第6回 豆乳シチュー
皆さんはパン派ですか?それともごはん派?
どちらも美味しいけれど、どんなところが違うのかご存じでしょうか?
主食として食べる両者をカロリーで比較すると、ごはんはお米に水を加えて炊いているのに対して、パンは小麦以外に油脂や糖分などを含んでいることが多く、 食べる際にバターやジャムをつけることもあるため食事の総カロリーが高くなる傾向にあります。

昔から日本人が食べてきた食事が健康的だとして、世界的に注目されています。
我々の感覚に刻み込まれている「ごはん+味噌汁・納豆・豆腐などの大豆製品」という組み合わせは、美味しくて低カロリーという以外に、実は栄養面でも理にかなった組み合わせです。
具体的には、ごはんの代表的な栄養素は「たんぱく質」ですが、大豆製品に多く含まれる「リジン」を摂取することでたんぱく質の栄養価の指標とされている「アミノ酸スコア」のバランスが改善され、 たんぱく質を効率的に摂取できます。こういった食べ合わせを知っておくと献立を考える時にも役に立ちますし、昔の人って改めて凄いなぁと感じます。

第6回でご紹介するお料理は、「豆乳シチュー」。寒くなってくるとシチューやグラタンが食べたくなりますし、子供も大好きなメニューですよね。
そこで今回は栄養的にごはんと相性抜群の大豆製品を、パンはもちろんごはんにも合う味のシチューにしてみました。
すりおろしたジャガイモでとろみをつけているのでルー作りは不要!乳製品を使わず豆乳でヘルシーに、また豆乳のちょっとしたクセはカレーの風味で消しています。
カリフラワーやブロッコリー、海老などお好みの具材で作ってみてください。
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<材料(2人分)>
- 鶏もも肉
- 200g
- かぶ(葉付き)
- 大1個(200g)
- にんじん
- 小1本(100g)
- じゃがいも
- 小1個(100g)
- たまねぎ
- 1/2個
- ベーコン
- 2枚
- 水
- 100cc
- ブイヨンキューブ
- 1個
- 豆乳
- 300cc
- カレー粉
- 小さじ1/2
- 塩こしょう
- 少々
- サラダ油
- 大さじ1/2
作り方
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@ かぶは葉を切り落とし皮を剥いてくし切りにする。葉の部分は5cmの長さに切る。
にんじんは皮をむいて小さめの乱切りに。玉ねぎも皮をむいてくし切り、じゃがいもは皮をむいて水につけておく。
ベーコンは5mm幅に切る。鶏もも肉は一口大に切り塩こしょうをしておく。 -
A 熱したフライパンにサラダ油を入れ、鶏肉の両面を焼いて一旦取り出す。
フライパンはそのままでたまねぎ・にんじん・かぶを炒めて、水・ブイヨンキューブ・ベーコンを加え鶏肉も戻し入れ、蓋をして10分煮る。 - B かぶの葉・すりおろしたじゃがいもを加え蓋をして更に5分煮る。豆乳・カレー粉を加えてひと煮たちさせ、塩こしょうで味を調える。
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ごはん+大豆製品=たんぱく質の栄養価(アミノ酸スコア)がアップ!
積極的に献立に取り入れていきたい組み合わせです。
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- ごはんソムリエ 秋元薫さん
- 料理研究家、フードアナリスト。
大手食品メーカー経営企画部から料理の世界へ転身。ル・コルドンブルーをはじめとする数々の料理学校で世界各国の料理を学び、インド料理教室のアシスタント等を経て独立。 料理教室の主宰、企業や雑誌へのレシピ提供、レストラン紹介の執筆、お米日本一コンテストの審査員など幅広く活動中。 - HP:kamado http://www.k-kamado.com/home.html