２．具体的には何をする？

＜こいのぼり＞

男の子がいる家に飾られるこいのぼり。こいのぼりには、いろいろな由来があります。

「鯉の滝昇り」がたくましく苦難を乗り越える象徴であることや、中国の故事などから、古来の武家の男児のお祝いに好んで使われるようになりました。また、こいのぼりの一番上につける「吹き流し」の五色は、木、火、土、金（金属）、水の「五行」を示しており、邪気を祓うといわれています。 現在では住宅環境により、家の中でも飾れる小さめの物を飾ったりする場合も多いようです。

＜兜や鎧＞

兜や鎧は、男の子に強くたくましく育ってほしいという願いと、災いから男の子を守って欲しいという願いから、古来の武家で飾るようになりました。現在では集合住宅でも飾れるようなコンパクトなデザインも多く販売しています。

男の子がいる家庭は、初節句の際に母方の実家が兜や鎧を用意するという文化が残っている地域も多いようです。しかし、現在では住居に合わせての購入が必要なため、そのような文化は簡略化されることも多いようです。家族で話し合って決められたらいいですね。

＜菖蒲湯＞

菖蒲はアヤメの仲間で、細長い葉を持つ植物です。５月５日に沸かすお風呂に、菖蒲の葉や根を浮かべて入浴します。そうすることで、子どもが暑い夏を丈夫に過ごすことができると言われています。

菖蒲はこどもの日が近づくと、スーパーやお花屋さんで購入できます。菖蒲は香りが良いだけでなく、厄除けに効果があるとされてきました。菖蒲湯から抽出されるオイルには、アロマ効果もあり、血行促進の効果も期待できると言われています。

＜粽（ちまき）＞

粽はもち米を、三角形または円錐形にし、笹の葉で包んだものです。砂糖やきなこをかけていただきます。ただ、最近では具が入って味が付いた中華ちまきで代用することも多いようです。
粽をこどもの日に食べるのは中国の故事に由来しており、日本では「難を避ける」という縁起の良い食べ物とされています。

＜柏餅＞

スーパーなどでもよく見られる、柏の葉で包んだお餅です。餡は地域によってつぶあん・こしあん・みそあんがあり、餅にも上新粉だけの白いお餅と、よもぎを混ぜた緑色のものがあります。
柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないという特徴があります。これを「子供が産まれるまで親は死なない」=「家系が途絶えない」という縁起に結びつけ、「柏の葉」=「子孫繁栄」とされています。