いよいよ夏本番。週末や夏期休暇には、海に山にと愛車でレジャーに出かける方も多いのではないでしょうか。
レジャーから帰った愛車は潮風や泥ですっかりコーティングされて、塗装面が傷み錆びやすくなります。
愛車にこびりついた塩分や泥は、徹底的に落として汚れや錆から守ってあげたいものです。
そこでお勧めなのが、「高圧洗浄機」を使った洗車です。
ガンコな汚れも簡単に落とせる上に、水の使用量も抑えられて、一石二鳥!
高圧洗浄機を準備しよう
ところで、「高圧洗浄機」とはそもそもどのようなものなのでしょうか?
これはその名の通り、高圧の水で洗浄する機械のこと。
ホースの口をつまんで圧力を高めると、水が勢いよく噴き出しますよね。
高圧洗浄機はこれよりも強い水圧を作り、より少量の水で汚れを落とすものです。

水道に接続

電源を確保
「ロングノズルタイプ FBN-611P」

※販売を終了しました。
水道に接続するときには、ホースを直接、蛇口につなげます。庭の水まき用ホースのアタッチメントなどが蛇口についている場合は、一時的にそれを外してホースをつなげましょう。 また、屋外用の電源コンセントがない場合は、室内から延長コードを使うなどして確保します。
まずは目立った汚れ落としから

最初に、ボディは広角ランス、タイヤはターボランス・・・と、
使い分けながら水洗い。

高圧洗浄機を使った洗車といっても、手順は通常の洗車とあまり変わりません。
初めに、目立った埃や大きな砂、こびりついた泥などを水のみの予洗いで落とします。
とはいえ、このときの労力は通常の手洗い洗車とは桁違い! 驚くほどの短時間で、あっという間にキレイになります。
ボディやガラスなどの汚れを落とすには、噴射する水の幅が広い「広角ランス」が便利。
一方、タイヤやタイヤハウスなどの足回りは汚れがガンコなため、
幅の狭い水を"らせん"状に噴射する「ターボランス」で、勢いよく吹き飛ばすのが良いでしょう。
ブラシを使わずに水圧だけで大方の汚れを落とせてしまうので、車体に傷がつく心配が少ないのがいいですね。
簡易的な洗車であれば、この手順だけでも十分なのではと思えるほど、おもしろいくらいに汚れが落ちますよ。


カーシャンプーの使い方
予洗いで大まかな汚れが落とせたら、カーシャンプーを使ってしっかりと洗います。
手洗い洗車の場合、バケツにカーシャンプーを用意して何度もスポンジをつけて擦らなくてはなりません。
しかし「高圧洗浄機」ならば、この面倒な手順も簡単かつあっという間に行えます。
カーシャンプーを使う場合は、本体後部のタンクに薄めたカーシャンプーを入れます。
バケツやジョーロなどに用意しておき、本洗いの前にセットするのがいいでしょう。

カーシャンプーの濃度を調節

タンクにセットします
高圧洗浄機専用のカーシャンプーもありますが、手に入らない場合は一般的なカーシャンプーでも問題ありません。
通常は、使用方法通りの濃度で薄めればOK。汚れがひどいときは濃い目にしても構いませんし、ガラスコーティングを施した車や、汚れがひどくないときは薄めでもいいでしょう。
タンクにカーシャンプーをセットしたら、ノズルをブラシに付け替えます。
ブラシは柔らかめなので、ボディを洗っても傷がつく心配はありません。ただし大きな汚れを先に落としておかないと、擦れて
傷になる怖れがあるのでご注意を。
ボディやガラス面を洗うときには、オプションの「回転ブラシ」がお勧め。
カーシャンプーを噴き出しながら、ブラシの内部が回転するため、ごしごしと擦る必要がありません。

便利な回転ブラシ
言うなれば、巨大な電動歯ブラシのような感じですね。
ボディ上でゆっくりと動かすだけで、綺麗に汚れが落とせます。
一方、タイヤ周りの汚れを落とすには、「ノーマルブラシ」を使うのも手。
洗車の部位ごとにアタッチメントを使い分けると、より簡単に洗車を行えます。
また、オプションのフォームランスを用いれば、カーシャンプーを泡状に
吹き付けることができてたいへん便利ですよ。
アタッチメントでルーフも車の下もラクラク


洗車をする際に厄介なのが、ワンボックスカーなどの高いルーフ。
いちいち踏み台を用意して、それを動かしながら洗車するのは本当にめんどうなものです。
また、アンダーボディにいたっては通常は洗車の対象外。
そこまで綺麗にすることはなかなかありません。
こうした部位を洗うときにお勧めなのがアタッチメント。
180度の屈折が可能な「フレキシブルノズル」を使えば、高ルーフも
アンダーボディもラクラク洗車できます。
より本格的な「アンダーボディランス」もお勧め。
クルマのアンダーボディはもちろん、雨樋の掃除などにも大活躍!

洗車を綺麗に仕上げるために

洗車後は乾かないうちに拭き上げよう
高圧洗浄機を使った洗車を綺麗に仕上げるためには、通常の手洗い洗車と同じく、水気を綺麗に拭き取ることが大切。とくに夏場はあっという間に乾いてしまうため、跡が残らないようすぐに水を拭き取るようにしましょう。
また、高圧洗浄機で洗車したとき、とくにアンダーボディも洗ったときは、驚くほどの泥汚れが流れ出ます。カーポートなどに流れ出た汚れを高圧洗浄機で洗い流そうとすると、かえって汚れが跳ねることも。
洗車した場所を綺麗にするときは、一度、クルマを別の場所に動かした方が良いでしょう。
「高圧洗浄機」プロの洗車のワンポイント
「高圧洗浄機を使った洗車はたいへん便利なものです。
しかし、ターボランスのように高圧な水流をボディの一箇所に続けて吹き付けたり、大きな汚れを落とさないままブラシをかけたりするなど、方法を誤ると愛車を傷つけることにもつながりかねません。
十分に注意して楽しいカーライフを送ってください。

夏場の洗車は水遊び!?

機械の力で水を勢いよく噴き出す高圧洗浄機。実際のところ、かなりの水しぶきも飛び散ります。
注意さえしていればそれほど濡れることはありませんが、足下はびしょびしょになっても構わない格好で望んだ方が良いでしょう。
また、これからの季節、むしろ思い切って水遊びと割り切ってしまうのもいいかもしれません。
お子様と一緒に水遊び感覚で、愛車をピカピカに磨くのも楽しそうですね。
外壁や庭の掃除にも大活躍
高圧洗浄機が活躍するのは、何も洗車に限った話ではありません。
家の外壁、玄関やエントランスのタイル、カーポート、雨樋、ブロック塀、etc.
普通の掃除方法ではとても落とせないようなコケや汚れも、
高圧洗浄機ならばいとも簡単に綺麗にしてしまいます。ぜひともお試しあれ!

