
オーストラリア・メルボルンで数年間暮らし、オーストラリアの個性的な植物の魅力の虜になった。日本でもあの素晴らしさを再現しようと、数年前に、種を輸入したりして「オーストラリアン・ガーデニング」をスタート。
オーストラリアの山林では、巨大な木性シダをよく見かけ、我が庭も自然とシダなどのグリーンがメインに。
オーストラリアン・ガーデニングには、やっぱり資材もオーストラリア製のものを使おうと、庭へと導く小道は、オーストラリアのレンガと庭の切り落とした桜の枝をはめ込んでデザインした。居間からのステップもオーストラリア産の枕木だ。枝は1年くらいで腐るので、適宜、新しくしているが最近はユーカリを使用している。
庭の広さや、オーストラリアとの気候の違いから、コンテナ栽培が多い。
そこで、庭の地植えの植物を背景に活かしながら、鉢を配置する「寄せ置きガーデン」が僕流になった。自分流の寄せ置きは愉しく、自由に表現出来る所が気に入っている。
オーストラリアを感じる風景
オーストラリアに住んでいた時、庭の真ん中に大きなレモンの木があり、年中たわわに実っていた。
日本で、ダメもとでレモンの苗を植えたら、なんと毎年、たくさん実るのだ。
庭は主の人生を反映するものなのだと実感。
こちらは、オーストラリアから来たボトルブラシ(カリステモン)。我が庭には10本もあり、所狭しと植えられている。
ボトルブラシの花びらに見えるのは、そもそも雄しべで、花後に幹を囲うようにそのまま種が実る。その名の通り、真っ赤な雄しべは、びん洗いのブラシそのもの。
僕が最も好きなオージープランツの1つ、グレビレア・ムーンライトの開花の様子。ボクはこの花をオーストラリアの貴婦人と呼んでいる。
現地では花が、もっと木いっぱいに咲くはずだが、やはり日本では少々、無理があるのだろうか?この花を見るとオーストラリアの乾いた風が吹き抜ける。今日も気分はオーストラリア!
こちらは、2階の窓から見える巨大化したジャカランダ。ジャカランダは南アメリカ原産だが、オーストラリアでよく見かけた。
大木一面に咲くブルーの花は圧巻。しかしながら、花が咲くまで7〜8年かかるそうで、 我が庭ではまだ咲いていない…。
オーストラリア原産のミントブッシュは、もう10年近くになるが、地植えで育っている。そしてこの時期に、かなり豊潤なクチナシのような香りを放って咲く。決してミントの爽やかな香りではない、どちらかと言うと妖艶な香りだ。1cm弱のかわいい花だ。
花のある風景
4月の様子。
得意の寄せ置きだが、僕はこうして鉢をアレンジして絵を描くように造り上げてゆくのが楽しいのだ。花だけだと締まりが無いので、つい毎度のように、ユッカなどの剣葉も入れてしまう。ホスタ等のグリーンの葉を入れると雰囲気が落ち着くのだ。
ボクは特別なバラ愛好家では無いが、モッコウバラとナニワノイバラは控え目な姿が好き。気張らずに、日本人の感性に無理なく受け入れられる美しさだと思う。
庭は明日への活力
庭は日々、進化している。それを支えるのは庭の主。庭には主の感性や哲学、そして何よりも植物に対する愛情が反映する。
個性と創造性と活力に溢れ、人々を明るく元気に豊かな気持ちにしてくれる庭でありたい。
朝陽が照らした瞬間、植物は目覚め、元気の邑楽を発散する。昨日よりも今日の庭に美しさを感じられる人生が良い。
プロフィール
Alexさん(男性/50代)
- 住まい
- 一戸建て
- ガーデニング歴
- 13年
- お気に入りの植物
- ユーカリ、木生羊歯(ディクソニア)、ニューサイラン、ダリア等
- ブログ
- 「Alex’s Garden 男庭日記♪」
- ホームページ
- 「Alex’s Garden Party」
編集部より
Alexさんのお庭は、「本当にここは日本!?」と思わせるほど、オーストラリアの雰囲気が漂う素敵なお庭です。ガーデニング資材もオーストラリア製のものを取り入れるなど、オーストラリアに対する熱い想いを感じます。また、Alexさん流「寄せ置きガーデニング」は、ベランダガーデンはもちろんのこと、寒暖の差が激しい地域でも大活躍するアイディアですね!気軽に模様替えできるのも嬉しいですね。
そんなAlexさんの素敵なお庭は、ブログやホームページで見ることができます。Alexさんのオーストラリアンガーデンを眺めながら、ちょっとした旅行気分を味わいませんか?