第4回 青ジソの栽培のコツ

青ジソはそれほど大きくならず、手近にある古土でも育つので、気軽につくれる野菜です。プランターひとつあれば、大家族でも十分楽しめます。

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目次

薬味として大活躍の青ジソはビタミンAやカルシウム、鉄分を豊富に含む優れもの。さっぱりとした香りは夏の食卓を涼しげに演出してくれます。間引いた株や穂ジソのように、葉とは異なる味わいを楽しめるのも魅力です。味噌汁の具やサラダなど、食べ方を考えるのも楽しいですね。品種は葉脈が浅い葉ジソ用を選んでください。

種まき 4月〜6月上旬

条間12〜13cmで条まきする。

【ポイント】
いったん乾燥させると株が弱るので、水やりは忘れずに!夏場は1日2回行います。

青ジソのコツ1 種のまき方

直まき、育苗どちらもできます。多く栽培するなら育苗がオススメです。

≪レリーフプランター650≫なら、2条にタネをまきます。 青シソのタネは発芽に光が必要なので、タネが隠れる程度に薄く土をかぶせます。

育苗の場合は間引きながら本葉4枚まで育て、株間10cm〜13cmになるように定植します。

肥料 6月下旬〜9月

葉が重なってきたところから間引き、最終的に株間を10cm〜13cmにする。

【ポイント】
残す株を傷めないよう周りの土を手で押さえて、周囲の株を引き抜く。

草丈が20cm〜30cmくらいになったら、使う分ずつ葉を摘み取る。

【ポイント】
1番若い生長点の葉は常に残しておくこと。

青ジソのコツ2 追肥

本葉3枚のとき元肥を施し、以後は20日おきに4〜5回追肥します。更に柔らかい葉を次々大きくする生長促進剤として、「バイオール」などの液肥を4〜5日に1回与えます。

青ジソのコツ3 害虫駆除

シソはヨトウムシなどの食害を受けます。農薬はできるだけ避け、見つけ次第取り除いてください。食べられてしまった葉をすぐに摘み取れば、新しい葉が再生してきます。

収穫 10月

穂ジソを収穫する。

【ポイント】
この後、新しい葉はできないので、すべての葉を摘み取る。

※上岡先生の「プランター菜園のコツ」に掲載されている写真等は、上岡先生が自宅屋上で育てた野菜を撮影したものです。
※栽培スケジュールは、兵庫県明石市が基準となっていますので、皆さんのお住まいの地域に合わせて栽培時期を調整してください。

上岡先生プロフィール

上岡 誉富(うえおか たかよし)

園芸研究家。愛媛県出身、現在は兵庫県在住。農林水産省園芸試験場勤務を経て、兵庫県農業試験場淡路・宝塚分場長で退職。その後、園芸相談などを勤めながら園芸研究家として活躍。(株)タキイ種苗「園芸新知識 野菜号増刊 野菜ガイド」で執筆中。自宅でも野菜づくりを実践しており、屋上でプランター菜園を始めて15年以上。

著書

『かんたん!プランター菜園のコツのコツ〜上岡流 写真図解でわかる逸品づくり(農文協)〜』
プランターでの野菜栽培の基礎の基礎から48種の野菜の作り方までが、分かりやすく豊富な写真と図で解説。上岡先生のプランター野菜づくりのコツをもっと知りたい時はこの本を!

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