
築10年の中古マンションを、壁を抜き、明るくリフォームしました。家全体のテーマカラーは「濃い茶色×ミントグリーン」。さらに部屋ごとに壁紙の色を変えて、マイナーチェンジしています。
もともと好きなインテリアのイメージは「アンティーク」と「カラフル」と「洋館」。夫婦で一緒にアンティークショップや洋館を巡るうちに、徐々に”ウチらしい”雑貨や家具が目が留まるようになり、2人が落ち着く空間が出来上がってきました。
インテリアを作りこむうちに、色やデザインが合わなくなった照明や家具は、シェードを替えたり、色を塗ったり。好みの色柄で、気軽に模様替えが出来る、布を使ったインテリアも好きになりました。



東南向きのダイニングです。
雑貨や家具が映えるように、壁一面だけミントグリーンのアクセントカラーにしています。以前から持っていたカップボードは、中段の扉を外し、背景を板壁状にリメイクして、一角をディスプレイスペースにしました。また取っ手はすべて真鍮に替え、ガラス扉もバラとリボンのアンティークなファブリックで目隠して、リメイクを加えています。
真っ白な家具で統一しているので、テーブルには思いっきりカラフルな食器を並べたり、クロスをかけたりして、色や柄づかいを楽しんでいます。
知人から頂いた椅子を、カラフルにペイントし直し、座面も好きな柄の布で張り替えて、ちょっぴり派手なオリジナル家具にリメイクしました。
ダイニングに隣接するキッチンです。
冷蔵庫が部屋の真ん中に、丸見えで置かれる設計だったので、サービスカウンターと冷蔵庫隠しも兼ねた、板壁BOXを大工さんに造作してもらいました。
キッチン入り口のドアは、我が家のテーマカラーであるミントグリーン。英国の洋館から外したアンティークのステンドグラスに合わせて自分でデザインし、建具屋さんに作っていただいた思い出のドアです。
家具や壁を白で統一しているので、キッチンの小物(ケトルや鍋)は、大好きな赤でそろえています。
クリスマスツリーを飾ったリビングです。クリスマスシーズンが大好きなので、部屋にツリーがあるだけで家事も仕事もウキウキ。夫婦揃ってオーナメントを選ぶのが例年の楽しみです。友人からの贈り物も加わり、思い出の集大成になっています。
布で手作りできるものは、季節ごとに作り変えています。もとはモスグリーンのソファも、現在は布でくるんで白ソファもどきに。布による模様替えは、いろんな「実験」ができて楽しいです。
本物のカヌーで作られた棚には150個のスノードームをコレクションしています。
ステンドグラスの窓の前には、大叔母が戦時中に使っていた和箪笥。和洋を問わず、アンティークはカラフルなファブリックと相性バツグン。カーテン、テーブルクロス、ティーコゼー、フロアランプ、和箪笥のカフェカーテンなど、すべて手づくりの布インテリアです。
リビングに隣接したアトリエです。壁はCathKidstonの「グリーン×赤」の小花柄。
家具は白で統一し、小物でグリーンや赤を効かせています。
夏に、JubileeMarketさんにて、貝のシャンデリアや、布収納のチェストを購入して、少し乙女チックな印象に模様替えしました。
浅い抽斗の収納箪笥は、父の手づくり。家具の色を統一するため、その箪笥も椅子もペイントしました。デスク上の無機質なノートPCも、白い布でカバーリング。
リビングとの境には小さな窓を設けて、英国の洋館から外した色のないステンドグラスをはめ、明かり取りにしました。たった5.5畳の部屋なので、思いっきり楽しく、夢のある空間にしたいと思っています。
ただの白色だったランプシェードを、赤いギンガムの生地を使ったスカート風のシェードにしました。布全体を厚手の接着芯で補強し、上部をギャザーテープで寄せて、もとのシェードの上から、すぽっとかぶせただけの簡単リメイクです。ペットが飼えないマンションなので、原寸大のリアルなインコちゃんを乗せています。
ランプシェードやカーテンを作る際は、候補になる布のはぎれを何種類か買ってきて、実際に使用する場所に1週間くらい吊るしておきます。朝、昼、夜と一日光の具合を眺めて、合うかどうか判断しています。
窓が一つもない洗面所。だからリフォームの時には、なるべく色を統一しつつ、明るいミントグリーン×白のドットの壁紙にしました。
洗面台はアンティーク調のゴールドの水栓にして、天板も洋館風に耐水製の木目に張り替えました。収納のドアは外し、カーテンを吊るして、可愛さを加えました。入り口のドアにも、小さな赤い薔薇のステンドグラスをはめています。
ミントグリーンの壁に映えるようにホワイトに塗った棚は、「雑貨のディスプレイ用」です。サイズは45×45センチほどで、奥行きも6センチくらいの浅いもの。毎日家事に追われる場所なので、好きな小物雑貨を飾って目で楽しむスペースを作りました。
ベランダです。幅はリビングからダイニングにかけて、奥行きは両手が伸ばせないほどのスペースです。でも、どんなに狭くてもガーデニングがしたくて、夫婦でウッドパネルやルーバーを設置し、塗り替え、小さな家具を置いてみました。もとはグレーのコンクリートに囲まれていた空間ですが、木と緑により、夏の暑さはかなり軽減しました。
壁のルーバーラティスは、上向きに設置したので、雑貨や棚が簡単に掛けられます。リビングやダイニングの延長線上のディスプレイスペースのような、小さな小さなガーデンです。
お花やハーブなど、大切に育てています。
プロフィール
- ■シャム猫さん(女性/30代/atelier Shamchka デザイナー))
- ■建物の種類:マンション
- ■間取り:2LDK
- ■築年数:13年
- ■居住人数:2人
- ■好きな家具・雑貨店:吉祥寺MIYAKE&JubileeMarket、表参道kino
- ■この家の好きなところ:南西の角部屋で朝から夕方まで明るいところ。
- ■この家の悩み:収納がとても少ないです。
- ■HP:文庫「シャム猫」
編集者コメント
今回は、シャム猫さんのお部屋です。中古マンションをリフォームしてやさしい色合いの明るい空間に、そして、アンティークの家具やステンドグラスなどを合わせて、「洋館」のようなインテリアを目指したそうです。
布を使い、カラフルなアイテムをプラスしているのが特徴です。ダイニングには鮮やかな色のテーブルウエアを配し、カヌーで作った棚、アンティークの和箪笥などが置かれたリビングには、手作りのカーテンやクッションカバーを合わせています。布を使ったインテリアは、気軽に、実験的なアレンジも楽しめるのが気に入っているそうです。
私が特に惹かれたのは、「楽しくて夢のある空間」を目指したというアトリエルームでした。花柄の壁紙や貝のシャンデリア、ランプシェード、チェスト周りのディスプレイなどなど、どこもとってもカワイイ!!アクセサリーのデザインをお仕事にしているシャム猫さん、アイデアが形になるこの場所へのこだわりを感じました。 また季節柄、お気に入りのオーナメントに彩られた、クリスマスツリーの厳かで温かな雰囲気も印象的でした。
現在のインテリアになるまでは、ショップめぐりをしたり、好きなテイストを模索しながら、ご夫婦で満足できるインテリアを考えてきたとのこと。そんな「一緒に作り上げていく」過程が素敵だなぁと思います。これからも、おふたりで仲良く、お部屋作りを楽しんでくださいね!