ラグ・カーペット・マットの選び方

お部屋の印象を大きく左右するラグ・カーペット・マット。 生活スタイルや設置する場所に合わせて適切なものを選べば、インテリアとしての魅力だけでなく、快適さや使い勝手もぐんとアップします。 この記事では、特徴や選び方のコツをご紹介しますので、ぜひご自身にぴったりの1枚を見つけてください。

目次

  1. ラグの選び方
    1. サイズで選ぶ
    2. シーン別で選ぶ
    3. 素材で選ぶ
    4. 色・デザインで選ぶ
    5. 機能で選ぶ
  2. カーペットの選び方
    1. 敷き方・サイズで選ぶ
    2. 素材で選ぶ
    3. 機能で選ぶ
    4. 色・デザインで選ぶ
    5. 場所で選ぶ

アイリスプラザのラグ・カーペット・マットの選び方

01ラグの選び方

サイズで選ぶ

ラグのサイズは、部屋の広さや家具の配置に大きく影響します。 リビングなら140×200cm ~ 200×250cmが一般的な目安です。 ソファの前脚がラグに乗る程度が理想で、広い空間ではソファ全体とテーブルが収まるサイズを選ぶと一体感が生まれます。

■サイズ選びのコツ

·載せる家具に対して余裕のある大きめのサイズを選ぶ

·部屋の床が少し見えるくらいがすっきり見える

·ゾーニング(空間の仕切り)目的ならラグを大きめに

設置場所 サイズの目安 ポイント
ソファ前 140×200cm~ ソファの前脚がラグに乗るくらいが理想
ベッドサイド 60×90cm~またはベッドの下全体 足を下ろしたときにラグの上に乗るサイズが理想
ダイニングセット 200×250cm~ 椅子を引いてもラグからはみ出ないサイズで
ワンルーム 130×190cm 前後 家具とのバランスが大切

シーン別で選ぶ

@リビング

サイズ目安:140×200cm~200×250cm

■ポイント

·小さすぎるとラグだけが浮いて見える

·大きめに敷くと空間をゾーニングできて高級感が出る

Aダイニング

サイズ目安:200×250cm~

■ポイント

·小さいと椅子の脚が引っかかって危険&ストレスに

·耐久性のある素材(ナイロンなど)との組み合わせも◎

Bベッドサイド

サイズ目安:60×90cm~140×200cm

■ポイント

·素足で触れる機会が多いため肌触りが重要

·柔らかく静音性のある素材がおすすめ

Cワンルーム・1人暮らし

サイズ目安:130×190cm or 140×200cm

■ポイント

·床を一部見せることで“抜け感”が生まれ、広く感じる

·大きすぎると圧迫感、掃除もしづらくなる

D玄関・洗面スペース・キッチン

サイズ目安:50×80cm~90×130cm

■ポイント

·玄関:靴の脱ぎ履きで汚れやすいため、洗える素材&滑り止め付きが必須

·洗面スペース:水はね対策には薄手で吸水性・速乾性のあるラグがおすすめ

·立っている時間が長いため、足が疲れにくい厚めのタイプを選ぶと◎

素材で選ぶ

ラグの素材は、肌触り・耐久性・季節感・価格などに大きく影響します。 使用シーンやライフスタイルに合ったものを選びましょう。

■素材選びのポイント

·肌触り重視:天然素材(ウール、コットン)がおすすめ

·お手入れ重視:合成繊維(ポリエステル、ナイロン)が便利

·季節感を出したい:夏はイ草やコットンで涼しげに、冬はウールで暖かく

素材 特徴 メリット デメリット おすすめの方
ウール 羊毛素材
調湿性・弾力性・保湿力に優れる
1年中快適
家具跡が戻りやすく高耐久、高級感あり
虫、カビに弱く、やや高価 上質なインテリアを求める人
1年通して快適に過ごしたい人
コットン(綿) 柔らかく、吸水性が高い 洗濯できて衛生的、
通気性も良く肌にやさしい
しわ・縮みやすい羽毛立ちもあり お手入れを楽にしたい人
ポリエステル 化学繊維、耐久性と発色性に優れる 色落ちしにくい、汚れにも強く掃除しやすい 静電気が起きやすく、熱にやや弱い お手入れを楽にしたい人、コスパ重視派
ナイロン 強度、弾力がトップクラス 摩耗・へたりに強く、長持ちしやすい 価格がやや高め、静電気が起きやすい デザイン重視の人、安くふんわり感を求める人
アクリル ウール調の風合いを持つ合成繊維 発色が良く、価格も手ごろでふんわり柔らか 毛玉ができやすく、熱にやや弱い デザイン重視の人
安くふんわり感を求める人
ポリプロピレン 軽量で吸水しにくい、カビ・虫に強い 汚れ・水に強く低価格
屋外にも使える
静電気が起きやすく、熱に弱い 屋外や玄関などで使用したい人
イ草 日本の伝統素材
清涼感、和の香りが魅力
消臭・抗菌・調湿効果がある
夏に最適
摩耗に弱く、冬は冷たく感じる
水分に弱い
和室、アジアンテイスト好き
涼しく過ごしたい人
麻(リネン) 通気性・速乾性が高い サラッとした清涼感、蒸れにくく快適 しわになりやすく、やや硬めの肌触り 暑がりの人
夏用ラグを探している人
シルク 蚕の繭由来の天然素材
なめらかで美しい光沢
なめらかな触り心地
上品な光沢感と高級感
デリケートで水分・摩擦・日光に弱い
高価
高級感重視の人
特別な空間に使用したい人

色・デザインで選ぶ

ラグは床面積の大部分を占めるため、部屋の印象を大きく左右します。 色や柄は、インテリア全体とのバランスを意識しましょう。

■色選びのポイント

·明るい色(ベージュ・アイボリー):部屋が広く見える

·中間色(グレー・ブラウン):落ち着いた雰囲気で他の家具とも馴染みやすい

·アクセントカラー(ネイビー・グリーン・柄物):空間の主役になる・単調さを回避

@シャギーラグ

毛足が長く、ふわふわした手触りが特徴。見た目のボリューム感と柔らかさが人気。

■メリット

·足触りがとても柔らかくリラックス感◎

·インテリアのアクセントになる高級感ある見た目

■デメリット

·ほこり・ゴミが絡まりやすく、掃除がしづらい

·毛足が長い分、夏は少し蒸れやすい

Aフランネルラグ

短めの毛足で、肌触りがなめらかなタイプ。秋冬に人気が高い。

■メリット

·保温性が高く、肌触りがとても良い

·価格帯も手頃で種類が豊富

■デメリット

·毛玉になりやすい

·ほこりがつくと目立ちやすい

Bウィルトン織

イギリス発祥の高密度織りでつくられる高級ラグ。機械織りながら、手織りに近い風合いと高い耐久性を持っています。

■メリット

·非常に丈夫で、長く使ってもへたりにくい

·デザインの再現性が高く、緻密で美しい柄が表現できる

■デメリット

·他の機械織ラグに比べると価格が高め

·重量があるので敷き替えや移動がやや大変

C抜染ラグ

一度染めた生地から、色を抜いて柄を表現する技法で作られるラグ。ユーズド感やビンテージ風の仕上がりに。

■メリット

·柄がなじみやすく、空間に溶け込む

·アンティーク風・ビンテージ調にぴったり

■デメリット

·色落ちしやすい商品もある

·洗濯不可なものも多い

Dマイクロムートンラグ

極細のマイクロファイバーを使用した、肌触りのよいラグ。冬場はあたたく過ごせます。

■メリット

·触れた瞬間からあたたかい

·毛布のようなやさしい質感で癒やされる

■デメリット

·汚れがつきやすい素材もあり、静電気も起きやすい

·夏場は不向き

機能で選ぶ

防音・防ダニ・滑り止め・床暖房対応など、ラグにはさまざまな機能があります。 小さなお子様やペットがいる家庭では、安全性や清潔さを重視した機能付きラグを選ぶと安心です。

機能名 特徴 メリット デメリット おすすめの方
防音・消音 衝撃音を吸収する素材・構造 階下への音の配慮に◎
お子様が走り周っても安心
厚みがあり、掃除機がかけづらい 集合住宅、マンションに住んでいる人
お子様やペットがいる家庭
滑り止め 裏面に滑り止め加工が施されており、ずれを防止  ずれにくく安全
家具の下にも安心して使える
床に跡が残ることも お子様や高齢者、ペットがいる家庭
床暖房
ホットカーペット対応
熱を通す加工がされている 床暖房、ホットカーペットと併用できる 通気性が悪く、熱がこもりやすい ホットカーペットや床暖房を使用する家庭
抗菌・防臭・防ダニ 繊維に特殊加工がされており、
菌やダニ、ニオイを抑える
清潔に保ちやすい
ペットやお子様にも安心
効果は永久ではない お子様やペットがいる家庭
洗える・ウォッシャブル 丸洗いできる 手軽に清潔さを保てる 大きなラグだと洗濯機に入らないことも お子様や高齢者、ペットがいる家庭
撥水・防水 水分をはじく加工がされている すぐに拭き取れる
しみになりにくい
洗濯などで効果が落ちる ダイニングやキッチン周りで使用したい人
蓄熱・保温 熱を逃がさない加工 冬場の床冷え対策に最適 夏場は暑く感じるため季節で使い分けが必要 冬に足元が冷えるフローリングの家庭

02カーペットの選び方

敷き方・サイズで選ぶ

カーペットは部屋全体に敷き詰める「全面敷き」や、部分的に敷く「部分敷き」があります。 全面敷きは断熱性や防音性に優れ、部分敷きは模様替えや掃除がしやすいのが特徴です。部屋の用途やライフスタイルに合わせて選びましょう。

@敷き詰め(全面敷き)

部屋の壁から壁まで、床全体をカーペットで覆う敷き方。

■特徴

·フローリングが一切見えない、ホテルライクな一体感

·冷気・足音・ほこりの拡散をしっかり防ぐ

·防音・断熱・転倒対策として特に優秀

■メリット

·防音性・断熱性が非常に高い

·部屋に高級感と統一感が出る

·掃除機のかけ残しが少ない(ほこりが舞いにくい)

■デメリット

·施工(採寸・カット・固定)が必要な場合もある

·引越しや模様替えに不向き

·汚れたときに一部だけ交換しにくい

カーペットは、部屋の実寸に合わせてオーダーカットするのが基本です。 壁から壁まで敷く場合は、壁際に5mm~1cmほどのすき間をあけると湿気がこもりにくくなります。 賃貸などでオーダーが難しい場合は、市販サイズの中からできるだけ大きなものを選び、家具や壁に合わせて配置しましょう。

Aピース敷き(部分敷き)

ラグやマットのように必要な場所だけ敷くスタイル。

■特徴

·デザイン・アクセント性が高く、手軽に取り入れやすい

·ソファ下、ベッド横、キッチン前などピンポイントで使える

■メリット

·サイズ・デザインが豊富で選びやすい

·汚れた部分だけ交換・洗濯が可能

·季節や気分で気軽に模様替えできる

■デメリット

·敷かれていない部分との段差やずれに注意

·ほこり・音・冷気は床から伝わりやすい

·安っぽく見えることもある

カーペットのサイズを決める際は、家具の配置を基準に考えるのがおすすめです。 「家具をカーペットに乗せるかどうか」を基準にすると、全体のバランスが取りやすくなります。 特に、カーペットが小さすぎると空間がアンバランスに見えてしまうため、家具よりもプラス20~30cm程度大きいサイズにすると、見た目も使い勝手も良くなります。

素材で選ぶ

カーペットの素材は、肌触りや耐久性、メンテナンス性に影響します。 使用目的やライフスタイルに合わせて選びましょう。

■素材選びのポイント

·ウールやコットンなど天然素材は快適性重視の空間におすすめ

·ナイロン・ポリエステル・ポリプロピレンなどの化学繊維は耐久性・価格・手入れのしやすさで選ぶと◎

素材 特徴 メリット デメリット 向いている場所・用途
ウール 天然素材
保温性・吸湿性・弾力性に優れる
高級感があり、断熱・防音性◎
肌触りが良い
高価で害虫対策が必要
湿気に注意
リビング・寝室
ナイロン 耐摩耗性が非常に高く、形状記憶性も◎ 丈夫で汚れに強い
へたれにくい
静電気が起きやすい
やや硬めの肌触り
子ども部屋・ダイニング・商業施設
ポリエステル 化学繊維で発色性が良く
コスパも良い
カラフルなデザインで、柔らかく軽量 摩耗にはやや弱い
静電気が起きやすい
インテリア重視の空間
模様替えを楽しむ部屋
ポリプロピレン 撥水性があり、汚れやカビに強い
コスパも良い
安価で軽量
水や汚れに強く、色柄が豊富
熱に弱く、高級感に欠ける キッチン・脱衣所・子ども部屋・賃貸
コットン 吸水性・通気性に優れ、
やさしい肌触りの天然素材
素足でも心地よい
洗えて肌にやさしい
しわになりやすく、縮みやすい
摩耗にはやや弱い
夏用ラグ・ベッドサイド・子ども部屋

機能で選ぶ

カーペットには、さまざまな機能が付加されているものがあります。 使用環境や目的に応じて、必要な機能を備えたカーペットを選びましょう。

機能 特徴 メリット 向いている場所・用途
防音性 生活音を吸収、階下への音漏れを軽減 集合住宅での騒音対策に効果的 マンションのリビング・子ども部屋
防ダニ・抗菌 ダニの繁殖や菌の増殖を抑える加工が施されている 清潔に保ちやすい 寝室・子ども部屋・ペットのいる部屋
撥水・防汚 水分をはじく加工がされており
汚れがしみこみにくい
食べこぼしや飲みこぼしにも対応しやすい ダイニング・キッチン・子ども部屋
滑り止め 裏面に滑り止め加工が施されており、
カーペットのずれを防止
安全性が高く、転倒防止に役立つ お子様や高齢者、ペットがいる家庭
床暖房対応 床暖房の熱に耐えられる素材で作られている 冬場でも快適に使用でき、暖房効率も良い 床暖房を使用している場所
洗えるタイプ 洗濯可能な素材で作られている お手入れが簡単で清潔に保ちやすい お子様や高齢者、ペットがいる家庭
防炎加工 火が付きにくい加工が施されており、
万が一の火災時にも延焼を防ぐ
安全性が高い
公共施設などでも使用可能
キッチンや床暖房器具周辺、公共施設など
静電気防止 静電気の発生を抑える加工が施されており、
ほこりの付着などを軽減
冬場の静電気対策に効果的 冬場のリビングや寝室など

色・デザインで選ぶ

カーペットの色やデザインは、部屋の雰囲気を大きく左右します。 インテリアとの調和を考えて選びましょう。

■色・デザイン選びのポイント

·明るい色(ベージュ、ライトグレーなど): 部屋を広く見せる

·暗い色(ネイビー、ダークブラウンなど): 空間を引き締め、高級感を演出

·柄物(北欧風、モロッカン柄など): 部屋のアクセントになり、個性的な空間を作る

デザインタイプ 特徴 向いている空間・インテリア 印象・効果
無地(ソリッド) 色のみで構成されており、
どんな空間にも合わせやすい
ミニマル・モダンな空間 空間を広く、すっきり見せる
幾何学柄 モダンでスタイリッシュな印象を与える
幾何学的なラインやパターン
北欧・モダン 個性・都会的なセンスを演出
オリエンタル柄 ペルシャ絨毯のような伝統的な模様
重圧でクラシックな雰囲気
アンティーク調・クラシックスタイル 高級感・芸術的な印象を与える
ボタニカル・花柄 花や植物をモチーフにした柄
やさしくナチュラルな印象
ナチュラル・カントリースタイル 癒し・温かみ・柔らかさを演出
シャギー(毛足長め) 毛足が長くふんわりとした
立体的な質感が特徴
ラグジュアリー空間・寝室・リビング くつろぎ・高級感・柔らかい印象
ストライプ・チェック 縦横のラインが入ったパターンで、
視覚的な広がりを演出
モダン・カジュアル・子ども部屋 明るさ・リズム感・清潔感を演出
アニマル柄 ゼブラ・レオパードなど個性的な動物柄
アクセントやスパイスとして使う
エスニック・個性派スタイル インパクト・遊び心を演出
グラデーション 濃淡の移り変わりがある色合い
上品で洗練された印象
モダン・ホテルライク・大人スタイル 奥行き・静けさ・上質感を与える

場所で選ぶ

カーペットは、使用する場所によって求められる機能やデザインが異なります。 以下に、各部屋に適したカーペットの選び方をご紹介します。

設置場所 おすすめ素材 特徴・理由
リビング ウール・ナイロン ウールは踏み心地が良く調湿性・高級感がある
ナイロンは耐久性が高く汚れに強い
ダイニング ポリプロピレン・ナイロン ポリプロピレンは撥水性・防汚性が高く、食べこぼし対策に◎
ナイロンはへたりにくく、椅子の出し引きにも強い
寝室 ウール・コットン ウールは保温性と柔らかな感触で快眠をサポート
コットンは肌触りがやさしく静電気が起きにくい
子ども部屋 ポリエステル・コットン ポリエステルは軽量で洗えるものが多く、お手入れ簡単
ワンルーム ポリエステル・ナイロン デザイン性も豊富で軽くて敷き替えやすい
ナイロンは耐久性が高く、汚れに強くてお手入れが簡単
玄関・廊下 ポリプロピレン・ナイロン ポリプロピレンは汚れに強くすぐ乾く
ナイロンは擦れに強く耐久性が高いので、頻繁に通る場所に最適
キッチン ポリプロピレン 水濡れ・油汚れに強く、滑りにくい
掃除がしやすく扱いやすい。
ペットのいる部屋 ナイロン・ポリプロピレン ナイロンは爪にも強く毛が絡みにくい
ポリプロピレンは汚れに強く洗えるので衛生的
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