今すぐ片づく整理収納の達人技を取り入れる方法〜すはら先生の快適収納ルール

整理収納の達人たちは、続けられないような難しいやり方をしているわけではありません。誰がやっても上手くいくシンプルな方法にたどり着いています。なぜ散らかるのか、面倒な気分にならないためには?と思ったら、たった4つのワザを使えばいいのです。すぐ役立つ技を参考にして、片づけやすくしましょう。

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目次

達人技その1:ひと目で分かるようにしまう

せっかく持っているのに、見えない所にしまっていたら、それは持っていないのと同じです。

戸棚の奥にしまい込む、モノの陰に隠れている、下敷きになっているなど、使いたいと思ったときに何かを動かさないと、目に入らないといったモノはありませんか?


何が、どこに、どれくらいあるのかがひと目見てすぐ分かるようになっていれば、探し物がなくなり、使いたいときにすぐに取り出せます。

ひと目で分かれば、在庫があることに気づかずに買い足してしまう2重買いの予防になったり、サッと出してパッとしまえるから家事の時短になったり、見つからないことでイライラしなくなったりと、いいことがたくさん。


暮らしをスムーズに回す第一歩は、ひと目で見渡せる収納から始まります。

参考にしたいこと

洗面所で着替える下着とソックスは、子どもなりにたたんで見やすく

小鉢や小皿など小さな和食器を引き出しに。同じものを重ねて選びやすく

食品を詰め替えるときに透明容器を使うと、残量がすぐ分かる

おすすめアイテム

達人技その2:1枠1ジャンル

リビングダイニングや廊下にある収納では、掃除グッズ、日用品、消耗品のストックなど、同じ所に種類の違うモノを一緒にしまうことがよくあります。

そのしまい方自体に問題はないのですが、わずかな隙間を見つけて紙袋をはさんだり、棚の手前が空いていると洗剤の詰め替えパックを置いたりしがち。そうこうするうちに種類がゴチャ混ぜになってしまいます。すると、出し入れしにくくなるだけではなく、どこに何がどれくらいあるのかが分からなくなって、ストックの管理がいい加減になります。


いろいろなモノを一緒にしまうときには、関係のないモノが紛れ込まないように、カゴや箱を使って種類ごとにしまい分けることが大切。

たとえば、棚に生活用品を並べるとしたら、掃除用小物、DIY道具、電池とコードといった具合に種類ごとに分けて収納します。


引き出しにしまう文具の場合にも種類がいくつかあるので、書くモノ、貼るモノ、切るモノといったような分類をして、仕切りを兼ねたケースを使って種類が混ざらないようにします。

また、紙袋やプリントのように増えがちなモノは、ケースなどの入れ物を決めておくこと。その枠内に収まる分量を持ち数の目安にすると、減らしどきが分かるのでむやみに増えなくなるといったメリットがあります。

参考にしたいこと

ケースごとに下着、Tシャツ、ソックスなど入れ分けて収納。中学生の男子が管理しやすく

ファスナー付きの袋にストール、ハンカチをたたんで収納。旅行のときにも整理しやすい

スマホ、イヤホン、充電コードなどを、小さな入れ物にインしておくと持ち忘れがない

おすすめアイテム

達人技その3:ひと手間で出し入れできるようにする

モノを使いたいと思ったときに扉を開けて箱を出して、さらに箱のフタを外して取り出す。こんなふうに動作をいくつも重ねないと、必要なモノが取り出せないというのは面倒です。また、使い終わったときに同じように戻すとなると、出すこととしまうことの手間が往復になるので2倍かかります。

 

こうした出し入れに要するアクション(動作)の数は、繰り返し使うモノほど減らすというのが基本。よく使うモノなら棚に置くだけにしたり、パイプに引っ掛けるだけにすれば、手間が掛からず使いやすさが向上します。料理や掃除といった毎日の家事に関連するアイテムには、特に有効です。

参考にしたいこと

排水口ネット、ウエス、洗浄液スプレーといったお手入れグッズが、使いたいときにすぐ手に取れるとキッチンがいつも清潔に

ボディブラシ、スクイージー、お手入れスポンジを引っ掛けて、使い終わったらその場で自然乾燥を

下駄箱の扉裏に靴クリームと布を常備して、いつでも手軽に靴のお手入れを

おすすめアイテム

達人技その4:仮置きで散らかりを予防する

どんなに片づいている部屋でも、散らかった状態になることは避けられません。それでも、散らかりっぱなしの家と片づく家の違いが出るのは、その「仕組み」にあります。


毎日のように受け取る郵便物、乾いた洗濯物、脱いだ寝間着や部屋着、通勤通学で使うカバンなどがお部屋の中で散らかりやすいアイテム。そういったモノがずっと置きっぱなしではないけれど、すぐにしまうわけではないというのが実情ではないでしょうか。


そんな日常茶飯事を防ぐには、一時的に置ける場所が必要です。

そこで活用したいのがトレイやカゴ、フックなどのグッズ。寝る前や週末などに整理収納するタイミングが来るまで、モノが待機できるようにしておきましょう。

参考にしたいこと

そのへんに置きがちになりやすい、脱いだ服をいったん入れて置ける入れ物があると散らからない

玄関で邪魔にならない所にトレイを重ね置き。脱いだ靴に風を通してから片づけやすく

毎日のように増える郵便物やプリントをトレイにいったん置いて、中身を整理するのは隙間時間に

おすすめアイテム

まとめ

これならできる!そんな達人ワザを1つでも取り入れてみてください。実際にやってみて、できたらさらにもう1つ。暮らしが気持ちよく回りだすきっかけを増やしていきましょう。

プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役


共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか

すはらひろこ
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