プレーリードッグの肝臓病

プレーリードッグの肝臓病についてご紹介します。

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目次

    プレーリードッグに肝臓病、特に腫瘍が多いことは以前から言われていましたが、はっきりした原因は今も解明されていません。また、症状が明らかに出ないために、飼い主が知らないうちに進行しているケースが多く見られます。

    【原因】

    プレーリードッグは肝臓病の中でも、特に脂肪肝、肝硬変、肝炎、肝細胞癌が他の動物より高率で発生します。なぜ多く発生するのかはわかりませんが、他の動物と同様に、ウイルス、栄養、遺伝などが関与すると推測されます。

    【症状】

    脂肪肝、肝硬変、肝炎、肝細胞癌等の病気にかかっても、当初は、ほとんど症状はみられません。通常は、脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝細胞癌と進行しますが、何らかの症状が出た場合は、すでに治癒困難となっているケースがほとんどです。 あらわれる症状としては、食欲不振、体重減少、皮膚炎、血尿、黄疸(白目や皮膚が黄色くなる状態)があります。

    【診断】

    診断には、血液検査、尿検査、]線検査、超音波検査、肝臓の細胞を採取して行う検査のうちいくつかを実施して診断しますが、通常は、全身麻酔が必要となるため、進行した肝臓病では、検査そのものが危険性をはらんでいます。

    【治療】

    プレーリードッグの肝臓病は、完治困難な場合が多いのですが、治療は、上記の検査結果に基づいて行われます。当初は、抗生剤や、強肝剤、止血剤等を使用することが多いのですが、状況によって、ステロイド剤、免疫賦活剤や各種サプリメントを使用する場合があります。 その他、食欲不振時には、輸液や流動食の強制給餌を行って、体力の低下を防ぎます。

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