【片づけ方】リバウンドしない収納で片付ける4つのコツ
片付くまでには時間がかかるのに、散らかるのは一瞬のこと。そんなむなしい経験はありませんか?毎日がラクになる収納で、リバウンドゼロにしたいですね。ストレスフリーな片付け方を紹介します。
1.毎日増えるモノをひとまとめ
日用品や衣類を買い足すのは必要なときだけなので、毎日のように増えるわけではありません。食品であればその日の献立に使って消費してなくなります。洗濯カゴの中身は毎日増えるのですが、洗濯をすれば空になるので溜まり続けることはありません。
ところが、どんなに片付け上手な家庭であっても、毎日のように増え続けるのが、子どものプリントや郵便物といった紙モノです。それらの紙モノを手にしたときに、すぐ読んで処理すればいいのですが、買い物に出かけたり夕飯の支度があったりすると、後回しになることがよくあるのでは?
こうした紙モノを意識してまとめておくと、散らかりにくくなります。たとえば家のあちこちに散らばらないよう、今日の紙モノを一カ所に集めておくのがお勧めです。まとめておける入れ物と場所を決めておけば、先送りになってもその様子が見てとれたら自然と整理するようになります。
- ★応用アイディア
- ・紙モノが見えるレタートレイやレターボックスを使う
・家族別に分けて入れておく
・先送りするとしても入れ物が満杯になったら、それを片付けの締め切り日にする

*いったんレタートレイにまとめてから、処理済みの紙モノを書類ボックスへ移動する方法でリバウンド予防
2.苦手な家族もできる「おおらかな」収納で
家族全員が整理収納上手だという家庭は、ほとんどありません。人によってそのレベルはまちまちで、どの程度を良しとするかは家庭ごとに違います。とは言っても不快になったり不衛生だったり、誰かに迷惑をかけていたりするなど、散らかり度合いの限度というのはあることでしょう。
多くの場合は、片付け上手な人のレベルで度合が測られるのですが、苦手な人でも無理なく片付くような仕組みにするのが、平和な家庭づくりにとっては大切なこと。家族が一緒に過ごすリビングダイニングでは、モノを使い終わったあとに、引き出しや戸棚の中に戻さなくてもいい簡単な方法を見つけましょう。
- ★今すぐできること
- ・家族一人一人が専用で使えるボックスを用意する
・使い終わったら「ボックスに入れる」ことを家族のルールにする
・棚の中にそれぞれのボックスの指定席を決めておく

*置く場所や使う人に合わせてボックスを選びたい。
入れ方分け方は、家族それぞれにおまかせでリバウンドを予防
3.収納の中身を「おおまか」収納に
きれいに片付けたら、それで終わりというわけではありませんね。その後もずっと使いやすい収納の状態になっていることが肝心。ということは、続けられるやり方でなければリバウンドを起こしてしまいます。
整理収納上手な人の真似をして引き出しの中をきっちりと区画をしてみたけれど、「出したり使ったりしているうちに乱れてしまった」という声をよく耳にします。「見た目にもきれいでヤル気になる」と、片付けたときにはそう思っていても、自分にとってやりやすい方法でなければ、逆にストレスを感じるのでは?理想や憧れがある一方で、収納というのは毎日の現実そのものです。無理のないやり方からスタートして、徐々にレベルアップを目指していきましょう。
- ★今すぐできること
- ・頻繁に使うモノは出し入れのしやすい所に指定席を決める
・引き出しの中に入れる仕切りは、必要に応じて後から付け加えたり、やり直したりする
・使わないモノが混じっていないか?ときどき見直して、モノが増えすぎないようにする

*棚板の間隔を広く空けておくと、上から見て分かるので出し入れしやすいから、リバウンドゼロ(上)。
引き出し1段ごとに、しまうモノのジャンルを決めておけば仕切りなしでOK(下)
4.乱れを直すペースをつくる
片付けるにあたって時間を区切って、いっぺんに作業を行うというやり方があります。
反対に、じっくりとコツコツ片付けるほうがいいと思う人もいることでしょう。片付けるペースは人によって違います。いずれにしても、片付けて終わりではなく、それが新たな暮らしへのステップなのでは?その後もいい状態を維持して、少しずつレベルアップをしていきたいのではないでしょうか。
ということは、日常的な乱れを小さい範囲にとどめておくおくことが重要なのです。収納の中は完ぺきなのに、部屋の中が乱れた状態になったり、その逆になっていたりしたら、早めに手を打っておきましょう。
おおがかりな片付けになる前に、気付いたときがグッドタイミング。その場で直しておきます。しまい方に無理があるのなら、簡単なやり方に切り替えるというのも大事な決断。後退しているのではなく、やりやすい方法で前進しているのです。
- ★今すぐできること
- ・夜寝る前に散らかりをリセットする
・玄関に出ている靴、テーブルやソファに散らかったモノ、脱いだままの服など、その日のうちに乱れを整えておく
・1週間に1回のペースで部屋や収納内の乱れを修正する

*一時的に掛けたり置けたりできるやり方を取り入れておくと、リバウンドが防げる
自分や家族の性格、生活パターンを尊重して、それぞれが無理なく続けられる方法を見つけましょう。
片付け上手な人は「大体できていればOK」と大目に見て過ごせるといいですね。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
