冬物をラクにちゃんと片づける収納をアドバイス〜すはら先生の快適収納ルール

寒い冬だけ使う衣類や家電など、かさ張るモノが多くて収納するのが大変。「あとでまとめて片づけよう」と思っているうちに、シーズンをまたいでしまったなんてことも。そうならないよう、ラクに片づくポイントをアドバイスします。

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目次

1.衣類は小さくたたむ

ハンガーを使って吊るす収納にしている家庭が増えています。洗濯して干したら、そのまましまうだけなので出し入れが簡単です。ただし、ハンガー掛けにした冬物衣類は厚みがあるため、夏物の2〜3倍もの場所をふさいでしまいます。そんな困った状況を避けるためには、厚手の衣類だけでもたたんで収納するのがおすすめです。   ダウンの衣類は空気を抜きながら手巻きして、古くなったタイツを保存袋にしてギュッとまとめます。タイツの腰部分とくるぶしから先の部分をハサミでカットして、あらかじめ筒状の形にしておくと便利です。シワの気にならないフリースやボアの衣類も、ロール状に巻いて小さくします。

参考にしたいこと

巻き戻りを防ぐには、輪ゴムの代わりに先ほどの古タイツを、2センチくらいの輪切りにカットしたもので留めておくといい

たたんだ衣類を衣装ケースにいれるときには、下から上へ積み上げる方向にケースを立てると重みでたっぷりしまえる

大きいサイズの衣装ケースを使うとき、書類ボックスを仕切り代わりに使える。ボックスに巻いた服を立てて入れてもいい。マフラーと手袋、ニットキャップを風呂敷やエコバッグを使ってひとまとめ

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2.靴は箱に入れる

冬でも靴の中は蒸れて臭いがこもっていたりします。消毒用エタノールを含ませた布を使って、靴の内側をつま先の方までしっかり拭き取りましょう。外側を靴用クリーナーで手入れしてから、脱臭剤やシリカゲルと一緒に箱に入れます。冬しか履かないロングブーツ、ショートブーツ、スノーブーツなどは場所をとるので、箱に入れればクローゼットや押し入れでも収納できます。下駄箱のスペースに余裕がないときには、他の収納場所へ移動しましょう。

参考にしたいこと

箱の外側に表書きをして中身が分かるようにしたい。写真を貼るとひと目で選びやすい

ロングとミドル丈のブーツは横に寝かせて収納。箱を使えば積み重ねることができる

ブーツの型崩れを予防。新聞紙を棒状に丸めて、古ストッキングで包んでリボン留めすれば、ブーツキーパーを買わなくてもOK

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3.季節家電は同じ場所にしまう

冬物家電の収納場所を確保するのは大変なのですが、冬用と夏用どちらも同じ所に収納できるスペースを用意しておくと、季節で入れ替えるのがラクになります。どちらの季節ものも同時にしまっておくという期間は短いのですが、そのためのスペースをあらかじめ空けておくのが理想。一方を使っているときに、そのスペースが空いているからと別のモノをしまわないように注意しましょう。

 

季節家電すべてを1カ所にまとめてしまうとなると、納戸や屋根裏部屋のような広いスペースが必要になります。収納事情によっては、分散しないと入らないということも。そんなときには、その家電を使う部屋に収納します。重たい大きな家電は床に近い所にしまって、小型のものは上の方へ。フタのある箱やプラスチックケースに入れれば、立てたり積み重ねたりが可能。家電を使っている期間は、その箱があることで収納場所をキープすることができます。

 

家電をしまう前にはきちんとお手入れを。加湿器は水垢やぬめり、固まったカルキを除去して、完全に水分を抜いて乾かしてから保管します。ヒーターについた埃や汚れ、石油ファンヒーターに残った灯油を取り除くこと。故障の原因にならないよう、機器の点検を兼ねて手入れをしましょう。

参考にしたいこと

組み立てラックの下段を家電コーナーに。重たいものでも安心して保管できる

小さな加湿器やヒーターは棚の上の方に収納。埃よけとして布で覆っておくといい

解体できない四角いコタツは横に寝かせて、残った空間にホットカーペットを収納

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4.寝具は自立させる

羊毛や羽毛の布団はしばらくの間しまっておくことになるので、四角くたたむかロール状に巻いてまとめます。その状態で寝具専用の収納袋に入れたり、古くなったシーツでくるんでヒモ留めしたり。大切に使いたい羽毛布団は圧縮袋を使わなくても、空気を抜きながらたたんで小さなサイズに。軽いものなので高い所に収納しても大丈夫です。

 

化繊の布団や毛布は圧縮袋を利用して、収納スペースの隙間にて立て掛けて収納してもOK。突っ張り棒を天地にセットして押さえれば倒れる心配がありません。寝具をしまう前には、毛布は自宅で洗濯かクリーニング店へ。晴れて湿気のない日には午後2時ころまで布団を天日干しして、水分を取り除いてから保管しましょう。

参考にしたいこと

収納袋か圧縮袋を利用すると、柔らかい掛け布団がしっかりと自立。隙間に立てて収納できる

古くなったTシャツが収納袋として活用できる。横に寝かねて積み重ねてもいい

ベッド下の空きスペースを使って、季節外の寝具を収納。湿気がこもりやすいので、ときどき中身を開けて風を通したい

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まとめ

片づけ方が分かるだけで気持ちがラクになりますね。やりやすいものから手をつけて、休日には家族と一緒に進めて、新たな季節を迎え入れましょう。

プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役


共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか

すはらひろこ
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