「痩せた〜い!」が口グセのみなさん!一年の始まりの一月は、重い腰を上げてダイエットを決意するのにピッタリの月ですよ。今、最も旬な“野菜になりきる”ダイエット方法で、グングンスリムになっちゃいましょう!

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- 宇多川久美子さん
- 愛称はDr.KUMIKA。国際感食協会理事長・薬剤師・栄養学博士。ウォーキングトレーナー・デューク更家氏に師事し、独立後はボディトレーナ―として国内外で活躍中。53歳、ウエスト53cm!著書に『Dr.KUMIKAのいただきますダイエット』(北辰巳出版)がある。
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ベジタサイズってどんなもの?
体がみるみる引き締まると評判の「ベジタサイズ」。どんなダイエット方法なのでしょうか?
野菜を食べて、さらに“野菜になりきる”!?
「ベジタサイズ」は、野菜になりきって動くという独自のエクササイズ。野菜になりきる利点は、動かしている部分を意識しやすく、集中できるところ。
「手を上げて広げる」と言うより「芽が出てふた葉が広がるように手を動かす」と言ったほうが、楽しく大きく動くことができ、よりエネルギー消費が期待できます。
また、旬の野菜をおいしくいただくこともベジタサイズのステップのひとつ。野菜のパワーを借りて、体の中と外の両方から痩せやすい健康体をつくる、それがベジタサイズ!

ベジタサイズが痩せるワケ
ベジタサイズの動きは、肩甲骨・首・腎臓の周囲と、わきの下にある「褐色脂肪細胞」を効率よく刺激します。
褐色脂肪細胞は、一般的に知られている、ためこむ性質の脂肪(白色脂肪細胞)と違い、脂肪を燃やす働きがあります。同時に、肩甲骨をほぐす→体の可動域が広がる→インナーマッスルが鍛えられる→代謝アップ!という回路でエネルギー代謝がスムーズに。ベジタサイズにはダブルの脂肪燃焼効果があるから、痩せるのです!
<褐色脂肪細胞がある場所>

ベジタサイズはどんな人に向いている?
ベジタサイズは自分のペースで行えるので、エブリバティOK!これまでに下は2歳から、上はなんと89歳の方に教えてきました。
すべての人におすすめとはいえ、ふたつだけ注意点があります。ひとつめは無理をしないこと!みるみる痩せるのがおもしろくなり、やりすぎて腰痛に……なんてことがないようにしましょう。ふたつめは楽しく行うこと。しかめっ面で行うと、脳が「イヤなこと」だと思ってしまい、効果が薄れてしまいます。

姿勢を作る基本エクサ!芽生えエクサ
植物の種が地中から芽を出し、ふた葉を広げるところを体現するエクササイズ。元気&やる気がでるので、朝など活動を始める前に行うといいでしょう。
1.種になりきる

2.芽生えの準備

3.種から芽を出す

4.ふた葉を開く

肩甲骨をほぐして燃焼!豆の木エクサ
肩甲骨周りにある「褐色脂肪細胞」をダイレクトに刺激しヤセ体質に。「ジャックと豆の木」のお話のように、力強く伸びるつるをイメージして!
1.右腕をひねり上げる

2.右腕を前へひねり伸ばす

3.右腕を横へひねり伸ばす

4.右腕を下へひねり伸ばす

縦長のラインができるたけのこエクサ
短期間にグングン縦に伸びるたけのこを見習って、上半身を引き上げスレンダーな体を作ります。
1.たけのこになりきりポーズ

2.上半身を右に倒す

3.ニョキニョキ伸びる

4.上半身を左に倒す

鍛えにくい部分がスッキリ!!大根エクサ
どっしりした大根になりきり、その大きな大根を「ヨイショ」と力を込めて抜くところをイメージしながら行います。
1.大根になりきる

2.地中に伸びる

3.フサフサした大根の葉っぱを想像

4.収穫準備から、引き抜く

野菜を食べるのも「ベジタサイズ」!
野菜がダイエットの味方であることは周知の事実。代謝のためには、野菜に含まれるビタミン・ミネラルが欠かせないからです。運動とともに野菜をたっぷり食べることで、中と外から脂肪をアタックしましょう! 効率よく野菜の栄養素を摂取するには「旬のもの」をいただくことと、季節に合った賢い食べ方を知っておくことです。
この時期は「温野菜」をたっぷり摂りましょう!
代謝に関わる酵素を摂取するため、野菜は生食が一番!しかし生野菜は体を冷やしてしまうこともあるので、スチーム調理をうまく取り入れましょう。蒸す調理法は栄養素が最も壊れにくいからです。加熱することで野菜のかさが減りたっぷり食べられるところも嬉しいですよね。しかも冬野菜は糖度が高く、蒸すことでよりおいしくなります。
また、じゃがいもやさつまいもなどの芋類は、カロリーが高いと敬遠されがちですが、じつはダイエットに向いた野菜です。食物繊維が豊富で、甘味があり脳が満腹感を感じやすいからです。熱を加えてもビタミンcが壊れない点も、見逃せません。ヘルシーなスチーム調理で安心していただきましょう。

オススメレシピ1 「根菜のホットサラダ」
材料(2人分)
- にんじん
- : 1本
- かぶ
- : 2本
- 大根輪切り
- : 3センチ
- れんこん
- : 中1個
ドレッシング
- マヨネーズ
- : 大さじ2
- しょうゆ
- : 大さじ1
作り方
- 野菜をそれぞれイチョウ切りにし、(レンコンは酢水にさらしてから、スチーム調理)ドレッシングの材料を混ぜて、蒸した野菜にかけていただく。
オススメレシピ2 「かぼちゃのオーロラサラダ」
材料(2人分)
- かぼちゃ
- : 1/4個
- クリームチーズ
- : 50g
- にんじん
- : 1本
- レタス
- : 1/2個
- ミニトマト
- : 5個
ドレッシング
- ケチャップ
- : 大さじ1
- マヨネーズ
- : 大さじ2
- 粉チーズ
- : 小さじ2
作り方
- 1.かぼちゃは皮を向き、適当な大きさにカットしてスチーム調理し、熱いうちにクリームチーズと混ぜて荒くつぶす。
にんじんはイチョウ切りにしてスチーム調理。 - 2.ちぎったレタスを皿に敷き詰めて、1のかぼちゃとにんじんを盛り、半分にカットしたミニトマトを散らす。ドレッシングの材料を混ぜ合わせて、野菜にかけていただく。


ダイエット中は体重変化に惑わされないこと!
体重変化に重きをおかないことがダイエット成功の鍵です。なぜなら、筋肉は脂肪よりも密度が高いため、筋肉が増えると体重は増えるからです。筋肉が増え代謝のいい体になれば、体は確実に変化しますよ。
それまでにくじけそうになったら、体組成計で筋肉や脂肪量を測定して意識を高めてみるのもおすすめ。写真のようなポーズで腕の上がり方を確認してみてもいいでしょう。以前よりスムーズに動けば、痩せやすくなった証拠です。
