
特徴
3ヵ月ほどの比較的短い栽培期間で、種いもの15倍もの量が収穫できるお得な野菜。
涼しい気候を好み、15〜20℃の気温で最も良く育つ。
初心者にオススメの品種
デジマ、ウンゼン、ニシユタカなど
秋園芸スケジュール
工程
1日目
【種イモの準備】
植え付けの2日程前に種イモを切ります。
60〜80gの大きさなら縦に2つに切り、さらに大きなものは3〜4つに切る。
切った表面を、涼しいところで乾燥させる。
種イモ選びのコツ
ジャガイモは、種からではなく種イモから育てるのが一般的です。
種イモを見ても、普通のジャガイモと変わりないのに、なぜ、普通に売られているジャガイモを使ってはいけないんでしょうか?
それは、ジャガイモがウイルス病に感染している恐れがあるからです。ウイルス病とは、食用として栽培する時にアブラムシを媒介して寄生する病気です。完全に防ぐことが難しく、ジャガイモがウイルスに汚染されている可能性が高いのです。
ウイルス病にかかった種イモで栽培すると、生育が悪く、収穫できないなんてことも・・・。
種イモとして売られているものは、国でしっかりと管理されたイモだけです。なので、安心してジャガイモを育てたいのなら種イモで育てるのがオススメです。
特に、少し芽が伸びかかっているものなら、早い生長が見込めます。
2日目
【植え付け】
植え付けは朝夕の涼しい間に。
切った種イモの切り口を下にして7〜8cmの深さに植え付ける。
植付けの時に使うアイテムはコレ!
●培養土
初心者の方には育苗専用の培養土がオススメ。
●プランター
ジャガイモは地中で栽培する野菜なので、深めのプランターを使用しましょう。
●スコップ
土をならしたり、混ぜたりと、あると便利なアイテム。
植え付けから30日目
【芽かき・土寄せ】
植え付けから1ヵ月後、芽が3〜4本出てくる。
そのまま放置しておくと収穫時にイモが小さくなってしまうので、芽は1株2本にする。
生育の良い芽を選び、残す芽を押さえて他は取り除く。
また、この時ジャガイモが土から顔を出さないように、株元に土をかける。土寄せが不十分だと、イモが露出して緑色になる原因となるのでしっかり土寄せを行う。
芽かきのワンポイントアドバイス
「ジャガイモは『間引き』じゃなくて『芽かき』なの?」
と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
ジャガイモの場合は、 種芋からでる複数の芽を取り除くので芽かきと言います。
ジャガイモの芽かきを行う際は、地面を抑えつけるようにしながら、反対の手で取り除く芽を引き抜きましょう。
引き抜いた芽には根が付いているので、そのまま地面に放置すると根付いてしまうのできちんと片付けましょう。
植え付けから40日目
【追肥】
地面から伸びたジャガイモの茎が15cmほどに生長したら、追肥。
茎元から少し離れた場所に肥料をまき、土と軽く混ぜる。
病害虫に注意!
美味しいジャガイモを収穫するために、この病害虫に要注意!
●アブラムシ
新芽や葉に群生し、汁を吸う。またウィルス病を媒介します。
●疫病
葉に湿った黒褐色の斑点が出る。
《対策》
ビニール等で雨よけする。
\ 収穫!! / 植え付けから120日目
【収穫】
収穫は天気の良い日を選んで収穫。
花盛りが過ぎたころ、手で探って新ジャガを楽しむことが出来る。
葉が黄色く朽ちてきた頃に株ごと掘り起し、収穫。
収穫後は1週間程度風通しの良いところで乾燥。
収穫のワンポイントアドバイス
新ジャガを収穫するため生育中にさぐり掘りする時は、地上部の茎葉や、地下部の他のイモを傷つけないよう気を付けて収穫しましょう。探り掘りした土は元通りになるよう、そっと戻しておきましょう。
収穫後に乾燥させるときは、重ならないよう並べて乾かしましょう。ジャガイモを積み上げて乾燥させると、腐りやすくなりますので注意が必要です。