
【名前の由来】
学名でもある“Narcissus”はギリシャ神話に登場する美少年の名前に由来します。この美少年は泉に映った自分の姿に恋をし毎日見つめ続けたら、いつのまにか1本の花になってしまったのでした。それがスイセンです。確かに、うつむきかげんの花は少年が泉を見つめているようにも見えますね。また、ここからナルシストという言葉も生まれたと言われています。
関東一般地基準
1.球根購入時のポイント
美しい花をたくさん咲かせるためには良い球根選びが大事!
●point1 球根の形が良い!
左右均等にふくらみがある形の良い球根を選びましょう。
●point2 球根に傷がない!
表皮の剥がれや傷がついていないものを選びましょう。
●point3 重量があり大きい!
球根を手のひらの上に乗せてみてください。ずっしりと重く、大きな球根を選びましょう。
●point4 固くしまっている!
球根を触ってみてください。固くてしっかりとしまっている球根を選びましょう。
【ここをチェック!】
スイセンの球根を半分に切ってみると、まさにタマネギのようになっています。中心部に茎や葉、花になる部分があり、それを包み込むように鱗片が重なり合っています。この形状を「鱗茎(りんけい)」といいます。ヒヤシンス・チューリップ・ユリなども同じ形状です。
2.置き場所
【日当りが良く風どおしの良い場所を選ぶ!!】
スイセンは日光が大好きです。1日に最低4〜5時間以上は日の当たる場所に置きましょう。日照不足になると花色があせてしまったり、生育が悪くなることがあります。また極端な湿地を嫌うので風通しの良い場所を選びましょう。
※室内で花を楽しみたい場合は発芽して蕾が膨らみはじめてから室内にとりこみましょう。
3.水やり
【土の表面が乾いたら、たっぷりと!】
スイセンに限らず、秋植えの球根は冬の水やりに注意が必要です。花や葉が出ていないからといって水やりを怠ると春に美しい花が咲きません。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいに水を与えましょう。鉢受け皿にたまった水は病害虫の発生原因ともなりますので忘れずに捨てましょう。
※地植えの場合の水やりは必要ありません。
4.肥料
【基本的には、お礼肥えだけでOK!】
スイセンの球根自体に開花までに必要な栄養分は蓄えられています。ですから追肥の必要はほとんどありません。しかし花が終わったら、球根に栄養を与え来年も花を咲かせるよう、すぐにお礼肥えを与えましょう。お礼肥えは葉が枯れるまで液体肥料を中心に週に1回の割合で与えます。
※ 他の草花などと寄せ植えをしている場合には、その植物のボリュームにあった追肥が必要となります。
5.花後の管理
花が終わったら無駄に球根の栄養分をなくさないために花がらを摘みます。この時、葉っぱがグングンと伸びて見た目が悪くなる時がありますが決して切ってはいけません。葉が伸びるのは光合成を盛んにし十分に球根に栄養を溜め込むためなのです。
6.球根の管理
鉢植えしたスイセンでも2〜3年は植えっぱなしでOKです。そのほうが球根が肥大しボリュームのある花を楽しめます。しかし鉢の中で球根どおしが混みあい、あまりにも密接しているようなら堀り上げが必要です。
花が咲き終わり、葉の1/3が黄色く枯れたら球根の堀り上げをおこないましょう。
7.球根の増やし方
堀り上げた球根は風通しのよい所で乾燥させます。乾燥させた球根は土、根などを丁寧に取り除き分球させます。この時、球根に傷をつけないように気をつけてください。分球後の球根は、通気性をよくするためネットなどに入れて秋まで冷暗所で保存します。
8.植え付け
【鉢植え】
鉢植えの場合は根を十分に生長させるため浅めに植えます。
【地植え】
地植えにする場合は球根の約3倍を目安に深めに植えます。
【ここをチェック!】
美しいスイセンの花を、たくさん咲かせるには水はけがよく保肥性・保水性にも優れたゴールデン粒状培養土がぴったり!
ゴールデン粒状培養土の優れた特性はそのままに、球根に適した配合と性質をプラス。
スイセンの種類には約2万種あるといわれています。それぞれに花形、花色に特徴もあり、また開花時期も異なります。しかし、どれも栽培方法に変わりはなく難しくありませんから気軽に楽しんでみてください。
原種スイセン バルボコジューム
房咲きスイセン ガリル