静電気対策
乾燥するこの季節、「バチッ」とくる、あのイヤ〜な痛みに悩まされていませんか?
冬は静電気が発生しやすい条件が揃っているんですね。
今回は、そんな静電気をできるだけ避ける方法を紹介します。
■静電気が起きる原因
静電気は、衣類などの摩擦で発生しますが、その電気が人体の中に溜まり、
ある程度溜まったところで、電気の流れやすい金属などに人が触れたとき、一気に放電するので、「バチッ」とくるのです。
でも、衣類の摩擦だけなら、夏でも春でもいつでも起きるはずです。
実は、静電気の発生には3つのポイントがあり、冬はその3要素が揃いやすいのです。
ということは、このポイントをひとつずつつ潰していけば、静電気におびえなくて済む、というこですね。
- <静電気が発生するポイント>
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- 乾燥した空気
- 低い気温
- 摩擦のおきやすい衣類
■加湿&暖房
乾燥と低温についは、対策は簡単ですね。
加湿器で室内の湿度を上げ、暖房器具で気温を上げましょう。
湿度が約20%を切ると、静電気発生の黄色信号です。
暖房器具も出来るだけ空気が乾燥しないものを選びましょう。
■衣類の着合わせも大事
皆さんもご存知だとは思いますが、摩擦で電気を帯びやすい衣類素材があります。
特に冬によく着る、セーターなどは静電気が発生しやすいですよね。
しかし、「食べ合わせ」ならぬ「着合わせ」というものもあり、静電気がより発生しやすい組み合わせ、というものもあるんですよ。
素材には、「帯電しやすいもの」と「帯電しにくいもの」、そして帯電しやすい素材の中には「−の電気を帯電しやすいもの」と「+の電気を帯電しやすいもの」があります。
- <素材の帯電性質>
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素材は、その性質の近いもの(表の位置の近いもの)を選ぶと帯電しにくくなり、逆に遠いもの(例えばアクリルとウール)の組み合わせでは帯電率は高くなります。
帯電性の高い素材の重ね着を避けて、静電気を発生させないようにしましょう。
フリースの中にウールセーターを着ると…大変ですね。
■植物に触る
「湿度や温度を上げれば静電気が発生しにくい」と分かったところで、自分ではどうしようもないシチュエーションという場合もあります。
例えば、帰宅して家のドアノブを開ける時やお店のドアなどです。
そんな時は、近くにある植物にタッチしてからドアノブに触りましょう。
植物の表面に生えている細かな毛から静電気が放電されるので、ドアノブに触っても静電気がバチッときません。
家の入り口付近に、寒さに強い植物を置いておくと良いでしょう。
特に、葉に毛が多い植物(サクラソウ、セントポーリアなど)を選ぶと、なおGOOD!
■ドアノブは思い切って触る!
近くに植物もなく、それでも金属に触らなければいけない時、そんな時は、覚悟を決めて思いっきり触りましょう!
静電気が起きやすそうな物や、一度静電気の被害にあったことがある物は、つい恐る恐る触ってしまいます。
でも、恐る恐る触ると、金属と手が触れる面がわずかになり、静電気が流れる場所が一ヶ所に集中してしまいます。
これでは、全く逆効果!かえって痛い思いをしてしまうことに!
静電気が発生しそうな物に触る時は、手のひらなどで大胆に触りましょう。
接触面をできるだけ大きくすることがポイントです。
皮膚が厚い手のひらで大胆に触り、静電気が起きる場所を集中させないことで痛みも分散します。