キッチン
狭いキッチンでも快適に料理がしたい!
/東京都 Acoさん
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- お悩み
狭く、個室になってるキッチンです。
まな板を使う場所がないのと、作った物をちょっと置くスペースもないので、床に置いたりしています。狭いスペースで使いやすいキッチンにできたらなと思い、ご相談させていただきました。
point1空いている壁を活用しましょう
賃貸ということもあって、好き勝手に改良できないのが歯がゆいこととお察しします。それでも、手を加えて使い勝手を良くしている様子をひと目見て、お料理が好きなのだと分かりました。
すでにあれこれ試されてきたこと思いますので、これからご紹介する提案のなかからヒントを掴んでいただけると嬉しいです。
そこでまず最初に、調理の流れに沿って道具を配置できるように、空いている壁を使おうと考えました。
画像を拝見したところ、レンジと冷蔵庫の間の壁と流しの前面壁が使えそうです。流しの前はすでにタオルハンガー状のパイプを利用されていますね。突っ張り式のラックに付け替えることで、よく使う調味料や道具を置くことができて便利です。
また、レンジ横の壁に床から天井までの突っ張り式パネルを取り付けて、ここも同じように収納場所として活用してはいかがでしょう。
■ pick up item ■
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天井にポールを突っ張らせることで部屋の仕切りや、小物を掛けるのに使用できる伸縮間仕切り。
point2調理台がわりになるスペースを広げましょう
流し横のカウンターは、調理台として使えるよう、少しでもスペースを広げたいですね。
たとえば、カウンターの上にセットしている木製のラックですが、下段の棚板の位置を上にずらすことができると、カウンターとの間が空くので調理作業もしやすくなります。カウンターを調理台として使う際には、コの字ラック(調味料の台として利用されているもの)を使って、下ごしらえをしている材料をバットやボウルに入れて、立体的に置いておけるとよさそうです。上にずらした棚板の段は、食材の一時置きなどに使えるよう空けておけると、フリースペースとして融通が利くと思います。
また、流しの部分にはスライド式の調理台をセットして、調理スペースを広げてみてはいかがでしょう。
point3ワゴンを利用しましょう
キッチンの広さが限られているので、今以上に家具を増やせないのですが、ワゴンなら移動できるので調理台としてだけではなく収納スペースとしても活躍してくれると思います。今お手持ちのワゴンはカウンターの下に収まるサイズですか?
ふだんはカウンターの下に収まっていて、料理するときに引っぱり出してきて調理台として使えると助かりますね。パーツを組み立てるワゴンなら、カウンター下のサイズに合わせて選ぶことができて便利です。仮に幅40センチ、奥行き35センチの棚板3枚と、60センチの長さのポールとキャスターを組み合わせたワゴンが使えるかどうか、検討してみてはいかがでしょう。
コンパクトなキッチンで毎日楽しく料理ができるといいですね。

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すはらひろこ
(住空間デザイナー )一級建築士、インテリアコーディネーター。
株式会社アビタ・クエスト代表取締役。共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のBefoe After企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK教育「住まい自分流」ほかテレビ・ラジオ出演や講演など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。