
梅雨もあけ、森からはシャーーーーーーと大量のニイニイゼミの耐える事ない大合唱。照りつける太陽と真っ青な空、白い雲を眺めれば、もう夏本番です。我が家の畑では、インゲン、キュウリに続いて、真っ赤に熟したトマトやナス、ピーマンが収穫期を迎えています。


野菜を上手に育てる事、イコール潔さはとても重要な要素であるといつもこの時期思います。
この時期つい陥ってしまう悪い癖、まだまだいけるんじゃないか病。
ミニトマトは房状にならせてもちろんよいのですが、通常のトマトに限っては、実を大きくつけ株を弱らせない為にも、摘果して2〜3個の実なりにするのが良いと、大抵の本に書いてあります。でもね、せっかく実ったのだから全部ならせたいな、というまだまだいけるんじゃないか病が悪魔のように耳元で囁きます。それから立てた支柱まで元気よく伸びたミニトマト。やはり本などには、支柱の高さまで成長したら茎を摘心しましょうと大抵書いてあります。しかし、さらに茎が伸びるんだったら、もっと実がなるかもしれないし、まだまだいけるんじゃないかと例の病。でもよく考えると支柱がない分伸びた所でどうやってその茎を支えるの?さらに伸びすぎたトマト、例えうまく伸び育ったとして収穫するのも大変かもしれないという現実。
で、昨年私の出した良くない答えは、「なった分だけならせる&伸びるだけ伸ばしてどっかに結べば良い」といったもの。結果は・・・それ見たことかでした。ならせるだけならせた結果、2段目からあまり実なりも良くなく、収穫できたトマトも大玉とは言えない大きさ。4段、5段とたくさん次々なるはずのトマトは夢と消えました。そして支柱以上に伸びすぎたトマトの茎は2階のベランダに紐をかけてぐにゃぐにゃと延ばす過程で、ある大風の日にポッキリ折れてご臨終。欲張るとろくな事がありません。身を以て学んだのでした。
そう、野菜栽培には潔さも重要。本はやはり正論が書いてあるのです。今年はと言えば、潔くトマト栽培に打ち込んでますよ。でもね、もうちょっと肥料を上手く効かせればそのまま伸ばしても上手くいくかも・・・なんてまた良くない考えがむくむく浮かんだりして例の病気がくすぶっています。この病の完治にはもう少しかかるかも?懲りない私です。