【廊下】片付けやすい家になる!廊下の活用法

部屋同士をつなぐ廊下は、各部屋の独立性を高めるうえで大切な役割を持っています。また、部屋から部屋へと移動するときのことを想像してみると、実は片付けにとっても大事な場所です。ふだん何気なく通るだけの廊下なのですが、いつもの癖でついやってしまっていることはありませんか?片付いた部屋づくりのために廊下をもっと上手に利用していきましょう。

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目次

    【廊下】片付けやすい家になる!廊下の活用法

    部屋同士をつなぐ廊下は、各部屋の独立性を高めるうえで大切な役割を持っています。また、部屋から部屋へと移動するときのことを想像してみると、実は片付けにとっても大事な場所です。ふだん何気なく通るだけの廊下なのですが、いつもの癖でついやってしまっていることはありませんか?片付いた部屋づくりのために廊下をもっと上手に利用していきましょう。

    1. 1.部屋に入る前に片付ける
    2. 2.部屋を出るときに片付ける
    3. 3.廊下を収納動線にする

    1.部屋に入る前に片付ける

    家に帰ったときに最初にかばんを置くのは何処ですか?上着や帽子はどうでしょう。ソファの上に置く、椅子の背に掛ける、床に置くなど、日常的にやっていることがあると思います。
    そのまま繰り返していると、いつしか当たり前なことになりますが、それが室内の散らかりを招いていることがよくあります。リビングやダイニングが散らかりやすいのも、そうした習慣と無関係ではありません。部屋の扉のそばに、引っ掛けるだけでいい簡単なフックを備えておくと、外出用品が散らばる前に片付けることができます。

    今すぐできること
    ・廊下に壁掛けフックを取り付ける
    ・床と天井に突っ張るタイプの引っ掛けパネルをセットする
    ・マスク、日焼け止めクリーム、ティッシュなど細かい外出用品はウォールポケットを使って引っ掛け収納する
    廊下の壁面に設置する

    廊下の壁面に設置する

    2.部屋を出るときに片付ける

    2階建てや3階建ての住まいでは、日中よく使っている階と入浴や就寝するための階とが違うことがよくあります。すると、脱いだ後に洗濯したい服が部屋に溜まる、リビングやダイニングで使った遊び道具や本など個人の持ち物がそのままになるといった、片付かない状態が日常化しがち。洗濯するときには各部屋にある洗濯物を捜索する、掃除をするときには置きっぱなしになっているモノを各部屋に戻すなど余分な手間がかかるばかりです。

    こうした効率の悪い状況をそのまま見過ごすわけにはいきません。階段の近くに持ち運びのできるバスケットを備えておいて、他の階へ移動するついでに本来の場所まで戻せるようにしておきましょう。階段のないマンション住まいでは、リビングダイニングなど散らかりやすい部屋では、廊下に通じる扉近くにバスケットを置くのも一つの手です。こうした方法を取り入れるだけで、家族にも協力してもらいやすくなります。

    今すぐできること
    持ち手つきのカゴバッグなど使いやすい道具を見つける
    ・自分のモノを寝る前には部屋に持ち帰るルールをつくる
    ・部屋を出るとき、階段を使う時に「手ぶらでいいのか?」と一旦立ち止まってみる
    部屋を出るときに片付ける

    3.廊下を収納動線にする

    近ごろは、廊下から使える収納が備わっている住まいがあるほか、戸建ての場合には、階段下に収納できる造りになっていることもあり、納戸のようなまとまった収納スペースがなくても暮らしやすい間取りがあります。こうした収納がある場合には、何をどうしまうかをきちんと決めておくことが肝心です。

    部屋同士をつなぐ廊下に収納があるということは、誰もが必ず通る所にあるわけで、家族全員の収納動線になるということです。その特性を活かすと、収納しておきたいモノとしては、文具やDIY工具といった生活道具、トイレットペーパーなどの日用品の買い置き、取り扱い説明書などの書類、季節家電、新聞・雑誌など古紙の一時置き、掃除用品。収納スペース内の使い方としては、シェルフや備え付けの棚板で空間を区切ったうえで、収納容器や引出しを組み合わせて使い勝手を調整しましょう。

    こうしてまとめて収納する場所を決めておけば、家族でモノを共有しやすくなり、一人で管理しなくても済みます。

    今すぐできること
    ・何が収納されているか分かるように、収納容器や引出しにラベルを貼る
    ・廊下収納がない場合は、ダイニングやキッチンの一角などにまとめておける所を見つける
    しまう物・しまい方をきちんと決めましょう。

    しまう物・しまい方をきちんと決めましょう。

    いつもは何気なく通るだけの廊下。ところがそこは、歩きながら片付ける格好の穴場ともいえる場所なのです。風水では、家にやってくる良い運気を巡らせる通り道が廊下なのだとか。絵を飾ったり灯りをともして演出するといいそうですが、片付けるきっかけをつかむ場所としても廊下を活用できたら、美観と実用の一石二鳥ですね。


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    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
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