前回のトレーニングでは、「ハウス」の合図で中に入るトレーニングをしました。そして今回は、ハウスの中に長い時間入っているトレーニングをしていきます。
おりこう犬プロジェクト!動画deトレーニング! #12 - YouTube
動画中のステップ2でもお話していますが、オモチャに入れたフードがなくなったら、直ぐに外に出すようにしてください。オモチャに興味がなくなると、次に愛犬がすることは、外に出してと要求することです(吠える、扉をガリガリするなど)。これに応えてしまうと、要求がエスカレートしてしまい、ハウスの中に長時間いられなくなってしまいます。つまり、このステップで教えたことは、<ハウスの中にいる間は、美味しい物が食べていられる>ということです。このためにも、オモチャはハウスの中で与える特別なものにしてあげるとなお良いでしょう。
「ピンポン」の音は、携帯電話で録音すると繰り返しトレーニングができるので便利です。必ず、<ピンポン⇒ハウス>の順に声をかけてください。この順番を逆にすると、学習は成立しません。
吠える問題で困っている飼い主さんが多いのが現状です。しかし、今回のようにハウスを用意し、きちんとしたステップを踏みながらトレーニングしていくことで、愛犬は皆さんのより良いパートナーになっていきます。問題を防ぐ環境設定と、適切な学習、これを様々な場面で考えてみてください。
※ フードを詰めるオモチャは、噛んでも壊れにくい素材で誤飲しない程度の大きさの物を選んでください。
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長谷川 成志(Dr. Masashi Hasegawa Ph.D.)
博士(学術:動物人間関係学分野)
麻布大学獣医学研究科共同研究員
(株)Animal Life Solutions 取締役 -
アシスタントドッグ育成普及委員会(H13〜17年度 住友生命支援事業)の奨学生としてアメリカの介助犬団体Summit Assistance Dogsに留学し、Certificate of Achievementを取得。2009年10月には世界的なドッグトレーナーの資格CPDT-KAを取得。「人が犬を学び・犬が人社会のルールを学ぶ」をコンセプトに掲げた犬のしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール?」を麻布大学と共同で企画、運営し、講師として活動。さらに麻布大学動物応用科学科の動物トレーニング実習にて、東日本大震災で被災犬となった犬達などの健康管理とトレーニングのサポートを行っている。
スタディ・ドッグ・スクール?