
キラキラカフェ とねりこ”は、古い木造の一軒家を改装して作りました。
南仏の田舎のように穏やかな時間が流れ、訪れた人が幸せな気分になれるような心地よいカフェにしたい・・・そんな想いでオープンしました。
フランスでの料理修行とマクロビ師範資格をもつ"さやかシェフ"を中心に、その両親と4名のスタッフによる家族的な雰囲気が、親しまれています。
田舎のおうちに帰ってきたような感覚になっていただきたいので、あまりスタイリッシュすぎず、木のぬくもりや梁を残すなど、古いものをあえて生かした内装にしています。大きな梁には、蔦が絡んでいます(小さな水入れに根を入れて生育させています)。
壁面には大きな黒板があって、スタッフがチョークでメッセージやイラストを描いて、にぎやかであたたかな雰囲気を出しています。
全体に光が差し込む空間になるように、窓は大きくし、窓際以外の席からも外が見える造りにしました。
カウンター席は、お一人でも外を眺めながらゆっくり過ごしていただけてます。
窓の向こうには庭があり、樹齢180年のクスノキや山桜の木が眺められ、とても癒される風景です
ボルドー色の壁面にはフランスの田舎の教会にあったアンティークの鏡を。また、1世紀くらい前の古い楽譜などを飾っています。照明はエジソンの復刻型の電球を使い、 やわらかい明かりにしています。
ディナータイムには、スタッフ手作りのランチョンマットを使用しています。
キッチンは、元はお風呂だった場所。狭いながらもまとまりのあるレイアウトです。
人気のランチは週替わりの「とねりこランチ」です。南部鉄器皿によそった温かいメインデッシュや、マクロビ調理を取り入れたヘルシーな副菜が好評です。アフタードリンクにデザートがついて1,370円。ディナータイムにはワインなどを飲みながら食事を楽しむ方がたくさんいらっしゃいます。
押入れだった場所は半個室のような空間にし、他の席とは違う、スペシャルでゆっくり過ごせるスペースにしました。
小さな入り口から白いトンネルを通り、アンティーク風な鉄扉の向こうに、カフェのエントランスがあります。秘密の隠れ家に入るような感覚です。
エントランス横の中庭には上へ続く階段があって、不思議な造りになっています。
エントランスではシンボルツリーのトネリコ(シマトネリコ)がお迎え。小さくて可愛い葉っぱが特徴で、陽にあたるとキラキラ光る、とても爽やかな木です。カフェ名「キラキラカフェ トネリコ」の由来にもなっています。
古民家の木のぬくもりと、玄関の名残が、「おうちに帰ってきたような」感覚になってもらえると思います。扉の色は、淡くやさしい青にしました。
フランスから仕入れた古い家具や調度品も置いています。
大きな通り沿いの看板です。少し奥まったところにあるため、案内は必須です。ただ、「自分だけが知っている場所」・・・そんな雰囲気を大切にしたいと思い、あまり目立つような看板は設置しておりません。少し控えめに、気づいた人だけが知っている看板です。
プロフィール
- ■キラキラカフェ とねりこ さん(カフェ/福岡県)
- ■建物の種類:一戸建て
- ■築年数:2年前
- ■この家の好きなところ:エイジング処理をした梁や壁面
- ■この家の悩み:特にありません
- ■カフェの人気メニュー:週替わりのとねりこランチ、みつせ鶏のコンフィ など
- ■HP:tonerico blog
編集者コメント
今回は、福岡県にある「きらきらカフェ とねりこ」さんのインテリアをご紹介します。
街中から少し奥まった、緑の中に建つ一軒家で、シンボルツリーのトネリコがキラキラと光りお迎え。シェフ・さやかさんの体にやさしいお料理と、温かみあるインテリアが親しまれている、知る人ぞ知る人気カフェです。
リノベーション前は普通の民家だったこちら。なるべく元のものを生かした造りであることも、安らげる理由なのでしょう。蔦の絡まる天井の梁だったり、エントランス脇の不思議な階段だったり。庭の大きなクスノキもやさしく見守ってくれているような気がしますね。キッチンは元々お風呂のあった場所で、半個室スペースは押し入れだったそうです。
イメージは南仏のお家ということで、窓が大きくて解放感がありますね! カウンター席にも、テーブル席にも明るい光が差し込んでいます。私が特に印象的だったのは、アンティークの鏡を飾っているボルドー色の壁です。上品な色使いと、ハッと目を引く鮮やかさがいいですね。照明やテーブルも、レトロな雰囲気がお店にマッチしていて素敵だなぁと思いました。
これからさらに味のある、たくさんの人たちが帰ってきたくなる場所になるのでしょうね。年月を重ねることが楽しみになる、カフェのインテリアでした。