吊るす&引っ掛ける技ですぐ使える時短収納の実例
「もうしまう場所がない!」と諦めたモノまで、上手にしまえる方法があります。吊るしたり引っ掛けたりして、サッと使える収納に切り替えましょう。無駄に空いたスペースが有効利用できますよ。
1.キッチンでの時短は収納がポイント
料理の時には必ず使うという道具はありませんか?毎日のように繰り返し使うマストアイテムなら、引き出しや戸棚にしまう必要はありません。でも調理台にズラリと道具を並べてしまうと、料理の邪魔になって困ります。
その点、道具を吊るして引っ掛けておけば、使いたいときにすぐ手に取れるから、出しておいてもOK。壁にパイプを取り付けたり、メッシュパネルをセットしたりすれば、好きな位置に道具を吊るすことができます。これなら場所をとらないので、限られたキッチンスペースでも大丈夫です。
- ★ポイント
- ・毎日使うキッチンアイテムは吊るしていい
・パイプとメッシュパネルなどを使う

手が濡れていても、片手がふさがっていても、難なく手に取れるから便利
吊戸棚や食器棚の中も、吊るして使えるグッズを活用すると、デッドスペースにモノをしまうことができます。食器や布巾、レンジシートなど、しまいこむと忘れてしまいそうだったり、積み重ねると出し入れがしにくくなったりするモノにもピッタリなしまい方。棚板に引っ掛けるだけのグッズなので工具がいりません。吊戸棚の下に引っ掛けておくのもいいですよ。
- ★ポイント
- ・吊戸棚・食器棚には、棚に吊るせるアイテムを使う
・吊るす収納はすきまを有効活用できる

2.玄関では省スペースがポイント
家族が毎日出入りするので、カバンや帽子、自転車用ヘルメットなどが置きっぱなしになることがよくあります。しまえばいいと分かっていても、下駄箱の中は靴が入っているから常に満杯。置き場所の定めにくいモノが、玄関まわりに溢れてしまうのです。だからと言って棚を置くようなスペースの余裕はありません。
そこで活用したいのが玄関と廊下の壁。コート掛けフックを取り付けて、そこに引っ掛けておけるようにします。つい床置きになりがちなモノでも、引っ掛けるだけなら帰宅後すぐに片付けることができます。また、下駄箱の扉裏にも粘着フックを付けておくと、鍵や靴ベラ、折り畳み傘などの小物収納に便利です。
- ★ポイント
- ・玄関まわりには、フックを使ってカバンや帽子を引っ掛ける

子ども用には低い位置にフックを付けてあげたい
3.部屋では吊り下げ場所を見つけるのがポイント
寝室や子ども部屋では、備え付けの収納と置き家具が片付けの主役。それなのに、なぜかいつも散らかっているという場所ではありませんか?脱いだ服、ネクタイ、バッグ、はずした腕時計など様々なアイテムがあちこちに。すると、出掛けるときに見つからなかったり、持ち忘れてしまったりするなど、思いのほかトラブルのタネが潜んでいたりします。
いつものように使う常連のような小物は、目につく所にあるのが一番です。帰宅した時、外出の時に必ず通る部屋の扉なら、片付けやすくて準備もしやすいのでは?扉の上にはめて使えるドアフックを利用して小物を引っ掛けたり、ウォールポケットを組み合わせて種類別に整理したりすれば、うっかりミスを減らすことができます。
- ★ポイント
- ・ドアフックを利用して小物を省スペースで収納
・帰宅した時・外出時に通る部屋の扉を利用する

納戸や物入れ、クローゼットなどの扉にも、引っ掛けるグッズを加えると使い勝手がグンとアップする
4.水廻りはしまいこまない収納がポイント
浴室では備え付けの収納ラックを利用することが多いのですが、濡れたままのボトルやスポンジをそのまま置くと、ヌメヌメしたりカビになったりして困りませんか?こまめに手入れができるといいのですが、シャワーの水が飛び散ったり湯気が残ったりしやすいので、掃除が行き届かなったりします。
あまり手間を掛けなくてすむように、自然乾燥という手段をとるというのも一案。シャンプー、ボディソープなどのボトルは、メタルバスケットを使ってパイプに引っ掛けましょう。スポンジやブラシなどのお手入れグッズも、S字フックでタオル掛けに吊るしておくと水切れが良くなります。
- ★ポイント
- ・シャンプー・リンスなどのボトルはバスケットにまとめて引っ掛ける
・お風呂掃除グッズはS字フックでタオル掛けに吊るす
・吊るす収納はお掃除の手間を軽減する

突っ張り棒や吸盤フックを利用して吊るしておきたい
洗面所のような限られたスペースは、吊り下げと引っ掛け収納を駆使したい場所です。洗面台下にある収納扉の表も裏側も最大限利用しましょう。粘着フックを貼って小物を吊り下げたり、扉の持ち手を利用してヘアドライヤーを引っ掛けたりして、洗面台の上が散らからないようにします。引き出しにしまうのとは違って、どこかにまぎれてしまう恐れがないので見つけやすく、すぐに使えるので便利です。
- ★ポイント
- ・小物は粘着フックを使って吊り下げる
・ヘアドライヤーは扉の持ち手を利用して引っ掛ける

S字フックや小さなカゴ、洗濯バサミなど吊るすためのグッズを利用
「収納」と言うと、戸棚や引き出しにしまうというふうに、かたくなに考えてしまいがち。でも、その場ですぐに片付けたり、繰り返し使うモノを手に取りやすくしたりするには、しまうだけではない方法を取り入れるのもいい手です。家族が協力しやすくするうえでも、活用することをおすすめします。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
