「きっちり収納」と「ざっくり収納」〜大木先生の収納講座

仕切りなどを使ってモノをきっちり区切って収納する「きっちり収納」と、放り込むだけの「ざっくり収納」の共通点・違いについてそれぞれご紹介します。収納したいモノに合わせて「きっちり収納」と「ざっくり収納」を上手に使い分け、家族みんなが暮らしやすい収納の仕組みをつくりましょう。

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目次

今回は、仕切りなどを使ってモノをきっちり区切って収納する「きっちり収納」と、放り込むだけの「ざっくり収納」の共通点・違いについてそれぞれご紹介します。
収納したいモノに合わせて「きっちり収納」と「ざっくり収納」を上手に使い分け、家族みんなが暮らしやすい収納の仕組みをつくりましょう。

「きっちり収納」と「ざっくり収納」って?

「きっちり」と「ざっくり」を使い分けて上手に収納しよう

収納する方法には「きっちり収納」する方法と「ざっくり収納」する方法があります。

「きっちり収納」はモノの種類ごとに引き出し内やボックス内で仕切り、他の種類のモノが混ざるのを防ぐ収納方法です。

「ざっくり収納」は引き出し内やボックス内で仕切ったりせず、戻す場所だけ決めてあとは入れるだけ!というとっても簡単な収納方法です。

人によって好みが分かれる収納方法ですが、全部「きっちり」揃える必要はないし、全て「ざっくり」だと使いにくい場合も。
家族の好みや使う場所に合わせて「きっちり」・「ざっくり」を上手に使い分けてみましょう!

「きっちり収納」に向いているモノとメリット/デメリット

目的のモノを見つけやすい!

「きっちり収納」の一番のメリットは見つけやすい!という点。引き出し内やボックス内に収納したモノが一目でわかるので、取り出すのがとてもラク!
写真は我が家のカトラリー収納です。「箸」「フォーク」「大きなスプーン」など、種類ごとにケースに分かれているので目的のモノをすぐに取り出すことができて、とっても便利です!

ただし、きっちり収納の場合、ひとつの種類に大きなスペースを使うので、収納場所にある程度の余裕が必要。収納したいモノを、厳選する必要もあります。また、仕切るのに必要なボックスを購入するなどの手間も必要となります。

モノが増えづらい、失くしづらい

種類を増やそうとすると仕切りや収納ボックスを増やす手間がかかるため、モノを増やそうという気が起きにくくなります。
そしてスペースを作るために全体を見直す作業も発生し、結果的にモノが増えづらくなります。

また、細かく収納場所が決まっているため、違う種類のモノが入っていたら、すぐに気が付くことができるのも「きっちり収納」のメリット。モノを失くしづらくなるのも嬉しいポイントですね!

こんなところに使うと効果的!

「きっちり収納」はモノが増えにくい場所に使うと効果的です。

例えばキッチンのコンロ下!フライパンなどは、手持ちの数がコロコロ変わることってないですよね。
また文房具を収納している引き出しも、ハサミやカッターなどの数が、しょっちゅう増えるということもありませんよね。

そのため「きっちり収納」は一度買ったら、ほぼ一定の数を保てるフライパンやハサミといったモノが向いています。それらを使う場所の近くに、専用スペースを設けて収納すると効果的!
取り出しやすく戻しやすい収納を作ることができますよ。

「ざっくり収納」に向いているモノとメリット/デメリット

とっても気軽にチャレンジできる!

「ざっくり収納」の一番のメリットは何といってもすぐにチャレンジできること!
戻す先さえ決めれば、あとはどのような形で戻してもOKという気軽さが、ハードルを低くしてくれます!

引き出し内にモノを入れる!ボックスに入れる!たったこれだけで、見た目スッキリ。所定の位置にモノを戻すというクセづけにも「ざっくり収納」は向いています。

こんなところに使うと効果的!

「ざっくり収納」は、モノが増えやすい場所に使うと効果的!
例えば、食材ストック!缶詰やお菓子など常に増減を繰り返す場所だからこそ、「ここに入るだけ」と量を決めるだけでモノが溢れることなく管理がラクになります!

書類整理にもざっくり収納は向いています。
戻す先だけしっかり決めておき、そこにざっくり入れるだけ!ある程度ボックスに書類が溜まったら、見直すことで量が増えるのを防ぎます。
また、お子様のおもちゃ収納にも向いています!
広いスペースを用意して、「おもちゃは全部ここにしまう」と教えてあげることで、自然と「使ったら戻す」クセが付きますよ。またもう少し大きくなったら、「ぬいぐるみはここ、電車はここ」と種類ごとにざっくり分けるクセが付くことで、『種類ごとに分ける』という学ぶ機会にもつながります。

「ここに入れるだけ」と思えば収納がグッとラクになりますよね!

共通している、こんなにいいこと!

空間がまとまり、統一感が生まれる!

「きっちり収納」にしても「ざっくり収納」にしても、引き出し内にモノをしまったり収納ボックスを使ったりするので、どちらにしても見た目スッキリ!
収納用品を同じ色や素材で揃えることで空間がまとまり、統一感が生まれます!

中身がハッキリわかるようになる!

「きっちり収納」でも「ざっくり収納」でも、気をつけるべきポイントは中身が何かすぐにわかるようにしておくこと!
そのためにラベルをつけることが必須となります。
ラベルが付いていると中身がわかるため、取り出すのも戻すのもグッとラクに!

自分だけではなく家族にも、モノの収納場所がハッキリわかるようになるため、「あれどこ?」と聞かれる回数がグッと減るという嬉しい効果も!

最後に・・・

「きっちり収納」が好き!「ざっくり収納」が好き!

好みは大きく分かれるところです。家族の中にはきっちり分けすぎると窮屈に感じてしまう人がいるかもしれません。またざっくりしすぎるのも必要なモノを探すのに時間がかかりすぎてしまうことも。

場所や収納したいモノに合わせて「きっちり収納」と「ざっくり収納」を上手に使い分け、自分も家族も暮らしやすい収納の仕組みができるように、工夫してみることをオススメします!

大木聖美さん プロフィール

大木聖美さん
取り出しやすく美しい収納を目指す、整理収納アドバイザー。
整理収納アドバイザー2級認定講師、ハウスキーピングコーディネーター、アロマテラピー検定1級。
横浜を中心に個人宅での収納コンサルティングを行いながら、整理収納関連のセミナー講師や執筆業を行っている。夫と子供2人の4人家族。
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