よく使うものはより使いやすい場所に
冷蔵庫の収納のポイントは「ゾーニング」にあることを第16回でご紹介しました。
よく使う、すぐ食べるものを、最下段と下から2段目に集中して置くことがポイントです。この位置は、目につきやすいこと、手が届きやすい位置なので、使い損なって食品をダメにしてしまう頻度を少なくすることができます。

残りもの 開封したもの
食事で食べ残してしまったものは、数日のうちには食べきらなくてはいけません。 残したものを置くエリアを、一番目につきやすくて、手の届きやすい位置に決めておきましょう。
扉を開けてすぐの位置が一番、手の届きやすい位置になります。
冷蔵庫をあけたら、必ずこのエリアをチェックする習慣をつけるようにし、最優先でここにある食品を食べるようにしましょう。
また、開封した状態の食品も、早めに消費する必要があります。同じエリアに置いて、こまめにチェックし、早めに使い切るようにします。
朝食セット パン 和食
毎日使う常備品は、ラックなどにまとめてセットにしておきます。これらも、目につきやすいところを定位置にします。
朝食がパン食なら、パンに使うジャムやバター、チーズなどいっしょにした「パン食セット」、ご飯なら、生ふりかけやつくだに、珍味など「ご飯食セット」にして、食卓にそのまま出せるようにしておくと、ラク家事につながります。
容器は運びやすいように、ハンドルや持ち手のついたものにしてもよいでしょう。
賞味期限の短いもの
食品の中でも足の早い練り製品や、豆腐など賞味期限が短いので、長く保存することができません。これらの食品は、早く食べなければいけないので、冷蔵庫の中で紛れないようにしておく工夫が必要です。
そこで、「賞味期限の短いもの」というグループを作って、まとめておきます。開封したら、使いかけコーナーへ移動させ、より早く使い切るというルールを作っておきます。
収納のワンポイントアドバイス
○入れる容器の工夫
毎日使う食品ほど、取りだしやすく使いやすい状態にしておくと、ラク家事につながります。
お味噌汁を作る時に使うお味噌。毎日冷蔵庫から出し入れしていますが、これをハンドル付きの調味量入れに入れると、使い勝手がぐんとあがります。
シングルハンドで取り出すことができ、蓋も片手で開けることができ、スプーンをセットしておけば、毎日のお味噌汁作りがラクになります。
これは、毎朝食べるヨーグルトなども、調味入れ容器にセットし、容器内にスプーンを常備しておくと、洗い物も一つ減らせます。
○ラックの形もポイント
まとめるラックは、手前の空いた容器にすると、何が入っているか、ひと目でわかりやすくなります。また、ラックを引き出さなくてもすぐに使うこともできます。使いかけやすぐ食べなければいけない食品は、ラックの手前に置いておきましょう。
今回のポイント!
よく使う食品ほど、使いやすい容器や、場所を選び、毎日の食事作りをラク家事に