
面倒な家事を、ラクに効率化する『知的家事』。前回は冬の洗濯物干しに関する「衣」とキッチンに関する「食」の見直しをおこないました!今回ご紹介するのは快適に過ごす「住」。冷気を遮断する方法や照明・布団の見直しポイントとその対処法をご紹介します。
コタツや暖かいリビングから一歩も出たくない冬ですが、住まいを変えれば快適&活動的に家事ができること間違いなし!
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住まい
<見直しポイントはココ!>
- ●窓から寒気が入ってきていない?
- ●フローリングはそのまま?
- ●暖房器具、どう使ってる?
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照明
<見直しポイントはココ!>
- ●点灯時間が長くなるのに、まだ蛍光灯?
- ●まめなスイッチOFF、じつはNG?
- ●LED照明に替えるべき場所は?
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寝室・布団
<見直しポイントはココ!>
- ●冬も外で布団干し?
- ●寝るときに布団をかけすぎていない?
- ●寝室の湿度、気にしてる?

お家環境の見直し
家の中が寒いと家事もおっくうになりがちですよね。冷気を感じることのないお家の環境作りに、さっそくとりかかりましょう!
窓や足元を見直す
真っ先に見直したいのは窓。部屋の冷気の約半分はここからやってくるからです。窓には、室内の温度を外に逃がさないための「断熱シート」を貼り、床と隙間ができない長さの厚手のカーテンを取り付けるとベストです。外気が入ってきそうな隙間をなるべくふさぎ、部屋の温かな空気を保てるようにしましょう。
また、冬はインテリアを暖色系の色味に替えることも、視覚であったか効果を上げるポイントです。
フローリングにはカーペットやラグなどを敷き、スリッパも冬用に替えて、じかに伝わってくるひんやり感を徹底的にブロックすることで、暖房の節電にもつながります。

日中はできるだけカーテンを開け太陽光を取り入れて。
室温を上げることができます。
暖房器具の使い方を見直す
暖房器具を効率よく使うには、器具の特徴をきちんと知ることです。まずはエアコン。温かい空気は上に溜るので、エアコンの吹き出し口を下に向け、温かい空気を下に促すようにします。
サーキュレーターがあれば、エアコンが設置された部屋の角に向けて風を当てると、温かい空気が部屋中にまんべんなく回り、活動しやすい温かいお部屋になります。
身体の芯から温まりたいなら、石油ストーブやファンヒーターなど昔からある床置きタイプがおすすめ。お子様やペットがいるご家庭なら、やけどを防ぐためにストーブガードがあると安心です。

冬は、部屋の上部と下部で10度くらい温度差がある家庭も。温度差は冷え性の原因になるので、空気の流れを常に意識しましょう。
冬の照明の見直し
日が落ちるのが早い冬は、明かりをつける時間が長くなります。光熱費の見直しのためにもぜひ照明のチェックを!
効率のいい照明に替える
暖房器具が必須な冬は、光熱費が上がってしまうのが家計の悩みですよね。だからといって暖房器具を使わないわけにもいきません。となると、節約のポイントは照明に。今注目のLED照明は、寿命が長く消費電力も少ないのでおすすめです。
蛍光灯はスイッチを入れるたびに、大量の電力を消費し電灯の寿命も短くなります。一方、LED照明ならば、スイッチのON・OFFを繰り返しても余分な電気を使わず、省エネで寿命も短くなりません。
最近ではお手頃価格のLED照明も増えていますので、リビングや子供部屋などよく使う部屋から取り替えて、効率の良い"明るい"家庭環境を整えましょう。

LEDシーリングライトは蛍光灯の約6.6倍(※)の寿命。
今ご使用の蛍光灯が切れたときが切り替えのチャンスですが、途中で変えても結果的にはお得に。
(※1.丸形蛍光灯120W形、スリム蛍光灯114W形と当社LEDシーリングライト(〜12畳用CL12N-E1)と比較。)
LEDシーリングライト(アイリスプラザへ移動します)
冬の寝室・布団の見直し
冬の夜を温かく過ごすために、暖房はもちろんですが「温かいお布団」も欠かせません。お布団のカンタンお手入れや、よりよい選び方など、あらためて見直してみましょう。
冬の布団干しは室内で
布団を屋外に干すのは、なかなか大変な作業。布団を運ぶだけでなく、ベランダを拭いたり、天気の心配をしたりと多くの工程があります。冬は室内で干せる環境を整えるだけで、布団干しがぐっとラクに。室内干しの方法はふたつあります。
ひとつめは、「日当たりの良い室内に干す」。今は便利な室内物干しがたくさんあるので、室内でも簡単に布団を干すことが出来ます。また、椅子を1〜2脚置けば、布団干し台の代わりになります。羽毛布団や羊毛布団は陰干しが向いているので、室内で風を通せば日頃の布団干しはOK。
ふたつめは「布団乾燥機を使う」。布団がぽかぽかになるので、冬場はとくにおすすめです。
※室内での布団干しや布団乾燥機のあとには、布団用ノズルを付けた掃除機をかけるとダニなども排除でき、より効果的です。

布団乾燥機のほとんどの機種には、ダニを退治してくれる優れた機能もついています。
伸縮多機能物干し
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ふとん乾燥機 カラリエ FK-C2
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1枚でも温かい布団を
布団を干したりしまったりなどの手間を大幅に減らすために、布団そのものを見直すのも手です。掛布団、毛布、電気毛布など何枚も重ねているなら、1枚でも温かくて軽い掛布団に切り替えてみると、ラクに心地よく眠ることができます。
温かい布団といえば羽毛布団。保湿性・放湿性に優れ、暖かいのにムレにくいので1枚でも温かを保ちます。

羽毛布団は、保湿性・放湿性に優れ、暖かいのにムレにくいのでおすすめです。
ふとん特集(アイリスプラザへ移動します)
加湿器で体感温度を上げる
冬の寝室にあると便利なのが、加湿器。部屋の湿度の高さは体感温度に比例するので、加湿することで寒さも和らぎ、心地よく寝入ることができます。
冬は空気が乾燥しやすく、肌やノドも乾燥気味に。風邪やインフルエンザ対策にも加湿は必要なので、加湿器の導入は体調管理の面でもおすすめです。
快眠と健康は、日々の家事をこなすために必要不可欠ですからね。

加湿器にはアロマを入れられるタイプも。リラックス効果のあるアロマを入れると、より快眠が期待できますよ。
加湿器特集(アイリスプラザへ移動します)

コラム
『知的家事』は家族の絆を深める
『知的家事』とは、環境を整えることで、小さな労力で大きな成果を得る家事方法です。忙しい女性でも「欲しかったあと1時間」が手に入り、カラダも疲れないので、生活に余裕が生まれてきます。
そうすることで日々忙しいと忘れがちな、でも最も大切にしたい「家族の団らん」の時間も多く持つことができますよ。
そんな『知的家事』は、じつは私自身、掃除が大嫌いだったことから生まれました。今では掃除もおっくうではなくなり、家族と過ごす時間も増えました! 皆さんも『知的家事』で家族の絆が深まることを実感してみてくださいね。

◆お話を伺ったのはこの人
本間朝子さん
知的家事プロデューサー/働く女性の知的家事Logica(ロジカ)代表
フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、働く女性に向けた家事メソッド「知的家事」を考案。セミナーなどを通して、知的に家事負担を削減する方法を多くの主婦に伝えている。
著書に『欲しかった“あと1時間”を手に入れる 時短家事メソッド』(KKベストセラーズ)がある。
本間さんのサイトはこちら→
http://shokuiku.iza.ne.jp/