加湿器の選び方

乾燥が厳しくなる季節には、室内の湿度管理が欠かせません。 そんな季節に頼りになるのが加湿器ですが、いざ選ぼうとすると、種類や機能が多くて迷ってしまうことも。自分に合った一台を見つけるには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。 この記事では、加湿器を選ぶ際におさえておきたい「加湿方式の違い」「部屋の広さに合った加湿能力」「メンテナンスのしやすさ」の3つの視点から、わかりやすく解説します。
目次
アイリスプラザの加湿器の選び方
01加湿方式の違い

スチーム式
スチーム式は水を加熱して蒸気を発生させる方式です。加湿力が高く、室内の湿度を素早く上げることができます。 また、加熱によって雑菌の繁殖を抑えられるため、衛生的に使用できます。しかし、電気代が比較的高くなる点や、吹き出し口が熱くなるため、小さなお子様やペットがいるご家庭では注意が必要です。
気化式
気化式は、水を含んだフィルターに風を当てて加湿する方式です。湿度が上がりすぎる心配が少なく、電気代も抑えられるのが特徴です。吹き出し口が熱くならないため、安全性も高いです。 しかし、加湿力はやや控えめで、乾燥しやすい季節には物足りなさを感じることもあります。また、フィルターは常に湿っているため雑菌やカビが発生しやすく、定期的な手入れが必要です。
超音波式
超音波式は、水を振動させて細かいミスト状にして放出する方式です。運転音が静かなので、寝室や書斎など静かな場所での使用にぴったりです。 デメリットとして、フィルターは常に湿っているため、雑菌が繁殖しやすい点があげられます。特に、タンク内の水を長時間放置すると雑菌が増えやすくなるため、毎日の水交換と定期的な洗浄を心がけましょう。
ハイブリッド式(スチーム式×気化式)
スチーム式×気化式は、水を含んだフィルターに温風を当てて加湿する方式です。加湿スピードが速く、雑菌の放出を抑えながら部屋全体をムラなく潤します。吹き出し口が熱くならないため、安全性も高いのが特徴です。 ヒーターを使うため電気代がやや高く、フィルターは雑菌やカビが発生しやすいため、定期的な手入れが必要です。
ハイブリッド式(スチーム式×超音波式)
スチーム式×超音波式は、水を加熱してから超音波でミスト化して放射する加湿方式で、雑菌の繁殖を抑えやすく、ファンを搭載していないため、運転音も非常に静かなのが特徴です。 蒸気が周囲を濡らすことがあり、水道水のミネラルが白い粉として残ってしまうこともあります。内部は水蒸気で雑菌やカビが発生しやすく、こまめな手入れが必要です。
02部屋の広さに合った加湿能力

適用床面積の確認
加湿器を選ぶ際にまず確認したいのが「適用床面積」です。 日本電機工業規格「JEM 1426」で定められた、室温20℃、湿度30%時に1時間あたりで放出できる水分量=(例:500ml/h)をもとに適用床面積(目安)は決められています。 プレハブ洋室と木造和室では、適用床面積が異なるため、購入前に確認しておきましょう。 たとえば、プレハブ洋室では10畳まで対応しているモデルでも、木造和室では6畳までしか対応できない場合があります。
出典: 日本電気工業会
加湿器の設置場所
加湿器は部屋の中央に置くことで、湿度が均等に広がりやすくなります。壁際や窓際に置くと結露の原因になるため避けましょう。また、エアコンの風が直接当たる場所では加湿効果が下がることがあります。 家具の配置などで中央に置けない場合は、エアコンの吸入口付近に設置するのがおすすめです。水蒸気が空気の流れに乗り効率よく加湿できます。
03メンテナンスのしやすさ

フィルターの交換頻度
フィルターの交換頻度は加湿器の方式によって異なります。 気化式やハイブリッド式では、定期的なフィルター交換が必要ですが、スチーム式はフィルターを使わないタイプが多く、メンテナンスの手間を抑えたい方に向いています。 購入前に交換時期を確認し、フィルターの取り外しや交換が簡単なモデルを選ぶと、日々の手入れが楽になります。
給水のしやすさ
給水口が広いモデルは水を注ぎやすく、こぼれにくいため扱いやすいです。特に上部給水タイプは、タンクを取り外さずにそのまま水を注げるため、給水がスムーズに行えます。
清掃のしやすさ
加湿器は水を使うため、使い続けるうちにカビやぬめり、水垢が発生しやすくなります。そのため、日々の手入れがしやすい構造かどうかが重要です。 トレイやタンクが取り外しやすく、洗いやすい構造かどうかも確認しておきましょう。
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