
冬期の病害虫予防
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カイガラムシは、貝殻に似た白いカラを持ち、樹液を吸って木を弱らせる害虫です。成虫になって硬いカラをかぶってしまうと、薬剤が効きにくくなるので、冬の幼虫期のうちに「マシン油乳剤」を散布します。
2
うどんこ病は、葉や茎などが小麦粉をまぶしたように白くなる、カビが原因の病気です。気温と湿度が高くなると、白い胞子が増えて伝染していきます。気温が低い冬の間に、「石灰硫黄合剤」を散布して予防します。
3
薬剤散布は、風のない日を選びます。あらかじめ洗濯物やペットにかからないよう、配慮が必要です。服装は、帽子、手袋、マスク、長袖長ズボンを身につけて、できるだけ肌を出さないように気をつけましょう。
4
散布は、短時間で手早く終わらせましょう。害虫が潜むことが多い「葉の裏」にむらなく散布すると効果的です。
5
コンテナなどに少しだけ散布したい場合は、大きなビニール袋を利用すると便利です。周囲への薬剤が飛び散るのも防ぐことができます。
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残った薬剤は、直射日光の当たらない場所で、密閉して保管します。子供やペットがいたずらしないよう、置き場所にも配慮しましょう。