十五夜(中秋の名月)を楽しもう
「十五夜(中秋の名月)」は秋の行事として有名ですが、改めて見つめ直してみませんか?
「子供の頃はちゃんとお供えしたけれど、最近は全くしていないわ」という方もいるのでは?
ぜひ今年は家族でお月見を楽しみましょう!
■今年の「十五夜(中秋の名月)」っていつ?
中秋の名月は、「毎年●日」と決まっているものではありません。
旧暦の8月15日の夜の月のことを指しますが、毎年、少しずつ日にちが変わります。
また、必ずしも十五夜の月が満月とも限りません。
2009年 | 10月3日(土) | 翌日が満月 |
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2010年 | 9月22日(水) | 翌日が満月 |
2011年 | 9月12日(月) | 満月 |
2012年 | 9月30日(日) | 満月 |
2013年 | 9月19日(木) | 満月 |
■飾り・お供えについて
十五夜は、豊作や収穫を祝う、感謝の行事です。
豊穣のシンボルであるお月様に、豊かな恵みを感謝して、収穫したばかりの農作物をお供えするのが習わしです。
月見団子の他、里芋、サツマイモ、栗、柿、ぶどうなどの作物と秋の七草を供えます。
「十五夜」と聞くと誰もが思い浮かべるのは、月見団子とススキの組み合わせではないしょうか。
そんな月見団子ですが、その数は暦によって、決められています。通常は12個、そしてうるう年は13個作ります。
秋の七草とは?
春の七草は、七草粥などで食して無病長寿を願うものですが、秋の七草は眺めて楽しむ植物達です。
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《萩(ハギ)》 -
《ススキ》 -
《葛(クズ)》
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《撫子(ナデシコ)》 -
《女郎花(オミナエシ)》 -
《藤袴(フジバカマ)》 -
《桔梗(キキョウ)》
■十三夜とは?
「十五夜」は有名ですが、「十三夜」を知っていますか?
実は、こちらもお月見のことなんですよ。
十五夜が旧暦の8月15日だったのに対して、十三夜は旧暦9月13日の夜の月を楽しみます。
2009年 | 10月30日(金) |
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2010年 | 10月20日(水) |
2011年 | 10月9日(日) |
2012年 | 10月27日(土) |
2013年 | 10月17日(木) |
十三夜の由来には、いくつか説がありますが、宇多法皇が9月13日の月を「無双(ふたつとないほど優れていること)」と賞したという説や、醍醐天皇が催した「観月の宴」が元になったという説などがあります。
十五夜(中秋の名月)のルーツは中国なのですが、十三夜のお月見は、日本独自の風習です。
十五夜と十三夜は一対として考えられており、どちらか片方だけの月見をすることを「片月見(かたつきみ)」や「片見月(かたみつき)」と言って、縁起がよくないとされています。
また、十五夜の後からする月見なので「後月見」ともいいます。
ぜひ今年は、十五夜、十三夜あわせて、家族と一緒に楽しんでみましょう。