【収納するコツ】バッグの中身を整理してすっきり収納するコツ
必要なときにサっと取り出せるようになっていますか?「携帯電話が鳴っているのに、すぐ出てこない」「久しぶりに持っていこうと思ったら、型崩れがひどくて使えない」など、意外とストレスになっているのではないでしょうか。バッグは、外出するときの大切なパートナー。中身をすっきりさせて、気持ちよく使える収納に切り替えましょう。
1.出しれしやすく
いつも持ち歩いているバッグの中は、何となく入れっぱなしになっているモノが増えてしまいがち。気付けば、腕が痛くなるほど重たくなっていたりします。まずは、本当に必要なモノを選ぶことからスタート。バッグの中身を全部出して、点検しましょう。飴の空袋や用事の済んだメモ用紙など、いらないモノを処分します。
次に、バッグに入れておきたいモノを選びます。たとえば財布、鍵、携帯電話、メイク用品、ハンカチ、ティッシュなど。これらをバラバラに入れると見つけにくくなるので、ポーチにまとめておくのがおススメ。メイク用のポーチをはじめ、財布や鍵などの必需品ポーチ、銀行通帳と振込み用新といったマネー関係のポーチといった具合に分類して、バッグの中にしまいます。さらに、折りたたみの傘や文庫本など、その日のために必要なアイテムを付け加えればバッグ整理の完成。ポーチ化して整理しておくと、違うバッグを持って出かけるときにも入れ替えがスムーズです。
- ★ポーチ選びのワンポイント
- ・四角い形で、中に入れるモノに合わせた大きさのもの
・細かいモノを入れるには、ファスナーやスナップ止めで中身がこぼれないタイプ
・必需品の量が多いときには、市販のバッグインバッグで仕切りやポケットのあるもの
・バッグから取り出して持ち運ぶことがあるなら、持ち手のついたバッグインバッグ
・振込みや領収などを忘れたくないときには透明タイプ
・暗いところでも目に付くように、黒以外の色つきのもの

ポーチ単位で管理しておくと、探し物と忘れ物が予防できる
2.整理しやすい条件づくり
帰宅したときにバッグの置き場所を決めていますか?ソファや椅子の上、テーブル脇の床の上、出窓など、いつもの習慣で何となく置いているかもしれません。そこから携帯電話を出して充電したり、手帳を取り出して予定を書き込んだり、財布のレシートをチェックしたり。バッグの中身が部屋のあちこちに散らばると、翌日出掛けるときにアタフタするかもしれません。
特に、今日と明日で違うバッグを使う場合には、ポーチ化したバッグの中身をいったん取り出して置ける場所があると便利。そしてその近くには、よく使うバッグがスタンバイできれば、それがベストです。とは言え、戸棚にきちんとしまう必要はありません。たとえば、ツリー状のコートハンガーを置く、ドアのてっぺんにはめ込んで使うフックに引っ掛ける、ラダーラックを立てかけてS字フックで吊るすといった具合に、見える形で収納できるようにします。ダイニングや寝室など、生活パターンのなかで使いやすい所を見つけて、そこを定位置にしましょう。
- ★バッグ選びのワンポイント
- ・中身をポーチ化して整理するので、バッグ本体に仕切りやポケットがなくてもOK
・縦長のプロポーションのバッグは底に持ち物が溜まりやすいので、横長タイプを選びたい
・書類を入れることが多い場合は、A4サイズが横向きで入るサイズがいい

仕事用、買い物用、お出かけ用と、用途別に出番の多いバッグを吊るしておくと準備しやすい
3.バッグの収納 @棚にしまう
クローゼットでは洋服をしまう場所が優先しがちなので、バッグの置き場が上手く決められないことがあります。そのため、空いている所を見つけては其処に置くことになり、バッグをいくつか持っているとあちこちに分散して、使いたいときに見つからない。一方で、まとめて置いたつもりなのに、たくさん積み重なったせいで、型崩れするなど、残念な結果を招くことになります。
そこで、バッグの収納例を参考にしたうえで、あらためて収納に使える場所を見つけることから始めましょう。身近な所で見つけやすいのは棚なので、その中にしまうだけではなく、棚の上に空きスペースが残っているなら、そこもフル活用。カラーボックスを横向きに積み重ねたり、組み立て式のラックを追加したりして、棚を増やすことを検討します。
そして、バッグを並べて置く場合に心掛けたいのは、横倒しにならないようにすること。そのための簡単な方法としては、ブックエンドを使うのがおススメです。マチ付きのバッグでもソフトタイプは自立しないものもあるので、バッグの中に古くなったタオルやニットを入れて安定させましょう。バッグのサイズが大小あるなら、大きいサイズのバッグに小さなものを入れて、入れ子式に収納するのもひとつの手です。

カラーボックスのように、ひとコマずつ区切られていると、バッグが倒れにくくて収納しやすい

バッグ専用に定位置化できるスペースを確保しておきたい
- ★今すぐできること
- ・買った時に付属している保護袋を見つけて、大切なバッグは袋に入れる
・手持ちのバッグを使う頻度と季節を思い浮かべて、よく使うものを絞り込む
・よく使うバッグは手の届きやすい位置に、出し入れしやすい方法でしまう
・使う頻度の低いものは高い所にしまう
バッグのしまい方A入れ物
ひと口にバッグと言っても、形や大きさが色々あります。たとえば、パーティ用のデリケートな飾り付きのものや、葬祭用の布バッグは箱に入れて丁寧に保管。箱入りなら積み重ねておけるので、収納しやすくなります。たまに使うバッグの場合は箱に入れると不便なので、フタのない入れ物でもOK。布製の軽いケースを使えば、高い所にしまっておいても大丈夫です。
小型のバッグが多いなら、引き出しケースに収納してもいいでしょう。ファイルボックスを使って、1つずつ立ててしまっておくこともできます。エコバッグのようにたためるもの、クラッチバッグ、ポーチなども同じ方法で。また、整理ダンスなど家具のサイドにフックを取り付けて、そこにバッグを引っ掛けておくのもいい手です。あるいは、クローゼットのハンガーパイプにセットして使う、吊り下げタイプのバッグホルダーを活用してもいいでしょう。出し入れしやすい方法でしまえると、バッグの出番がどんどん増えます。

ファイルボックスを立てて使うと、選びやすくて出し入れしやすい

壁にフックを取り付けるのと違って、手持ちの家具なら賃貸住まいでも大丈夫
- ★今すぐできること
- ・クローゼットの衣類を整理して、バッグが置けるスペースを作る
・まだ使えるけれど使う機会のないバッグは、リサイクルショップへ持って行く
・古くなったバッグや使いにくいバッグは、思い切って処分する
バッグの場合も洋服と同じように、コーディネートを楽しみたいところ。その日の予定にピッタリなバッグを選んで、食事や買い物の後はお財布をサッと出してスマートにお会計。お洒落なスタイルを完成させるには、バッグの整理と収納が役立ちます。余分なものまで持たないバッグなら、身のこなしも軽やかになることでしょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
