【衣替え】衣替えのQ&A 収納の疑問をズバリ解決します
季節の変わり目になると、衣替えのことで気が重いという人も多いのではないでしょうか。特に、秋の衣替えでは夏服の洗濯物が多く、これから着る秋冬の衣類は厚手でかさ張ります。そのため片付けにくくて困るなど、ひとりで悩みを抱えてしまいがちです。そこで今回は、どこからどう手を付けたらいいのかなど、衣替えにまつわる疑問にお応えします。
Q1.衣替えを行うタイミングが分からなくて季節の服が混在しています
A1. 気温を目安に入れ替えを
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、ようやく涼しくなったと思ったら、また暑さがぶり返すといった、天候の変動に振り回されてしまいがち。半袖の上に薄手の上着を羽織るなど、気温に応じた服を出し入れしていると、季節の違う服が隣同士に並ぶといった状態になるのは珍しいことではありません。
とは言え、そのままにしていると、年末までには真冬の服が加わってきて、洋服収納がますます混乱してしまいます。そこで、ひとつの目安として、日中の最高気温に注目してみましょう。
気温と服装の関係は個人差が大きいのですが、おおよその目安は次の通りです。
・最高気温が20度くらいの日は、昼間は長袖のシャツ1枚で過ごして、朝夕は薄手の上着やニットを羽織るといった服装。そんな日が続くようになったら、夏の袖なしや半袖、半ズボンなどは出番がないので、洗濯をして収納します。
・最高気温が15度くらいになると、昼間もセーターやウールの上着を出して着るようになることでしょう。そうなると、薄手のシャツやニットは洗濯して収納してもいいと判断できます。
このように徐々に衣替えを行っていくことで、いっぺんにガラリと入れ替えるよりも、仕事を分散してやれるのでラクになります。
クリーニング店のビニールカバーを外して、服に風を通してから収納。
大切な服には市販のカバーを使いたい
Q2.衣類が分散しているのですが、クローゼットの使い方を教えてください
A1. 家族別に収納場所を
寝室のクローゼットと別の場所にある押し入れや洋服ダンスなどを使って、洋服があちこちにバラバラに収納されていることがよくあります。そのため、服を入れ替える時期になると、衣類を抱えて家じゅうを右往左往するばかりで、衣替えがなかなかはかどりません。
一方で、衣替えをしたくないという人が近ごろどんどん増えていて、一つの場所でオールシーズンの服をしまう傾向が強くなっています。その場合には、どこに何をしまうという使いみちの方針を立てることが大切。親の服は寝室、子どもの服は子ども部屋もしくは和室といった具合に、家族別に分けておくのがお勧めです。そうすれば、衣替えをする家庭でも、家族それぞれに服が1か所に集まっているので、収納場所ごとに衣替えを進めていくことができます。
衣替えをする場合には、オフシーズンのものをしまう位置を決めておきましょう。クローゼット上段の棚の上、押し入れでは下段か中段の奥など、出し入れが多いオンシーズンの服の邪魔にならない所に収納します。
シールタイプのラベルが使えないときには、カードリングを持ち手に付けて
Q3.ハンガー掛けの服が多く満杯で困っています
A3. 服をたたんで分量を調節
ハンガーを使って吊るす収納にしておくと服が選びやすくて便利なのですが、秋の衣替えでは厚手の衣類が多くなるため、夏服のように枚数をたくさんしまえなくなります。
そこで、衣替えのタイミングを使って、たたむ服とハンガー掛けにする服に分けてみましょう。分ける目安は次の通りです。
・ハンガー掛けにする服:コート、ジャケット、スーツ、ワンピース、スカート、パンツ、型崩れやシワになりやすい素材の服
・たたんでいい服:ニット、セーター、シャツ、ブラウス、カジュアルなスカートやパンツ、子供服、シワを気にしなくていい服
手間はかかりますが、たたむことでコンパクトになるので、収納スペースの面積は同じなのに、しまえる枚数を増やすことができます。その結果、ハンガー掛けにする服が減るため、ちょうどよく収納することができます。たたんだ服のほうは、引き出しの中に縦に立ててしまうと、着たい服が選びやすくなるので一石二鳥です。
また、ハンガー掛けとたたむ服に分けるときには、先シーズンに出番のなかった服を間引いておくのもお勧め。今シーズンも着る機会がないものは、フリーマーケットやリサイクル店を利用して手放しましょう。これからの季節のものなので譲りやすくなります。
ハンガーは同じメーカーのもので揃えておくと、掛けた時の凹凸がなくスッキリ。
パンツ用、スカート用もお揃いで
Q4.保管するときにプラスチックのケースで大丈夫ですか
A4. 防虫剤や除湿剤を活用して
衣類収納というと、木製の洋服ダンスや整理ダンスを使うのが一般的でしたが、近頃は軽くて丈夫なプラスチック製品を使う家庭が増えています。クローゼットや押し入れのサイズにちょうどいいものがあるので、収納スペースが有効に使えるというのも利点の一つです。
プラスチックの衣装ケースは、引き出しタイプとフタをかぶせるタイプがあります。フタ式のケースの場合、積み上げられるのですが、下になったケースからの出し入れが厄介なので、こちらは季節外の保管向き。できることなら、引き出しケースを使って、いつでも出し入れしやすくしておくのがお勧めです。
ただし、虫くいや湿気によるカビ、変色などの被害を防がなくてはいけません。どんな素材の収納ケースであっても、防虫剤を使うことが必要。また、湿気が気になる収納場所では、除湿剤を併用すると安心です。
プラスチック製品のほかに布製のケースもあります。季節外の服を、背丈よりも高い位置に収納するときには、軽くてソフトな布製品が最適。折りたためるものもあるので、使わないときには隙間にしまっておけるので便利です。
引き出しを抜き出して、上下か左右で使いやすい位置に入れ替えて衣替えができる
秋は暑くもなく寒くもなく快適な季節なので、洗濯や整理収納の行動が起こしやすくなります。
気象庁の長期予報と家族の予定を見計らって、都合のいいタイミングで、ウインターシーズンに備えた衣替えに取り組みましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
