ラグ・カーペット・マットの選び方

お部屋の印象を大きく左右するラグ・カーペット・マット。 生活スタイルや設置する場所に合わせて適切なものを選べば、インテリアとしての魅力だけでなく、快適さや使い勝手もぐんとアップします。 この記事では、特徴や選び方のコツをご紹介しますので、ぜひご自身にぴったりの1枚を見つけてください。
目次
アイリスプラザのラグ・カーペット・マットの選び方
01ラグの選び方

サイズで選ぶ
ラグのサイズは、部屋の広さや家具の配置に大きく影響します。 リビングなら140×200cm ~ 200×250cmが一般的な目安です。 ソファの前脚がラグに乗る程度が理想で、広い空間ではソファ全体とテーブルが収まるサイズを選ぶと一体感が生まれます。
■サイズ選びのコツ
·載せる家具に対して余裕のある大きめのサイズを選ぶ
·部屋の床が少し見えるくらいがすっきり見える
·ゾーニング(空間の仕切り)目的ならラグを大きめに
設置場所 | サイズの目安 | ポイント |
---|---|---|
ソファ前 | 140×200cm~ | ソファの前脚がラグに乗るくらいが理想 |
ベッドサイド | 60×90cm~またはベッドの下全体 | 足を下ろしたときにラグの上に乗るサイズが理想 |
ダイニングセット | 200×250cm~ | 椅子を引いてもラグからはみ出ないサイズで |
ワンルーム | 130×190cm 前後 | 家具とのバランスが大切 |
シーン別で選ぶ
@リビング
サイズ目安:140×200cm~200×250cm
■ポイント
·小さすぎるとラグだけが浮いて見える
·大きめに敷くと空間をゾーニングできて高級感が出る
Aダイニング
サイズ目安:200×250cm~
■ポイント
·小さいと椅子の脚が引っかかって危険&ストレスに
·耐久性のある素材(ナイロンなど)との組み合わせも◎
Bベッドサイド
サイズ目安:60×90cm~140×200cm
■ポイント
·素足で触れる機会が多いため肌触りが重要
·柔らかく静音性のある素材がおすすめ
Cワンルーム・1人暮らし
サイズ目安:130×190cm or 140×200cm
■ポイント
·床を一部見せることで“抜け感”が生まれ、広く感じる
·大きすぎると圧迫感、掃除もしづらくなる
D玄関・洗面スペース・キッチン
サイズ目安:50×80cm~90×130cm
■ポイント
·玄関:靴の脱ぎ履きで汚れやすいため、洗える素材&滑り止め付きが必須
·洗面スペース:水はね対策には薄手で吸水性・速乾性のあるラグがおすすめ
·立っている時間が長いため、足が疲れにくい厚めのタイプを選ぶと◎
素材で選ぶ
ラグの素材は、肌触り・耐久性・季節感・価格などに大きく影響します。 使用シーンやライフスタイルに合ったものを選びましょう。
■素材選びのポイント
·肌触り重視:天然素材(ウール、コットン)がおすすめ
·お手入れ重視:合成繊維(ポリエステル、ナイロン)が便利
·季節感を出したい:夏はイ草やコットンで涼しげに、冬はウールで暖かく
素材 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめの方 |
---|---|---|---|---|
ウール | 羊毛素材 調湿性・弾力性・保湿力に優れる |
1年中快適 家具跡が戻りやすく高耐久、高級感あり |
虫、カビに弱く、やや高価 | 上質なインテリアを求める人 1年通して快適に過ごしたい人 |
コットン(綿) | 柔らかく、吸水性が高い | 洗濯できて衛生的、 通気性も良く肌にやさしい |
しわ・縮みやすい羽毛立ちもあり | お手入れを楽にしたい人 |
ポリエステル | 化学繊維、耐久性と発色性に優れる | 色落ちしにくい、汚れにも強く掃除しやすい | 静電気が起きやすく、熱にやや弱い | お手入れを楽にしたい人、コスパ重視派 |
ナイロン | 強度、弾力がトップクラス | 摩耗・へたりに強く、長持ちしやすい | 価格がやや高め、静電気が起きやすい | デザイン重視の人、安くふんわり感を求める人 |
アクリル | ウール調の風合いを持つ合成繊維 | 発色が良く、価格も手ごろでふんわり柔らか | 毛玉ができやすく、熱にやや弱い | デザイン重視の人 安くふんわり感を求める人 |
ポリプロピレン | 軽量で吸水しにくい、カビ・虫に強い | 汚れ・水に強く低価格 屋外にも使える |
静電気が起きやすく、熱に弱い | 屋外や玄関などで使用したい人 |
イ草 | 日本の伝統素材 清涼感、和の香りが魅力 |
消臭・抗菌・調湿効果がある 夏に最適 |
摩耗に弱く、冬は冷たく感じる 水分に弱い |
和室、アジアンテイスト好き 涼しく過ごしたい人 |
麻(リネン) | 通気性・速乾性が高い | サラッとした清涼感、蒸れにくく快適 | しわになりやすく、やや硬めの肌触り | 暑がりの人 夏用ラグを探している人 |
シルク | 蚕の繭由来の天然素材 なめらかで美しい光沢 |
なめらかな触り心地 上品な光沢感と高級感 |
デリケートで水分・摩擦・日光に弱い 高価 |
高級感重視の人 特別な空間に使用したい人 |
色・デザインで選ぶ
ラグは床面積の大部分を占めるため、部屋の印象を大きく左右します。 色や柄は、インテリア全体とのバランスを意識しましょう。
■色選びのポイント
·明るい色(ベージュ・アイボリー):部屋が広く見える
·中間色(グレー・ブラウン):落ち着いた雰囲気で他の家具とも馴染みやすい
·アクセントカラー(ネイビー・グリーン・柄物):空間の主役になる・単調さを回避
@シャギーラグ
毛足が長く、ふわふわした手触りが特徴。見た目のボリューム感と柔らかさが人気。
■メリット
·足触りがとても柔らかくリラックス感◎
·インテリアのアクセントになる高級感ある見た目
■デメリット
·ほこり・ゴミが絡まりやすく、掃除がしづらい
·毛足が長い分、夏は少し蒸れやすい
Aフランネルラグ
短めの毛足で、肌触りがなめらかなタイプ。秋冬に人気が高い。
■メリット
·保温性が高く、肌触りがとても良い
·価格帯も手頃で種類が豊富
■デメリット
·毛玉になりやすい
·ほこりがつくと目立ちやすい
Bウィルトン織
イギリス発祥の高密度織りでつくられる高級ラグ。機械織りながら、手織りに近い風合いと高い耐久性を持っています。
■メリット
·非常に丈夫で、長く使ってもへたりにくい
·デザインの再現性が高く、緻密で美しい柄が表現できる
■デメリット
·他の機械織ラグに比べると価格が高め
·重量があるので敷き替えや移動がやや大変
C抜染ラグ
一度染めた生地から、色を抜いて柄を表現する技法で作られるラグ。ユーズド感やビンテージ風の仕上がりに。
■メリット
·柄がなじみやすく、空間に溶け込む
·アンティーク風・ビンテージ調にぴったり
■デメリット
·色落ちしやすい商品もある
·洗濯不可なものも多い
Dマイクロムートンラグ
極細のマイクロファイバーを使用した、肌触りのよいラグ。冬場はあたたく過ごせます。
■メリット
·触れた瞬間からあたたかい
·毛布のようなやさしい質感で癒やされる
■デメリット
·汚れがつきやすい素材もあり、静電気も起きやすい
·夏場は不向き
機能で選ぶ
防音・防ダニ・滑り止め・床暖房対応など、ラグにはさまざまな機能があります。 小さなお子様やペットがいる家庭では、安全性や清潔さを重視した機能付きラグを選ぶと安心です。
機能名 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめの方 |
---|---|---|---|---|
防音・消音 | 衝撃音を吸収する素材・構造 | 階下への音の配慮に◎ お子様が走り周っても安心 |
厚みがあり、掃除機がかけづらい | 集合住宅、マンションに住んでいる人 お子様やペットがいる家庭 |
滑り止め | 裏面に滑り止め加工が施されており、ずれを防止 | ずれにくく安全 家具の下にも安心して使える |
床に跡が残ることも | お子様や高齢者、ペットがいる家庭 |
床暖房 ホットカーペット対応 |
熱を通す加工がされている | 床暖房、ホットカーペットと併用できる | 通気性が悪く、熱がこもりやすい | ホットカーペットや床暖房を使用する家庭 |
抗菌・防臭・防ダニ | 繊維に特殊加工がされており、 菌やダニ、ニオイを抑える |
清潔に保ちやすい ペットやお子様にも安心 |
効果は永久ではない | お子様やペットがいる家庭 |
洗える・ウォッシャブル | 丸洗いできる | 手軽に清潔さを保てる | 大きなラグだと洗濯機に入らないことも | お子様や高齢者、ペットがいる家庭 |
撥水・防水 | 水分をはじく加工がされている | すぐに拭き取れる しみになりにくい |
洗濯などで効果が落ちる | ダイニングやキッチン周りで使用したい人 |
蓄熱・保温 | 熱を逃がさない加工 | 冬場の床冷え対策に最適 | 夏場は暑く感じるため季節で使い分けが必要 | 冬に足元が冷えるフローリングの家庭 |
02カーペットの選び方

敷き方・サイズで選ぶ
カーペットは部屋全体に敷き詰める「全面敷き」や、部分的に敷く「部分敷き」があります。 全面敷きは断熱性や防音性に優れ、部分敷きは模様替えや掃除がしやすいのが特徴です。部屋の用途やライフスタイルに合わせて選びましょう。
@敷き詰め(全面敷き)
部屋の壁から壁まで、床全体をカーペットで覆う敷き方。
■特徴
·フローリングが一切見えない、ホテルライクな一体感
·冷気・足音・ほこりの拡散をしっかり防ぐ
·防音・断熱・転倒対策として特に優秀
■メリット
·防音性・断熱性が非常に高い
·部屋に高級感と統一感が出る
·掃除機のかけ残しが少ない(ほこりが舞いにくい)
■デメリット
·施工(採寸・カット・固定)が必要な場合もある
·引越しや模様替えに不向き
·汚れたときに一部だけ交換しにくい
カーペットは、部屋の実寸に合わせてオーダーカットするのが基本です。 壁から壁まで敷く場合は、壁際に5mm~1cmほどのすき間をあけると湿気がこもりにくくなります。 賃貸などでオーダーが難しい場合は、市販サイズの中からできるだけ大きなものを選び、家具や壁に合わせて配置しましょう。
Aピース敷き(部分敷き)
ラグやマットのように必要な場所だけ敷くスタイル。
■特徴
·デザイン・アクセント性が高く、手軽に取り入れやすい
·ソファ下、ベッド横、キッチン前などピンポイントで使える
■メリット
·サイズ・デザインが豊富で選びやすい
·汚れた部分だけ交換・洗濯が可能
·季節や気分で気軽に模様替えできる
■デメリット
·敷かれていない部分との段差やずれに注意
·ほこり・音・冷気は床から伝わりやすい
·安っぽく見えることもある
カーペットのサイズを決める際は、家具の配置を基準に考えるのがおすすめです。 「家具をカーペットに乗せるかどうか」を基準にすると、全体のバランスが取りやすくなります。 特に、カーペットが小さすぎると空間がアンバランスに見えてしまうため、家具よりもプラス20~30cm程度大きいサイズにすると、見た目も使い勝手も良くなります。
素材で選ぶ
カーペットの素材は、肌触りや耐久性、メンテナンス性に影響します。 使用目的やライフスタイルに合わせて選びましょう。
■素材選びのポイント
·ウールやコットンなど天然素材は快適性重視の空間におすすめ
·ナイロン・ポリエステル・ポリプロピレンなどの化学繊維は耐久性・価格・手入れのしやすさで選ぶと◎
素材 | 特徴 | メリット | デメリット | 向いている場所・用途 |
---|---|---|---|---|
ウール | 天然素材 保温性・吸湿性・弾力性に優れる |
高級感があり、断熱・防音性◎ 肌触りが良い |
高価で害虫対策が必要 湿気に注意 |
リビング・寝室 |
ナイロン | 耐摩耗性が非常に高く、形状記憶性も◎ | 丈夫で汚れに強い へたれにくい |
静電気が起きやすい やや硬めの肌触り |
子ども部屋・ダイニング・商業施設 |
ポリエステル | 化学繊維で発色性が良く コスパも良い |
カラフルなデザインで、柔らかく軽量 | 摩耗にはやや弱い 静電気が起きやすい |
インテリア重視の空間 模様替えを楽しむ部屋 |
ポリプロピレン | 撥水性があり、汚れやカビに強い コスパも良い |
安価で軽量 水や汚れに強く、色柄が豊富 |
熱に弱く、高級感に欠ける | キッチン・脱衣所・子ども部屋・賃貸 |
コットン | 吸水性・通気性に優れ、 やさしい肌触りの天然素材 |
素足でも心地よい 洗えて肌にやさしい |
しわになりやすく、縮みやすい 摩耗にはやや弱い |
夏用ラグ・ベッドサイド・子ども部屋 |
機能で選ぶ
カーペットには、さまざまな機能が付加されているものがあります。 使用環境や目的に応じて、必要な機能を備えたカーペットを選びましょう。
機能 | 特徴 | メリット | 向いている場所・用途 |
---|---|---|---|
防音性 | 生活音を吸収、階下への音漏れを軽減 | 集合住宅での騒音対策に効果的 | マンションのリビング・子ども部屋 |
防ダニ・抗菌 | ダニの繁殖や菌の増殖を抑える加工が施されている | 清潔に保ちやすい | 寝室・子ども部屋・ペットのいる部屋 |
撥水・防汚 | 水分をはじく加工がされており 汚れがしみこみにくい |
食べこぼしや飲みこぼしにも対応しやすい | ダイニング・キッチン・子ども部屋 |
滑り止め | 裏面に滑り止め加工が施されており、 カーペットのずれを防止 |
安全性が高く、転倒防止に役立つ | お子様や高齢者、ペットがいる家庭 |
床暖房対応 | 床暖房の熱に耐えられる素材で作られている | 冬場でも快適に使用でき、暖房効率も良い | 床暖房を使用している場所 |
洗えるタイプ | 洗濯可能な素材で作られている | お手入れが簡単で清潔に保ちやすい | お子様や高齢者、ペットがいる家庭 |
防炎加工 | 火が付きにくい加工が施されており、 万が一の火災時にも延焼を防ぐ |
安全性が高い 公共施設などでも使用可能 |
キッチンや床暖房器具周辺、公共施設など |
静電気防止 | 静電気の発生を抑える加工が施されており、 ほこりの付着などを軽減 |
冬場の静電気対策に効果的 | 冬場のリビングや寝室など |
色・デザインで選ぶ
カーペットの色やデザインは、部屋の雰囲気を大きく左右します。 インテリアとの調和を考えて選びましょう。
■色・デザイン選びのポイント
·明るい色(ベージュ、ライトグレーなど): 部屋を広く見せる
·暗い色(ネイビー、ダークブラウンなど): 空間を引き締め、高級感を演出
·柄物(北欧風、モロッカン柄など): 部屋のアクセントになり、個性的な空間を作る
デザインタイプ | 特徴 | 向いている空間・インテリア | 印象・効果 |
---|---|---|---|
無地(ソリッド) | 色のみで構成されており、 どんな空間にも合わせやすい |
ミニマル・モダンな空間 | 空間を広く、すっきり見せる |
幾何学柄 | モダンでスタイリッシュな印象を与える 幾何学的なラインやパターン |
北欧・モダン | 個性・都会的なセンスを演出 |
オリエンタル柄 | ペルシャ絨毯のような伝統的な模様 重圧でクラシックな雰囲気 |
アンティーク調・クラシックスタイル | 高級感・芸術的な印象を与える |
ボタニカル・花柄 | 花や植物をモチーフにした柄 やさしくナチュラルな印象 |
ナチュラル・カントリースタイル | 癒し・温かみ・柔らかさを演出 |
シャギー(毛足長め) | 毛足が長くふんわりとした 立体的な質感が特徴 |
ラグジュアリー空間・寝室・リビング | くつろぎ・高級感・柔らかい印象 |
ストライプ・チェック | 縦横のラインが入ったパターンで、 視覚的な広がりを演出 |
モダン・カジュアル・子ども部屋 | 明るさ・リズム感・清潔感を演出 |
アニマル柄 | ゼブラ・レオパードなど個性的な動物柄 アクセントやスパイスとして使う |
エスニック・個性派スタイル | インパクト・遊び心を演出 |
グラデーション | 濃淡の移り変わりがある色合い 上品で洗練された印象 |
モダン・ホテルライク・大人スタイル | 奥行き・静けさ・上質感を与える |
場所で選ぶ
カーペットは、使用する場所によって求められる機能やデザインが異なります。 以下に、各部屋に適したカーペットの選び方をご紹介します。
設置場所 | おすすめ素材 | 特徴・理由 |
---|---|---|
リビング | ウール・ナイロン | ウールは踏み心地が良く調湿性・高級感がある ナイロンは耐久性が高く汚れに強い |
ダイニング | ポリプロピレン・ナイロン | ポリプロピレンは撥水性・防汚性が高く、食べこぼし対策に◎ ナイロンはへたりにくく、椅子の出し引きにも強い |
寝室 | ウール・コットン | ウールは保温性と柔らかな感触で快眠をサポート コットンは肌触りがやさしく静電気が起きにくい |
子ども部屋 | ポリエステル・コットン | ポリエステルは軽量で洗えるものが多く、お手入れ簡単 |
ワンルーム | ポリエステル・ナイロン | デザイン性も豊富で軽くて敷き替えやすい ナイロンは耐久性が高く、汚れに強くてお手入れが簡単 |
玄関・廊下 | ポリプロピレン・ナイロン | ポリプロピレンは汚れに強くすぐ乾く ナイロンは擦れに強く耐久性が高いので、頻繁に通る場所に最適 |
キッチン | ポリプロピレン | 水濡れ・油汚れに強く、滑りにくい 掃除がしやすく扱いやすい。 |
ペットのいる部屋 | ナイロン・ポリプロピレン | ナイロンは爪にも強く毛が絡みにくい ポリプロピレンは汚れに強く洗えるので衛生的 |