
シマリスの尾抜けは、最もよくみられる病気の一つです。症状が見られない軽度のものから、生命に関わる状態まで、さまざまな病態をとる、判断の難しい病気です。
【原因】
飼育下においては、捕まえようとして尾をつかんだ時に起こることが多いです。あるいは、尾をケージやドアなどに挟んだときに発生します。
【症状】
尾の皮膚が、被毛のついたまま脱落し、尾は骨と筋肉が露出した状態になります。通常は痛みも出血も見られません。時に自咬する場合があります。
【診断】
発生状況と、特徴的な外観で診断できます。
【治療】
多くは必要ありません。尾はそのままの状態で維持されます。自咬や感染がみられた場合には、消毒や抗生剤の投与を行います。
【予防と注意】
シマリスを捕まえる時に尾をつかまないようにすること。ケージから出すときは、尾がはさまることがないような環境にすることです。