収納の基本 … 片付けと整理のプロセス

基本に立ち返って片付けと整理の手順をおさらいしてみます。

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目次

    「きちんと片付いて、なおかつ使いやすく整理されている状態」にすることは、なかなか大変なことです。 無計画に片付け出すと、収拾が付かなくなって大変なことになりかねません。
    そこで今回は、基本に立ち返って片付けと整理の手順をおさらいしてみます。

    はじめに:収納のプロセスを知ろう

    片づけを始める前に全体を把握し、収納の目的をはっきりさせることがポイントです。

    それは、「はみださずにしまった」とか「きれいに並べた」ということではありません。
    よく皆さん「スッキリさせたい」とおっしゃいます。 しかし、ここで確認しておきたいことは「片付ける≠きれいに見せる」ではないということです。

    収納で大切なことは、物がすぐしまえて欲しい時にすぐ取り出せること。 つまり“暮らしやすさ”だと思います。

    物を「いる」「いらない」「迷う」に分類する

    収納場所から一旦物を全て取り出し、「いる物(要)」「いらない物(不要)」「迷っている物(未決)」に分けます。

    ポイントは、「いる・いらない」の判断は、5秒で即決することです。 もし、どうしようか迷ったら「迷っている物(未決)」に分類しておき、後でゆっくりと考えるようにします。

    部屋中に物が散乱するので、あらかじめ大きな箱や袋を用意して、分類した物が混じらないようにしましょう。
    「いらない物(不要)」に分類した物は、すみやかに処分します。

    「いる物」を使用頻度・使用目的・形状などでさらに分類する

    速やかに目的の物を取り出すためには、ルールに沿った収納が必要です。
    「使用頻度」「使用目的」「形状(大きさ)」といったカテゴリーで分類してみましょう。

    <使用目的で分類>

    <形で分類>

    どこに何をしまうかを決定する

    まずは、部屋別に何をする場所かを決めてどんな物をしまうかを決めます。
    次に、それぞれの部屋の、どのあたりで何をするかを考えながら、一つの部屋をエリア分けして下さい。そこには何が必要かを考えます。 さらに押し入れやタンスなど各部屋の既存の収納スペースや家具の、どこに何があれば便利かを考えて、収納するものをおおまかに分類します。 そして棚など小さなスペースに注目して、使いやすい収納場所をみつけます。

    大きな場面から、小さな場面へと目を集約させていくのがポイントです。 この作業を、ゾーニング、配置計画などと言います。

    「収納量」「出し入れのしやすさ」「見た目」など、重視するポイントを決める

    収納する上で、自分が一番重視したいことを決めましょう。

    「できるだけたくさんしまいたい」というなら収納量重視。 「できるだけ出しやすくしたい」というなら機能(出し入れのしやすさ)重視。 「きれいなお部屋で過ごしたい」なら見た目重視。

    収納は、人それぞれ満足するポイントが違います。 ですから、自分の中でなにが一番譲れないポイントなのかをしっかりと見極めることが大切です。

    目的に合った収納テクニックの工夫を

    収納グッズは収納スペースに合わせて揃えましょう。そして、さらに使いやすいしまい方、並べ方を考えること。

    物をしまうのは一度終わっても、そこで完了せず、実際に使い始めてから感じる使い勝手の不満を少しずつ改良しながら、工夫していきましょう。

    本多弘美先生のプロフィール

    収納アドバイザー。神奈川県出身。
    1993年に専業主婦から収納アドバイザーに転身。
    身近な物を利用した、生活に根ざした収納アイデアが好評。
    現在、テレビや雑誌、講演などで大活躍中。

    著書
    『インテリア以前の収納・掃除の常識』(講談社)
    『そうじ以前の整理収納の常識』(講談社)
    『家事・収納アドバイザー本多弘美のラクラク収納術』(辰巳出版)
    『パパっときれいすっきり!時短家事術』(だいわ文庫) 他多数
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