長く出してあげられるのでがんばってください。
3週間目
この週から休日で構いませんので少し時間を割いてあげてください(時間の無い日は今まで通りで結構です)。
排泄をしたらサークルから出すところまでは今までと同じですが、出す場所を"子犬に人の手が届く範囲"にします。また次にもよおすまでそのスペースで犬と遊んであげます。(遊んであげる間、扉は開けておくこと)
遊んでいる間にもよおし、自分から戻って排泄する(確率ははじめのうちは2割)ようなら、大げさに褒めて遊び続けます。トイレ以外でし始めたら、「あ」 と言ってすかさず扉からサークルに戻して、扉を閉めます。続きを中のトイレでしたら褒めて出します。しなければ遊びは終了。これを何日か繰り返します。

普通子犬は排泄中に運ぶとびっくりして続きを他の場所ですることを忘れてしまいます。 ところがこの教え方は2週目に排泄すれば出してもらえることを学んでいるため、おなかに残っていれば続きをしようとするのです。 また、スペースが狭い事でタイミングよく運べます。さらに、子犬も目の前にトイレがあるので戻りやすいのです。
【★気をつけて★】
多くの飼い主さんが失敗しやすいのはいきなり遊ぶスペースを広げたり、時間を急に長くしたりするためです。
狭いスペースであれば自分から戻るようになってきたら
徐々に、出すスペースを広げていきましょう。
違う部屋から戻って排泄できる頃(平均1ヶ月)は排泄を一晩我慢できるような年齢になっていますので、トイレを少しずつ希望の場所にずらしていくのもよいでしょう。
排泄の際言葉(例:「トイレ」、「シーシーは?」、「アウト」、「ワンツー」・・・etc)をかけてあげると、命令をすれば排泄ができるようになるので、将来お店に入る前など便利です。
ステップアップは1週間単位が目安です。要は理解し始めたかどうか、です。

【★気をつけて★】
少し覚えた頃に" もう覚えたんだ "と思って急に長時間目を離すと失敗します。根気よく教えましょう。
トイレトレーニングに必要なもの
【必須アイテム】
サークルやケージ ・ 仕切り ・ 皿やドリンクボトル ・ ペットシーツ ・ 新聞紙
【あると便利アイテム】
タイマー ・ 大きめのダンボール ・ ビニールシート
サークルやケージを使用する際の注意点
ケージとサークルの違いは大きく異なることはありませんが、ケージは主に、四方を柵で囲んだ屋根が付いたもの、サークルは柵で四方を囲った屋根が付いていないものが一般的です。
また、サークルでも取り外し可能な屋根が付いているものもあります。
子犬の場合は、トイレシーツを頻繁に交換することが多いので、屋根がないサークルを利用するのがおすすめです。
ただし、柵を飛び越えてしまう場合などは屋根のあるケージを使用しましょう。
大きさは子犬が軽く2頭入り、成犬時に1頭入るもの。大きすぎても小さすぎてもトイレの場所を覚えません。
ミニチュアダックスの場合 400mm×600mm 程度。
ラブラドールの場合 600mm×900mm〜800mm×1200mm 程度。


扉はあっても無くても構いませんが、無いものはパーツをはずして一面を扉とします。
天板は子犬が1度でも飛び出したら必ず付けてください。

配置場所
みなさんは、ケージやサークルを購入したらどこの場所に置いていますか?
ケージやサークルの配置場所はしつけには関係ないのではと思う方もいるかと思います。しかし、ケージを置く場所によって、愛犬が過ごしやすい環境の中で、トレーニングに取り組めるようになります。そのため、犬の習性・行動に則って環境を整えることが大切です。
では、どこに設置するのが良いのか、見ていきましょう。
室内で犬を飼っている場合、家の中といっても、玄関や居間・寝室などがあります。その中で最適な場所は、家族や人の行き来がよくある「リビング」です。人の気配があるだけでも、ワンコは安心感を得ることができ、落ち着いてトイレトレーニングに取る組めるはずです。また、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置くとなお良いでしょう。
窓際の場合は、外の気温の影響を強く受け、気温の変動が大きいため、設置する場所にはあまり向いていません。どうしても窓際に設置したい場合は、カーテンやブラインドを活用し、直射日光を避けましょう。
夏場はケージやサークルの周りが暑くなりすぎることがあるので、冷房のついた部屋に置いて、熱中症対策をしてあげてください。
季節によって、過ごしやすい場所に移動させる方法もひとつの手です。しかし、トイレを場所で覚えてしまったワンコの場合、頻繁に場所を移動させてしまうと、上手にトイレができなくなる可能性があるので注意が必要です。
仕切り
子犬がかじっても破損しないものを用意するといいでしょう。 ステンレスのパイプや大きなブックスタンド、小型で顎の力の弱い子ならプラスチックでもOKです。
仕切りは子犬の足の長さより高く、行き来できる高さで設置してください。

網目や横ラインの仕切りは子犬が足を挟む危険があるので、あまりおすすめできません。


【最後に】
さて、ほとんどのトイレトレーニングが "しそうになったら運ぶ" 方法ですが、子犬の排泄回数からして20回、まして夜中に運ぶのは不可能です。それに四六時中見ているわけにも行かないので間に合わずに失敗・・・なんてことも。
人でも犬でも失敗した数だけ "失敗慣れ" していき、失敗を気にしなくなります。つまり「失敗してもいいよ」と教えているようなものです。また犬も人間の子供と同じでチャレンジャーです。
はじめのうちは新鮮なのでよく覚えますが、次第に「ルールを破ったらどうなるのか」を知りたくなります。その時に同じ様に落ち着いて対処できるかどうかで、その後犬がルールを守るか破るかが決まります。
どんな訓練でもできていた事が一旦できなくなります。そこできっちり教えれば一生ものになります。
その他、お庭に出してトイレを教える方もいるようですが、簡単に覚える代わりに、屋内で全く排泄できなくなります。将来マンションに引っ越した時や、台風の時、病気でお散歩にいけない時に膀胱炎になったりします。
幼犬期にトイレのしつけをしっかり身につけることで、愛犬・飼い主に両方にとっても幸せな時間が過ごせるようになります。根気強く頑張ってください。