【収納方法】冬物を片付ける春の整理収納法

季節が変わって服装が変わる頃には、家で使っている生活用品を入れ替える時期になります。特に、かさ張りがちな冬用品のために収納場所をしっかり確保して、来シーズンまで待機させておきましょう。

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目次

    【収納方法】冬物を片付ける春の整理収納法

    季節が変わって服装が変わる頃には、家で使っている生活用品を入れ替える時期になります。特に、かさ張りがちな冬用品のために収納場所をしっかり確保して、来シーズンまで待機させておきましょう。

    1. 1.寝具のしまい方
    2. 2.家電のしまい方
    3. 3.インテリア用品のしまい方
    4. 4.来シーズンに使う時のことを考えたしまい方

    1.寝具のしまい方

    寒い時期にしか使わない掛け布団や毛布から、薄手の寝具へと切り替える季節になったら、しまう前に洗濯したり天気の良い日に干して乾燥させたり、手入れをしておきます。厚手の布団カバーも同様に、しまう準備をしましょう。

    しばらくの間しまっておく布団は、くるくる巻いて収納袋に入れたり、古くなったシーツでくるんでヒモ留めしたりすれば、立て掛けてしまうことができます。圧縮袋を利用する場合には、収納スペースの隙間を使って、壁に立て掛けておくのも手です。突っ張り棒を天地にセットすれば、倒れる心配がありません。ただし羽毛布団を圧縮すると、中の羽毛が傷む恐れがあるので気をつけましょう。

    ★今すぐできること
    ・たたんだ毛布や掛けカバーを、衣装ケースや収納袋に入れる
    ・来客用に持っている寝具の中で使う見込みのないものを処分して、収納スペースを増やす
    巻いてコンパクトなサイズにすると立てて収納できる

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    2.家電のしまい方

    ヒーターや加湿器は、購入した時の箱があれば、その中に入れて収納します。もともと緩衝材が入っていて、家電よりもかなり大きいサイズの箱なので、スペースに余裕がないときには、家電の大きさに合った箱を使います。箱を使うメリットは、収納場所が確保しやすいことと、積み重ねができること。ただし中身が見えないので、外側にラベルを貼って分かりやすくしておくことが肝心です。

    箱に入れない場合は、埃よけとして家電用のカバーや布を使います。そして、まとめて置けるような場所をつくって、出し入れしやすく収納します。重たくて動かしにくいものは、キャスター付きの台に載せておけば、軽い力で動かせます。スノコで手づくりしてもOK。奥行のある収納場所で前後に入れておくときにも、キャスターが付いていると便利です。

    ★今すぐできること
    ・季節家電の取扱説明書を読んで、手入れの仕方としまい方を確認する
    ・家電用の箱や収納カバーを見つける
    スノコにキャスターとヒモをつけて自作してもいい

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    3.インテリア用品のしまい方

    ラグやカーテンを明るく軽やかなものに切り替えて、ひと足先に季節を先取りするといった家庭もあると思います。こうした冬物のインテリア用品は厚手で重たいものが中心なので、どうしても場所をとってしまいがち。大きなラグでたためない場合は、巻いて横にした状態で収納できる場所を見つけます。ホットカーペットは、無理にたたむと断線しかねないので、取扱説明書の解説にそって収納します。

    カーテンは、ヒダ山にそって折りたたんでから、二つ折りか三つ折りに。フラットなカーテンは、適当なサイズに折りたたんで、ビニール袋に入れて収納します。その際に、防虫剤を一緒に入れておくと安心です。カーテンの上に重たいものを載せるとシワの原因になるので、棚などに横置きにして一番上に置くようにします。シワのとれにくい素材の場合は、圧縮袋の仕様は避けたほうが無難です。

    ★今すぐできること
    ・ラグは掃除機や洗剤を使って、埃と汚れをしっかりとっておく
    ・カーテンは取扱絵表示に従って洗濯かクリーニングに出しておく
     

    4.来シーズンに使う時のことを考えたしまい方

    季節ものを収納するときに注意しておきたいのは、来シーズンまで良い状態で保管できることと、しまった場所が分かりやすくて出し入れしやすいことです。湿気の多い季節に収納されている冬物は、収納内の換気を心掛けて、風通しをするついでに軽く掃除機がけをしておきます。特に湿気の多い収納場所では、通気性をよくするために収納内の底と壁にスノコを並べておいてもいいでしょう。

    また、季節ものは収納スペースの奥のほうにしまうことが多いので、使うシーズンが来た時に取り出すのに苦労することがよくあります。もちろん、日常的に使うものを最優先で収納するのですから、仕方がありません。それでもなお、少しでも良い条件で収納できるようにしておきたいところです。

    たとえば、奥行きのある押し入れや物入れにしまう場合は、前後に並べることが多いので、後ろに隠れているものが分かるように、手前側にもラベルを貼っておきます。そして、奥から引っぱり出せるように、持ち手を付けたりキャスター付きの台に載せるといった工夫も必要です。

    クローゼットに季節ものをしまう場合は、重たい家電や寝具は下段に収納します。間口の広いクローゼットがあれば、上段を利用して巻いたラグやたたんだカーテンをしまうことができます。納戸にタンスを並べて置いてある場合には、タンス上の空いたスペースを利用してもいいでしょう。

    ★今すぐできること
    ・梅雨時と9月の長雨で高温多湿になる時期に備えて、シートかボックスタイプの除湿剤を用意する
    ・ラベルシールを収納ケースに貼る
    ・寝具、家電、インテリア用品といったアイテムにあった収納場所を見つける
    クローゼット下段には家電や寝具を。上段には長いラグや積み重ねたくないカーテンを収納

    クローゼット下段には家電や寝具を。上段には長いラグや積み重ねたくないカーテンを収納。

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    日本には四季があって、その時期ならではの風物が楽しめる豊かな環境があります。ところが、近ごろは季節の移ろいを感じる期間が短くなり、気温の変化が激しくなったせいでしょうか。寝具や家電を入れ替えるタイミングが図りにくくなっているようです。最初に手を付けるとしたら、ルームシューズや湯たんぽのような細々とした雑貨から。そして、寒暖の調節に関わる寝具や家電は、天候の様子を見ながら切り替えていくといった具合に、順番に進めていくといいでしょう。


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    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
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