
部屋作りのテーマは、「いつでも人が呼べる家」。スッキリ、シンプルを心掛けながら、どこかに、この家らしさを出したいと思ってます。 たくさんの物を所有し手放して来たことも あり、物選びはとても慎重になったように思います。使ってこそわかるものもたくさんありました。便利そう!と思った物も、自分の生活スタイルには合わなかっ たり、お店でステキだと思った物も、いざ家へ持ち帰り飾ってみると、なんか違ったり。そんな失敗を重ね、ここ数年は本当に自分の好きなもの・必要としているものを、じっくり選ぶようになりました。インテリア、片づけを通して、自分を知る機会もなった気がします。
ダイニングにはYチェア、モーエンセン(リプロダクト)、トリップトラップなど、結婚から15年間で一脚ずつそろえた大切な椅子が並んでいます。テーブルはdieciでデンマークのビンテージ品です。
家具の配置替えはよくしますが、最近は窓を木製のブラインドからダブルガーゼのカーテンにチェンジ。びっくりするほど室内が明るくなり、大好きなカゴや照明の存在感も増したように感じます。植物も嬉しそうに大きく手を広げ、太陽の光を浴びてるかのよう。
壁にはフィンランド、マルック・コソネン氏の柳のバスケットを飾っています。北欧ビンテージチェスト上にあるキャンドルとスタンドライトは夜間タイマーで自動点灯します。
キッチンカウンター前に位置する子供ス ペースです。子供達が自分で用意が出来、宿題がしやすい環境を考えると、この場所が一番しっくりきました。使っていなかったダイニングテーブルの 拡張用天板を使って長女と次女の勉強机にし、ランドセルは下に置いてスッキリ。ファイルは中がすぐわかるようにラベルを貼って、出し入れしやすく工夫しています。白い紙製のファイルボックスはIKEA、引き出しは無印良品です。使いづらいところがあれば、子供と一緒に見直し、使いやすく並べ替えます。毎月のように変化する場所でもあります。
キッチン背面収納はIKEAのもので、壁に取り付けてあるのは無印良品のもの。予算の都合上、造作とはいきませんでしたが、我が家にぴったりの、そして希望の木×白の収納は今でもとても気に入っていて、扉を磨くのもうれしかったりします。
実は「モノ」好きだけに、こうして物がたくさん並んでいる様子を眺めていると落ち着きます。一方リビングを見ると物少な目な状態。すっきりさせたいけど、飾るのは好き。今のLDKは私の心の中が現れているような気がします。
キッチンの前面は元は赤くツヤのある素材でしたが、カッティングシートを貼って念願の白いキッチンに模様替えしています。それぞれの住所をキチンと決めておくことで、探し物がなくなりました
物が多くなりがちなキッチンだからこそ、今使っているものを厳選し、使いやすい場所に収めることで、より快適なキッチンになればと思います。
黒のマスキングテープで作った家があるのは2階の長女の部屋です。次女の部屋はドット柄とワードバナーで飾っていましたが、その後ピンクの家に模様替えしてみました。ウォールデコは面積が広いとガラリと印象が変わりますね。
黒い窓枠と黄色い靴下もクリスマス時期に、リビングのツリー周りを賑やかにしてくれたデコレーションです。
クローゼットは着ない物は整理して、よく着る服だけ取り出しやすいまん中に集中させました。見えている部分はすべて同じハンガーでそろえる事ができました。
引き出しの中も細かく分類しています。片付けが進むと、収納ケース、グッズなど必要なくなることが多いのです。
玄関にはキノコみたいなフックを。
見てるだけで楽しくて、そのかわいさに、すっかり虜です。下駄箱の半分に無印良品のファイルボックスを揃え、「ここにあったら便利なもの」を入れて、中の物の画像を貼りつけています。あくまでも我が家基準なので、なんでこれがここに!?と言うのも入っていたり。住んでる人が使いやすく、わかりやすければ、たとえ下駄箱に本が入っていようが、野菜が入っていようが、それでいいのだと思います。
飾りスペースにはケーラーアーバニアのランタンを。コットンボールランプを横から入れて、タイマーで6時になると自動で点灯。家に帰って明かりが灯っているとホッとします。
プロフィール
- ■かおるさん(女性/40代/主婦、グラフィックデザイナー、ライフオーガナイザー)
- ■建物の種類:一戸建て
- ■間取り:4LDK
- ■築年数:6年
- ■居住人数:4人
- ■好きな家具・雑貨店:アアルト、北欧ビンテージ
- ■この家の好きなところ:明るいところ。
- ■この家の悩み:もう少しリビングが広ければいいなーと思います。
- ■HP:Aula
編集者コメント
北欧家具や照明に囲まれた、かおるさんのお部屋です。すっきりと落ち着いた雰囲気のリビング、お気に入りの物を集めたキッチン、子供部屋のかわいらしいウォールデコなど、ご自身の好きなスタイルを追求したインテリア。ハイセンスなだけでなく、各場所とも、いかに便利で生活しやすいかにこだわった造りになっています。
収納、物の配置は、既存の概念にこだわらず、「ここにあったら便利なもの」を置くそうです。日頃の使用状況を見ながら、家具の場所から、各収納、引き出しの中身まで決めているとのこと。誰でも使いやすい、効率性の素晴らしさはぜひ取り入れていきたいポイントです。
ライフステージや日々の暮らし、その時々でかおるさんのご家族に合ったインテリアの形であること、必要なものが必要な場所にあること。シンプルなようでいて、深く考えられた、素敵なお部屋作りだと思いました。