【部屋】片付く部屋の収納3大ポイントと上手くいくコツ

「家が狭い」「収納が少ない」「家族が協力してくれない」など、片付かない悩みは尽きることがないようです。それでも、毎日を気持ちよく暮らしたい気持ちに変わりはありません。そこで、家族と過ごす場所から手を付けて、快適度を上げていくことにしましょう。

Original.png?jp.co

目次

    片付く部屋の収納3大ポイントと上手くいくコツ

    「家が狭い」「収納が少ない」「家族が協力してくれない」など、片付かない悩みは尽きることがないようです。それでも、毎日を気持ちよく暮らしたい気持ちに変わりはありません。そこで、家族と過ごす場所から手を付けて、快適度を上げていくことにしましょう。

    1. 1.家族で定位置を共有する
    2. 2.減らして出し入れをスムーズに
    3. 3.「スッキリ」の微調整をする

    1.家族で定位置を共有する

    家族みんなが使うものは、子どもも含めて誰もが簡単に出し入れできるようにすることが肝心。本や雑誌、文房具、救急用品、書類など、使いたいと思った時にはすぐ取り出せて、使い終わったら自然と元に戻せるように、使う場所の近くにモノの定位置を決めて収納するのが合理的です。

    そう考えると、家族共有の持ち物は、みんながいつも過ごすリビングダイニングにしまうのが最適。ちょうどいい収納がないときには、なるべく近い所にしまえるように収納用品を活用しましょう。

    コツ1:ひと目ひと手間で簡単に

    よく使うモノをしまうときには、取り出しやすくしまいやすいことが第一。棚収納は正面から、引き出し収納は上から見てすべてが見渡せて、ひと手間で出せるようにします。棚の手前と奥を使い分けるには、使用頻度の低いモノやストック品を奥にしまいましょう。

    コツ2:収納用品を上手に使う

    モノの特徴にあった収納用品を選ぶのも大切。書類であればA4サイズに統一して、バインダーやファイルボックスに。耳かきや爪切りといった細かいものは、小さな入れ物に。メモをとったり手紙を開封したり、文房具はトレイや箱に。持ち物を整理しやすい方法にします。

    コツ3:1枠1カテゴリーにまとめる

    引き出しと棚は1段ごと、収納容器は1ケースごとに、しまうモノの種類を決めておきましょう。1つの枠に違うカテゴリーを一緒にしまう場合は、仕切り板を入れて混ざらないようにしっかりと区画。さらに、中身を書いたラベルを貼っておくと、家族にもモノのありかがすぐ分かります。

    子どもにも分かるようラベルに簡単な絵を描いたり、写真を貼ったりする方法もある
    子どもにも分かるようラベルに簡単な絵を描いたり、写真を貼ったりする方法もある

    2.減らして出し入れをスムーズに

    モノが多いと、棚や引き出しに詰め込みたくなります。収納が満杯になっていると、出し入れがしにくくて、しまったまま使わなくなるモノが増えてきます。実は、しまいっぱなしになっているモノは、なくてもいいのです。ただ、捨てるタイミングがつかめないだけなので、収納の中身を総点検しましょう。

    いったん、すべてを取り出してみると、どれが必要なのかが分かります。「これは使わない」と、すぐに判断できるモノはゴミ袋へ。心の整理が必要で判断に迷うモノは後回しでOK。ただし、保留にしたモノは箱や袋に入れて、「使うモノ」と区別がつくようにしておきます。

    コツ1:捨てない言い訳を減らす

    「いつか」「もしかして」「とりあえず」は、捨てずにすませるための言い訳ワード。「ないと不安」「捨てると必要になる」といった思いがあると、決断が鈍ります。でも、冷静に考えてみれば、その答えはシンプルなことです。「いつか」の期限は1年、「もしかして」は今すぐ使う、「とりあえず」は使う場所に出しておく。しまいこむのを止めて、使うチャンスにつなげましょう。

    コツ2:飾って写真に撮って処分する

    使うわけではないけれど捨てにくいのが、子どもの作った作品、ぬいぐるみや人形。もう捨ててもいいと思っていても、思い出があると踏み切れないものです。そんなときには場所を決めて、そこに飾って鑑賞してから残し方を考えます。思いで深いモノは、ひとり一箱分の思い出ボックスに。処分するときには写真を撮って保存。形は無くても証しは残ります。ひとことメッセージを添えて、いい記念にしましょう。

    コツ3:ゴミにするのは最後の最後でOK

    どんなに高価なモノでも、しまったままでは価値がありません。むしろスペースの無駄使いにつながります。手放す先を見つけて、次に使ってくれる人を探すのも手です。たとえば新品は寄付、新品同様はリサイクル店やネットオークション、使ってもらえるだけでいい場合はフリーマーケットといった具合。それでも行き先が見つからないモノは捨てることにします。

    子どもの作品を家族で鑑賞。たくさん褒めてあげたい
    子どもの作品を家族で鑑賞。たくさん褒めてあげたい

    3.「スッキリ」の微調整をする

    片づけた直後の部屋は、スッキリとして気持ちがいいものです。ところが、生活しているうちにモノが増えてきたり、出したままになったりすることがあります。だからと言って、がっかりしないでください。

    スッキリした部屋を維持するには微調整が必要です。新たに加わったモノには置き場所を決める、モノをしまう場所がなくなったら間引く、家族の誰もが無理なくできるしまい方にする。その点を頭に入れて、家の中を見回して手直ししましょう。

    コツ1:モノを増やさないようにする

    持ち物を減らすと余裕のスペースが生まれるので、買い物をしたくなってモノが増えてしまいがちです。でも、使い切れずに捨てることになったモノを思い返してみれば、安易な誘惑に負けるわけにはいきません。買う時こそ慎重になって、必要性を考えて手に入れましょう。

    コツ2:室内にモノの定位置を作る

    部屋の中にモノが出ていない、モデルルームのような部屋がスッキリのゴールとは限りません。よく使うカバンや帽子、上着はコートスタンドや壁付けのフックに掛るといったふうに、子どもの年齢や家族の得手不得手に合わせて、室内に定位置を作るのもいい方法です。戸棚の中に隠さなくても、続けられることを優先します。

    コツ3:使いながら収納を修正する

    なぜか出したままになりやすい、棚の中が乱雑になっている。そんな状況に気づいたら、収納は今のやり方でいいのか?と考えてみてください。だらしないからだと性格のせいにする前に、収納の場所やモノの分類、しまい方を点検します。自分や家族にとって、もっとやりやすい方法を見つけましょう。

    バスケットに入れるだけなら簡単。一人にひとつ用意しておくのもいい
    バスケットに入れるだけなら簡単。一人にひとつ用意しておくのもいい

    せっかく片付けたのに、またすぐ散らかる。そんな日々にウンザリしますが、その散らかりを少しでも小さくして、家族と一緒にできるやり方にしましょう。ひとりで頑張らなくていい明日が待っていますよ。


    <アイリス収納・インテリアドットコムのおすすめ商品>

    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
    clear

    カテゴリー