第2回 ジャガイモの栽培のコツ

深めのプランターで育てれば、大きなジャガイモがゴロゴロでてきます!

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目次

ジャガイモは、ビタミンCなどが豊富な健康野菜です。しかもジャガイモに含まれるビタミンCは熱に強いので、安心して煮物や炒め物にできます。春作ならメークインや男爵などが良いでしょう。 また、ジャガイモはアンデス高地が原産のため、冷涼地の方が栽培に適しています。 植え付けの際は、タネイモを購入しましょう。食用のジャガイモは、ウイルス病にかかっている場合があります。 ジャガイモを植えるプランターは深めの物を選ぶことが、大量収穫のコツ!

種まき 3月中旬

3月中旬頃、タネイモの植え付けを行う(春作)

【ポイント】
タネイモは大きいものは3〜4つに、中ぐらいのものは縦2つに切ります。切り口を下にして植えます。

ジャガイモのコツ1 プランターサイズ

プランターはできるだけ深いものを選びましょう。収穫量は土の量に比例すると言ってもいいぐらいです。

ジャガイモは、タネイモから出た地下茎の先にできます(ジャガイモのコツ2を参照)。そのため、茎が生長してきたら、土を足してやる必要があります。土を足してやる作業を「土寄せ」や「増し土」と言います。そのため、土を足す分の余裕を持っておきましょう。

土寄せ・増し土 4月

芽かきを行い、1つのタネイモから出る芽を2本にする
その際、1回目の土寄せ(増し土)を行う

【ポイント】
草丈が10センチ〜15センチ位になったら芽かきを行います。 手で引き抜く時は株元を左手でしっかりと抑えて右手で引き抜きます。不安な場合は、はさみでできるだけ株元から切り取ります。

ジャガイモのコツ2 土寄せ・増し土

土寄せ(増し土)は、芽かきの後と肥料やりの時の2回行います。 ジャガイモが日光を浴びると緑色になってしまいます。この緑色の部分にはソラニンと言う毒素が発生してしまうので、イモが地表に見える前に十分に土を足す必要があります。

肥料やり 5月

草丈20センチ位になったら、追肥をする。 その際2回目の土寄せ(増し土)を行う。

【ポイント】
この頃の水やりは1日1回を目安に。水をやり過ぎると、イモが腐ってしまうので控えめにします。

ジャガイモのコツ3 肥料やり

肥料やりは、定植後50日ぐらいの頃に「上岡式の緩効性肥料の条溝施肥」で行います。こうすることで根を痛めることなく、ゆっくりと効くので野菜がぐんぐん育ちます。

収穫 7月

地上部の葉や茎が枯れはじめたらそろそろ収穫

【ポイント】
収穫し忘れがないように! 収穫の際イモに傷をつけないように注意します。傷が付いたイモは腐りやすくなります。

※上岡先生の「プランター菜園のコツ」に掲載されている写真等は、上岡先生が自宅屋上で育てた野菜を撮影したものです。
※栽培スケジュールは、兵庫県明石市が基準となっていますので、皆さんのお住まいの地域に合わせて栽培時期を調整してください。

上岡先生プロフィール

上岡 誉富(うえおか たかよし)

園芸研究家。愛媛県出身、現在は兵庫県在住。農林水産省園芸試験場勤務を経て、兵庫県農業試験場淡路・宝塚分場長で退職。その後、園芸相談などを勤めながら園芸研究家として活躍。(株)タキイ種苗「園芸新知識 野菜号増刊 野菜ガイド」で執筆中。自宅でも野菜づくりを実践しており、屋上でプランター菜園を始めて15年以上。

著書

『かんたん!プランター菜園のコツのコツ〜上岡流 写真図解でわかる逸品づくり(農文協)〜』
プランターでの野菜栽培の基礎の基礎から48種の野菜の作り方までが、分かりやすく豊富な写真と図で解説。上岡先生のプランター野菜づくりのコツをもっと知りたい時はこの本を!

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