フェレットのフィラリア症瘍

フェレットのフィラリア症瘍についてご紹介します。

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目次

    フィラリアは、長さ5〜10cmほどのひも状の寄生虫です。フィラリアは症は、本来犬の病気ですが、フェレットにも感染することがわかっています。症状や治療は犬に準ずる場合が多いのですが、心臓が犬より小さいために、より重症化しやすいものです。

    【原因】

    フィラリアの子虫であるミクロフィラリアを保有している蚊に刺さされたときに感染します。血管内に入ったミクロフィラリアは、フェレットの体内で成長して最終的に心臓内に寄生します。

    【症状】

    症状は、寄生数や、心不全の程度によりさまざまですが、次のようなものがあります。
    ・疲れやすい
    ・呼吸困難
    ・食欲低下
    ・不整脈
    ・肝機能障害
    ・突然死
    ・腹水

    【治療】

    まず、状態にあわせた対症療法をおこなったうえで、駆虫剤による治療をおこないます。駆虫剤は、内服と注射があり、体調を見ながら決定します。 犬のフィラリア症で行われている手術による摘出は、フェレットの場合心臓が小さいために困難です。

    【予防と注意】

    フェレットのフィラリア症は、犬に比べると発生率は低いのですが、重症化しやすく致死率が高いために、予防することが賢明です。予防薬はいくつかの種類がありますが、毎月1回与えるものが、安全で効果的です。予防薬は動物病院で処方してもらいましょう。

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