
10年ほど前から自宅の庭で細々とガーデニングをしてきました。
いろんなことを試してみましたが、失敗したこともたくさんあります。小さな庭だからこそ手も目も適度に行き届き、いろいろなことが試せたと思います。
庭を通じてガーデニングを愛する人との出会いもありました。ご近所の花仲間の5人とはオープンガーデンをすることとなり、来年は4年目を迎えます。
この10年の間、私自身が変わっていくたびに庭は変化してきましたが、庭に出て植物を愛でることで、いつも庭に元気をもらい癒されてきたように思います。
庭の様子
敷地は北側が道路、三方を住宅に囲まれている南向きの小さな庭です。
以前は隣家の窓が見えてとても気になっていたので、目隠しに板壁のコーナーを作りました。高さ1.8mの板を白く塗り、柱は地中に埋めてモルタルで固めてあります。
とっても落ち着く場所で、大のお気に入りです。5月にはアーチのコーネリアとクレマチス・ジョセフィーヌが満開になり、とても綺麗です。2脚のイスは最近ブルーにペイントしました。
愛犬ももが庭番をしてくれています。 庭にいる時間が私より長いかも・・
今年最後の仕事は、庭の入り口から奥に続く小道を作ったこと。レンガを2枚づつ、縦に約5メートル敷きました。 少しカーブをつけると奥行きが出て広く感じます。
左にデルフィニウム、右はジキタリス。それぞれ10株ずつ植えました。来年の春には子供の背丈くらいに育った花が両方から楽しめると思います。ジュラストーンの周りはヒメイワダレソウがびっしりと伸びているんですよ。こちらも青々としてくるのが楽しみだな♪
お気に入りの花
バラのアーチです。
花仲間からもらったアデレイドが、コーネリアやジョセフィーヌに負けじとつるを伸ばし、おそらく7、8メートルはあろうかと・・・今年初めて見るばらにわくわくドキドキ、です。
ピンク色はコーネリア。白く見えるのがアデレイド、つぼみが一本に20個付いている枝もあります。
咲き始めは愛くるしいピンク、開くと巻きのゆるい白い花になります。一季咲きなのが惜しいです!
バラをはじめ今年もたくさんの花が咲きました。
どうしてもやってみたかった色の組合わせ。ピンク、ブルー、赤紫。限られた広さの中、コンテナでやっと実現しました。
もっと広い庭であれば、モネの庭のようにたくさんの忘れな草の中にチューリップを植えてみたいところ。
ユーフォルビア・カラシアス ウルフェニー。8年前にはじめてその名前を知り、見た目も不思議な形状の植物ですが、なぜか惹かれて。すっくと伸びやかに育つところが良いなあ。
少し下がスカスカになってしまったバラ、アッシュウエンズデーの足元にプリムラビアリーとビオラ、クロミツバなどと一緒に植えています。
雨に濡れる前にカットしたアブラハムダービー・リッチフィールドエンジェル・しのぶれど・コーネリア・グラハムトーマス・ルイ14世です。まだ蕾が何個かあるので咲くのが楽しみ♪
いくつか植えている多肉植物。挿し芽をかねてアレンジ用のオアシスで小さなリースを作りました
大きめの多肉から挿していき、あとは色と大きさのバランスを考えながら挿してオアシスが隠れればOK。切り口はカッターで斜めに切ったほうが挿しやすいようです。
出来上がったら室内に入れ、お皿に乗せてテーブルの上に飾ります。
ウッドデッキ
約3畳だったウッドデッキを5.5畳に拡張しました。作業は夫婦でDIYです。また隣家との間に板塀を作って、アウトドアリビング風に使えるようにしてみました。元からあった犬小屋に加えて、ベンチやテーブルを置いてもまだ余裕があります。
隣家との目隠しに、170センチにカットしてもらった杉板を貼りました。裏面にはオイルステインを塗っています。表は迷った末、薄いグリーンに。塗ってみると緑というより水色に近い色になりました。なかなか良い色^^
庭から抜いてきた、アイアンのバラの支柱を2本壁にかけてみたら、空間が引き締まって見えます。ハンギングや寄せ植えをレイアウトしたり雑貨を飾ったりと、いろいろ楽しめそうです。
紫外線が気になるので、オーニングも取り付けました。もちろん手作りで。雨よけの屋根は実は車庫用です。柱とパネルの間に、ちょうど物干し竿が入る隙間があいていたので、上下に伸縮竿を入れて布を張っています。
ちょうど良い加減に陽光をさえぎってくれます。
灯りを手持ちのビーズとリボンで飾りました。
気候が良い時期はいつまでも庭にいたい・・・というか、います。もうおしりから根っこが生えてるみたいに。
夜は食事の片付けが終われば、飲み物片手に小さな庭の散策です(時にはコーヒー、時にはビールを飲みながら!)。
物置のリフォーム
庭の特等席にあるスチールのごつい物置、どうにかならないか・・・・との思いは強くなるばかり。改造・・・いや!!カモフラージュしよう。隠せばいいじゃない!!まるでコテージのように見せればいいのよ!ということで、やっと、重い腰が上がりました。
まずは通路の花壇を縮小してレンガを敷く。壁の部分には柱と板をガンガン打ちました。あれ?!いい雰囲気かも〜^^両開きの扉を作って窓枠をつける。窓から覗くコテージの中は?中のレイアウトも変えちゃおう☆・・・計画はどんどん膨らみます。
窓枠にはいずれ騙し絵を飾る予定で、今はハンギングを掛けています。
棚は安い桐集成材にのこぎりで傷をつけ、オイルステインを2度塗りしました。棚受けの下は、拾った流木で作ったフックに、スコップなどをかけてディスプレイ。扉の持ち手も流木です。
T字の持ち手はアンティークのハーブカッター。2007の数字はブリキで作られています。
多肉が増えてこんな感じの窓枠にしてみました。シルバーの多肉はかっこよくて存在感たっぷりです。
物置の前の植物も大きくなりました。
壁のディスプレイ
板塀を作るときは、適度に風通しが良いことに気をつけます。最適な間隔は1.5センチでしょうか。色は何度でも塗り替えればよいので、思い切って好きな色を塗ることにしました。また費用面も考え、リーズナブルな杉板を使いました。屋根があるところなら腐る心配がありません。
板塀の色をブルーにしたら花の色が映えるようです。さびしくならないよう、ハンギングバスケットや雑貨など、いろいろ飾って遊んでいます。ここはお気に入りの場所になりました。
実はこの場所はもともと洗濯物干し場です。今も雨の日はここに干せるように、物干しさおを目立たないように置いています。
ウッドデッキ前にあるバーベキューコーナーです。
後ろの塀の向こうに見えていた隣家の物置は、トロ箱を利用して隠しています。
長い年月がかかりましたが、ほぼ理想の庭に近づいてきたと思います。今後は 庭をもっと立体的に演出できたらいいなと考えています。
今秋、つがるとふじ、2本のりんごの木を植えました。2メートル足らずの小さな苗木ですが、10年後にはたわわに実をつけることを夢見て、小さな庭で楽しんでいきたいと思います。
プロフィール
botaniさん(女性 40代)
- 住まい
- 一戸建て
- ガーデニング歴
- 10年
- お気に入りの植物
- ジキタリス・デルフィニウム・ダリア・バラ・ルピナス
- ホームページ
- 「botaniの庭通信“小さな楽園から”」http://botanical8.exblog.jp/
編集部より
今回は、木製の壁やウッドデッキ作り、物置のリフォームなど、手作りで理想の場所を目指しているbotaniさんのお庭を紹介します。
家の周りが住宅に囲まれていることから、板壁づくりに取り組んだbotaniさん。壁部分をディスプレイスペースとして有効に活用していることで、お庭をより華やかに演出していますね。アーチと共に、botaniさんのお庭を象徴する景色になっている気がします。
そして、スチール物置の変身ぶりにもビックリしました!一見、マイナスなのかな?と思う部分も積極的に素敵な景色に変えてしまうbotaniさんのお庭づくり、これからも楽しみにしています。