小鳥の精巣腫瘍

小鳥の精巣腫瘍についてご紹介します。

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目次

    小鳥の精巣は腹腔内に左右2つあります。高齢になるにつれて他の臓器と同じように精巣にも腫瘍の発生が多くなります。精巣腫瘍は鳥類全般によくみられますが、特にセキセイインコには高率で発生がみられます。

    【原因】

    はっきりした原因は不明ですが、慢性的な発情や夜間照明によるホルモン異常、高齢などが関与していると思われます。

    【症状】

    腫瘍が発生した初期は、ほとんど症状はみられませんが、蝋膜(鼻)の雌性化(茶色に変色する)や過剰な発情兆候がみられる場合があります。さらに腫瘍が大きくなると、他の臓器を圧迫するようなり、排便困難や呼吸困難がみられるようになり、お腹が膨らんでいるのがわかるようになります。

    【診断】

    多くの場合X線検査(レントゲン)にて診断可能ですが、他の病気との区別のために消化管造影が必要な場合があります。

    【治療】

    完治には手術で摘出するしかありませんが、難易度が高く、危険を伴うために、投薬による内科療法がおこなわれることがほとんどです。ホルモン調整剤を中心に、アガリクスなどの抗腫瘍物質を使用する免疫療法が行われます。

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