寝具で気になる「汗」対策。マットレスに汗が染みるとカビの原因に・・・なんとしても避けたいトラブルです!
そこで活躍するのが、敷きパッドとシーツ。どちらもマットレスの上にひく薄い寝具ですが、使い方は異なります。
今回は、気をつけたい敷きパッドやシーツの使い方や役割をご紹介します。
敷きパッドの役割

人間は毎晩コップ1杯の汗をかくといわれています。
発汗量のリズムを調べてみると、睡眠が始まってから1時間くらいが最も多く、その後はだんだんと少なくなっていきます。これは汗をかくということが寝ている間の体温を下げるための放熱手段だからです。
睡眠中の脳をしっかりと休ませるために、身体は体温を下げてエネルギーの消費を抑えようとしますが、体温を1℃下げるためには100ccの汗が必要といわれています。そこで「1晩でコップ1杯」ということになるのです。
その汗をしっかりと吸収してマットレスにまで伝えないようにするのが、敷きパッドの一番大切な役割です。汗を吸収した寝床には「黄色ぶどう球菌」が繁殖したり、カビやダニが発生することもあるといいます。
もしも敷きパッドを使わずに寝汗がダイレクトにマットレスに吸収されるとしたら、良質な睡眠とはかけ離れた不潔な状態で眠ることになるのです。想像するだけでも恐ろしい状況ですね。
寝汗対策寝具&グッズ
敷きパッドを使うことでマットレス表面の布地を保護したり、中身も含めマットレスの耐久性を高める効果があります。
また、あまり気付かれていないのですが、敷きパッドにはもう1つ大切な役割があります。
それは体圧分散。マットレスの耐圧分散性を敷きパッドが微調整しているのです。最近では低反発ウレタン敷きパッドが人気で、なかなかマットレスまでは買い替えられない場合でも手軽に寝心地を改善出来る点が注目を集めています。
ベッドの衛生面を一手に引き受ける敷きパッド、こまめに洗濯して清潔な状態を保つことが大切ですね。
春夏におすすめ敷きパッド
秋冬におすすめ敷きパッド
敷く順番は?
ところで、寝具の敷く順番は正しくご存じでしょうか?ご紹介している敷きパッドは、実は寝具の一番上に重ねるものです。
シーツの下に敷いていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
敷きパッドは「マットレスの代わりに汗を吸収する」ことが目的のひとつなので、身体に近い部分に設置し、洗濯もしやすい仕様になっています。また、寝心地や肌触りも良くするため、シーツよりも上に設置します。
また、似た寝具で「トッパーマットレス」があります。シーツと合わせて、次の表で簡単に役割をまとめました。
寝具の種類 |
敷く位置 |
役割 |
敷きパッド |
一番上 |
・汗の吸収(マットレスの汚れ防止) |
シーツ |
マットレスの上 |
・マットレスの保護(汚れ防止) |
トッパーマットレス |
マットレスとシーツの間 |
・マットレスの感触を調整し、寝心地をよくする |
トッパーマットレスは上の表のとおり、マットレス自体の感触を調節するものです。たとえば、固めのマットレスに柔らかさを付加することができます。現行のマットレスに不満がなければ、買う必要はないでしょう。
シーツの役割
シーツはマットレスをくるんで保護するものです。敷きパッドと同じく吸湿やマットレスの保護という役割を果たしています。
直接肌に触れるものですから、ぱりっとしたもの・柔らかいもの・なめらかな手触りのものなど、自分の好みにあった感触のシーツを選ぶと良いでしょう。
シーツの色も重要な要素です。色は交感神経に働きかけて気分を左右することができますから、リラックスしたり眠りをイメージ出来るような色を取り入れるとよりよい睡眠への導入になるでしょう。
リラックスカラーとして知られているのは、青です。脈拍を下げたり、深い呼吸の状態を呼ぶ色といわれていますから、寝室に取り入れるにはぴったりの色ですね。
紫も眠りのイメージを与える色です。大人っぽく高級というイメージでもあるので、寝室をアレンジしやすいかもしれません。
シーツはこまめに洗濯をするものですから、そのときの気分によって違う色を取り入れれば、寝室の雰囲気を変えるアクセントにもなりますね。
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まとめ
いかがでしたか。あまり深く考えずに選んでしまいがちな敷きパッドやシーツ、実は重要な役割を担っていることがおわかりいただけましたか?寝心地やデザインでぴったりなものを選んでみてくださいね。
今年の夏を涼しく、快適に過ごそう。
