溜まった紙モノを上手に捨てて収納するコツ
「いつのまにか溜まっちゃう!」のが、プリントや明細書などの紙モノ。あとで目を通そうと思っているうちに、積もり積もって手が付けられなくなりがちです。捨てられなくて困るものの上位に挙げられる紙モノをスッキリと解決して、見つけやすく収納する方法をご紹介します。
1.溜まった紙モノを減らす手順
溜めてしまった紙モノの中で、本当に残しておくべきものはそれほど多くありません。「ないと心配」と思うものもあると思いますが、まずは必要のないチラシなどを見つけ出して、全体量を減らしましょう。その手順は次の通りです。
1.1カ所に集める
部屋のあちこちに散らばっている紙モノを、いったんテーブルの上に集めます。ファイリングしていなかったり、適当に突っ込んであったりするものが対象です。テーブルの近くには捨てるための道具として、ゴミ箱とハサミ、個人情報を消すグッズ(スタンプやシュレッダーなど)、クリアホルダーを用意しておきます。
2.紙モノを仕分ける
各種の紙モノを種類別に仕分けます。郵便物、プリント、明細書といったアイテム別にするのが一般的ですが、返事のいるものや手続きのいるものは区別がつくようにしておきましょう。
3.処分する
仕分けた紙モノの山ごとに中身を確認します。残しておく必要のあるもの以外はゴミ箱に捨てます。
- ★ポイント
- ・たくさん溜まっているときには、郵便物だけとかプリントだけといった、種類ごとに1カ所に集めて処理をする
・内容を見なくてもひと目で不要と判断できるものは、ゴミ箱にどんどん捨てる
・判断に迷ったものは保留用の紙袋か封筒に入れて、あとで見返して判断する
・予定やTO DOに関わる紙モノは、手帳やカレンダーに書き込んで捨てる

スノコを使った掲示板。木製の洗濯バサミをボンドで取り付けて、案内状やレシートなどをクリップ
2.雑誌や切り抜きの紙モノを処理する
雑誌、情報誌、新聞なども紙モノとして溜まりやすいアイテムです。丸ごと残しておくとかさ張って場所をとるので、必要なページだけ切り取ったり、繰り返し手に取りたいものだけを本体ごと残すようにしたりします。
切り抜いた紙片は、そのままクリアホルダーに挟んで見出しを付けておきましょう。スクラップブックに糊付けしたり、パンチで穴をあけてファイリングしたりする手間を掛けなくてもOK。作業を早く進めることを優先します。
- ★ポイント
- ・切り抜き用のハサミとホルダー、見出し用ラベルを用意しておいて、溜めずに切り抜く習慣をもつ
・大小サイズがマチマチでも、A4サイズのホルダーに挟む
・切り抜きは一つのテーマに一つのホルダーを用意する。枚数が多くなったら、さらにテーマを分けてホルダーを作る

吊り下げタイプの投げ込み式のホルダーは、挟むだけで済む簡単な方法
3.残す紙モノを見やすく収納する
紙モノの全体量が減ると、残すための作業がラクになります。子どものプリントのうち、何度か見返すものは、学期末や学年末といった保管期限を決めて、期限別でホルダーに入れておきましょう。年末調整や確定申告に関係する紙モノも、年度別のホルダーに入れます。
カード会社からの明細書や投資関係の運用報告書など、定期的に送られてくる紙モノは、最新のものに入れ替えたら古いものを捨てます。保険や不動産などの契約書といった重要書類は、専用のファイルブックを作って他の紙モノとは区別して保存しましょう。
- ★ポイント
- ・クレジットカードや投資関係の紙モノは、オンラインで確認できるように手続きをする
・税金の手続きで使う領収書は年度別のホルダーにまとめておく
・水道光熱費の検針票は支払いが済んだら捨てる。一年間の記録を残しておきたい場合は、専用のホルダーを作る
・紙モノをまとめたら必ず見出しを付ける

蛇腹式のドキュメントブックは、月別や種類別にひとまとめにしたいときに便利
4.一時置きの定位置を設ける
片付けてスッキリしたのもつかの間、翌日には再び紙モノが増えてしまいます。やってもやっても片付かないような気分になってヤル気が落ちてしまいがちですが、毎日のことなので処理をあまり先延ばしにしたくはありません。そこで活用したいのが、「一時置き」というやり方です。
レターラックやトレイを用意して、ダイニングテーブルの近い所に定位置を設けます。家事の合い間や寝る前にその中身を点検。すぐに整理できないときでも、部屋のあちこちに置き忘れるようなことがなくなります。紙モノの内容に応じて保管するものはクリアホルダーに挟んだりカレンダーに書き込んだりして、不要なものはゴミ箱に捨てましょう。
- ★ポイント
- ・クリアホルダーと見出しラベルのストックは必須。すぐに挟めるように準備しておく
・郵便物やプリントのために家族別のトレイを用意する方法もある
・ダイニングキッチンのカウンターの片隅に、紙モノ整理コーナーを設けるのがおススメ

重ねておけるレタートレイにすると、家族別に分けるときに場所をとらない
紙モノ整理では、残す必要のある情報だけに絞り込むのが最大のポイント。ときどき点検をして、期限を過ぎたり用事が済んだりした紙モノは処分しましょう。そのためにも、簡単で見やすい方法で収納しておくと自然と片付きますよ。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
