#17 キャベツとカリフラワーで迎えるお正月

生命力みなぎる冬野菜、キャベツとカリフラワーの晴れ舞台。
背景には祭礼用に使われた朱色の車輪を置いて、お正月にふさわしい寄せ植えに仕立てました。

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目次

    冬に始める寄せ植え

    #17 キャベツとカリフラワーで迎えるお正月

    木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

    冬野菜のダイナミックな寄せ植え

    生命力みなぎる冬野菜、キャベツとカリフラワーの晴れ舞台。 背景には祭礼用に使われた朱色の車輪を置いて、お正月にふさわしい寄せ植えに仕立てました。

    組み合わせた植物

    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」
    • 【植付けプラン】
      ※上から見た配置

      木原先生の「おいしい寄せ植え講座」
    • キャベツ 1株
    • カリフラワー 1株
    • セージ 1株
    • シルバータイム 2株
    • ビオラ 黄花 2株
    • ビオラ 紫花 1株

    プランター&鉢サイズの目安

    今回使用したものは、ダークグリーンにペイントされた手作り風木製プランター(直径50x高さ30cm)です。

    組み合わせのポイント

    • キャベツもカリフラワーも外葉が大きく広がるので、鉢の外へせり出すように植えました。冬季は葉を食害する虫たちも姿を消しますが、春になると早々に現われるので、モンシロチョウ除けで知られるコンパニオンプランツのセージとタイムを寄せ植えしました。
      セージはキャベツの風味を増し、タイムは生育をよくする効果があるといいます。
    • 寄せ植えの後方に草丈の高いセージを入れ、足元を明るくする斑入りのシルバータイムを鉢からこぼし、彩りに黄色と紫のビオラを加えました。
    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

      コモンセージ

    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

      コモンタイム

    鑑賞のポイント

    • 寒さに耐えてみずみずしいキャベツやカリフラワーの緑は、見る者に活力を与えてくれます。
    • パワフルな大型野菜と優しい表情のハーブと花々のハーモニー。

    育て方

    • ◆ タネ播き時期 :
      キャベツ・・・10月下旬〜11月中旬
    • ◆苗の植えつけ時期:
      キャベツ・・・タネ播き後30日〜35日目
    • ◆収穫時期:
      キャベツ・・・5月上旬〜6月上旬
    • (注:)カリフラワーは、キャベツのように晩秋から植えつけできる品種がないので、春播きか夏播きなどの苗が手に入るシーズンにお使い下さい。
    • 大株になる野菜は根も深く張るので、深さのある容器で育てます。
    • 植える時はなるべく容器の端近くに入れると、容器内のスペースを独り 占めすることなく、外側に張り出して生長します。
    • キャベツは寒さに強く−10℃以下でも枯死しませんが、寄せ植えしたパートナーが寒さに弱い場合は、パートナーを替えたり、保温の対策が必要です。
    • キャベツは品種を選べばほぼ周年栽培できるので、それぞれの地域の栽培時期に見合った品種を選びましょう。
    木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

    esssay

    育てて飾るきっちんりーす

    ショート・エッセイ

    年末年始になると、家々の玄関ドアに飾られたクリスマスリースや正月用のリースをよく見かけます。 訪問客や道行く人の目を楽しませるドアリースを掛けたなら、キッチンの壁にもキッチン専用のホームメイドのリースを飾ってみませんか。

    シンプルな作りにするなら、真っ赤なトウガラシを紐でつないで吊るすだけでもすてきです。もう少し本格的に取り組むなら、リース台も自分で作りましょう。クズやヤマブドウのつるを何回か絡ませて丸くまとめると、野趣あふれるリース台がたちまちでき上がります。

    ショート・エッセイ

    そこへ自分で育てた月桂樹の葉や、ローズマリー、セージ、タイム、トウガラシ、シナモンスティックなどを飾りつければ、料理に使うスパイスはいつでもキッチンの壁でスタンバイ。装飾と実益を兼ねたキッチンリースの完成です。

    ◆「木原先生のおいしい寄せ植え講座」に掲載されている写真は、木原先生が自宅の庭で楽しんでいる寄せ植えを撮影したものです。

    ◆植え付けと収穫の時期は神奈川県横浜市が基準となっています。皆さんのお住まいの地域に合わせて調整してください。

    木原先生プロフィール

    バックナンバー
    木原 ゆり子(きはら ゆりこ)
    京都生まれ。(財)木原生物学研究所勤務を経て、木原記念横浜生命科学振興財団理事。神奈川県在住。自宅の庭に来るリスや野鳥や虫を友に花と野菜を栽培しながら、動植物に関するエッセイを各誌に執筆。
    著書に「花もコンパニオンプランツも楽しむ〜オーガニック野菜の寄せ植え」(文化出版局)がある。
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